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お酒とともに

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ゆっくりお酒とともに、読みたいnoteをまとめます
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#エッセイ

頭のいい人は、いかにして認知バイアスの歪みに気付くのか?

頭のいい人は、いかにして認知バイアスの歪みに気付くのか?

人の認知には「歪み(バイアス)」がある。

目の錯覚など、比較的間違いがわかりやすいものの場合、「歪んでいる」ことがわかりやすいけれど、「思考の歪み」というのは自分ではなかなか自覚することができない。「絶対に正しい思考」というのが存在しないので、わかりづらいのだ。

人によっては、自分の思考が歪んでいることを認識できないまま、一生を終えてしまう人もいるかもしれない。
 
学歴コンプレックスについて

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日常で実践できる、普段と一味違う1日を過ごす方法

日常で実践できる、普段と一味違う1日を過ごす方法

毎日同じ1日をリピートするのは、
もうウンザリだ。

違う景色を、見たい。

そんなとき、私たちは大きな変化が
必要だと思いがちだ。

例えば、

———会社を辞めて転職するとか

———旅に出るとか。

何か、こう、インパクトのあるものを人生にドカーンと投下しないと日常を変えることができないって思ってしまう。

うーん。

たしかに今いる環境を変えてみたり、知らない地を歩き回ったりすると、景色は

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生き様は、顔に出る

生き様は、顔に出る

他人の横顔に、グッとくることが多い。下を向いた時の表情や、こちらではないどこかを見ているそのまなざしに、これまでの人生が垣間見えるからだ。会話をしている途中でふとお互いに止まって、それはきっとなんとなくであろう、その人が横を向いたときの横顔を見れば、こちらには見えないはずのその人の過去が、そこでどんな時を歩んできたかが大体わかる。かっこいい生き様を背負った人の横顔は、なんだかキラキラ輝いている。冷

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「あの頃はよかった」と、誰かと懐かしむ時がわたしにも来るのだろうか

「あの頃はよかった」と、誰かと懐かしむ時がわたしにも来るのだろうか

スナックでバイトを始めて3ヶ月弱が経ちました。ありがたいことに、お客さんも何人かついていただいて、わたしが出勤している時でないとお店には来なかったりする。

55〜70歳くらいのお客さんが多いのだけれど、68歳のママと一緒に「あの頃はよかった」と話しているのを隣でよく聞いている。「あの頃の歌はいいのが多い」「あの頃の俳優が本物だ」「あの頃の本は面白い」「あの頃の映画は見応えがあった」…。最初は、ご

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未来は常に過去を変えている

未来は常に過去を変えている

「マチネの終わりに」という小説を読んでいる。半分くらいまで来たところだ。明日公開される映画も観たいと思っている。

たった三度出会った人が
誰よりも深く愛した人だった

キャッチコピーにぐっと惹かれ、早く読み切りたいとページをめくっているけれど、読み終わってしまいたくない気もする。天才クラシックギタリストの男性・蒔野と、国際ジャーナリストの女性・洋子の、40代での恋。芸術や生と死、たくさんのテーマ

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『愛してる』をどう翻訳するか

『愛してる』をどう翻訳するか

告白のときに『好きだよ』の代わりに
『愛してるよ』を使う人はごく稀だ。

口が上手いプレイボーイは相手に好きっぽさを醸し出すのはお手のもんだと思うし、『好きだよ』というリップサービスをすることに抵抗は無いだろう。でも、芯からの愛してる感を醸し出すことは至難だし、出会って間もない人に対して『愛してるよ』とは言わない。

愛してるよの価値はここにあると思う。

大量生産出来ない、好意の頂点。気持ち

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人生は、選んだものでできている

人生は、選んだものでできている

「たしかに、そうかもしれない」と私は思う。そう言われてみれば、私も人生一度はゴールデンレトリバーと暮らしてみたい。と思ったことがある気がする。

たとえば、大きな庭付きの戸建てに住んで、庭でゴールデンレトリバーが気持ちよさそうに芝生の上を走る光景。しあわせ、の具現化みたいな景色だ。どこかの映画や、漫画で見たのだろう、きっと。

でも、ゴールデンレトリバーと暮らすことを、いざ本格的に実現しよう、と思

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自分が好きな言葉を自覚すれば、人に響く言葉を作れる

自分が好きな言葉を自覚すれば、人に響く言葉を作れる

たまたま目に止まったはあちゅうさんと新R25の編集長渡辺さんの記事。
人と関わる上でお二人が大事にしていることが書いてある記事だった。その中で特に目に止まったのが、

自分が好きな言葉を自覚すれば、人に響く言葉を作れる

なにか気の利いた言葉を言おうとした時に相手にとって「心に響く名言」になる人もいれば、逆に「ありきたりでつまらない言葉」になってしまう人もいる。その違いは何かはあちゅうさんはこう答

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家族の”老い”を受けいれられない私。

家族の”老い”を受けいれられない私。

おばあちゃんが認知症になったおばあちゃんが最近忘れたりすることがおおい。というのも、2年前におじいちゃんがなくなってしまっておばあちゃんは一人暮らしを始めてからおばあちゃんは結構不安定だった。60年以上一緒寄り添って暮らしていたおじいちゃんと離れるショックが大きかったのだろう。最初は、携帯の使い方がわからなくなったり、おばあちゃんのために予約したごはんを家族全員で食べに行ったとき家族への配慮なしに

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いつも揺れる

いつも揺れる

オススメされた消滅世界を読み終えて、さらにオススメされた同じ作家さんの小説を読んで、なるほどなあ、と思った。ペラペラな感想、笑。

当たり前のことだけど、人にはそれぞれ個性というか、個体差があって、それぞれ微妙に違うから、全く同じ価値観を持つことができない。それと同じくして毎秒、常識が変わっていくという真理を知ってしまい、過去の自分の馬鹿げた行動や最低なことも、その時は自分は正しいと思っていたみた

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同族嫌悪は自分への良いフィードバックだ

noteでもわたしはよく、似ている人のことは嫌いになりがちで、似ていない人に憧れてしまうという類のことを書いているのだけれど、これは「同族嫌悪」という名のものだと知った。

どういうところを嫌いになるかというと、"あまり人に指摘されたことはないけど自分では分かっている自分の嫌いなところ"である。自分で自分の好きなところと同じものをもっていると感じる人に対して、嫌悪を抱くことはないのだ。自分の嫌いな

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何をするかよりも、何をしないか

何をするかよりも、何をしないか

東京に住んでいると、なんだかいつも忙しい。常に何かをしなければいけない気がしていて、やっと休めたと思って何もしないでいれば、周りはこんなに頑張っているのに、自分は何もしていないという罪悪感で胃が痛くなる。
ほっとできる瞬間って、なぜだか少ない。時間に速いもゆっくりもないはずなのに、毎日はあっという間だ。

ちょっと外に出れば、早足で今日も誰かが歩いているもんだから、自分はこんなにゆっくり歩いていて

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心に外国人を住まわせることで自分を保つ

心に外国人を住まわせることで自分を保つ

芦屋に越してきて8か月。噂に聞いていたとおり、関西のおばちゃんは面白い。

通っているクリーニング屋のおばちゃんもそんな関西の教科書通りの人の1人だ。彼と来店すると必ず”ほんと仲良しな夫婦だわね”の言葉から始まり(何度もまだ結婚してませんと言っているのに)、スーパーの買い物袋を目にしては”今日は何買ったん”、”夜ご飯は何なん”などの質問をマシンガンのように打ち続けてくる。次のお客さんが来られるとよ

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ポジティブな変化もストレスは溜まる

ポジティブな変化もストレスは溜まる

昨年12月中旬、朝起きて身体が重かったり、「なにもしたくない」と思ったりすることが何度か続いた。「ちょっとおかしい」と思いつつも、新しい環境に慣れるための筋肉痛みたいなものだと捉えていた。

でも違った。

「変化はすべからくストレスである」

僕が所属するinquireとsoarの産業医である鈴木先生のメンタルヘルス勉強会に参加したとき、スライドに映された言葉。

自分が望んだ変化だとしても

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