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旅行記

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そのまま、旅行した時の記録です。もちろん写真もあります。ビール写真が多いかも。
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#ビール

<旅行記>初島―伊東―熱海(後編)

<旅行記>初島―伊東―熱海(後編)

<前編から続く>

 熱海港に着く少し前に目が覚めた。またもや良い時間帯の路線バスがないので、港で待機しているタクシーで駅に向かった。ロッカーに預けている荷物を取り出して、改札からすぐの伊東線ホームに昇る。次の出発まで時間があり、電車内は空いていた。ふと見ると、座席の端に制服を着た小学校低学年の女の子がちょこんと座っている。ランドセルは女の子より大きく、さらに大きな手提げバックを持っているのが、と

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<旅行記>初島―伊東―熱海(前編)

<旅行記>初島―伊東―熱海(前編)

 住民票のある区からの料金補助を利用して、初島観光を兼ねて伊東の温泉宿へ行った。五月の長い連休が終わり、観光客が減る頃合いとなった頃の平日に、一泊二日で旅したのだが、「金と暇の有り余っている老人」たちと「円安の恩恵を満喫する外国人観光客」が意外と多くいて、のんびり・ゆっくりという感じにはならなかった。それでも、電車やレストランなどで行列を並ぶことはなかったので、まあ、良いタイミングだった。そして、

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<小旅行記>東京漫歩:湯島天神-お茶の水-神保町-皇居外苑-日比谷公園―日比谷―有楽町ガード下―新橋ガード下

<小旅行記>東京漫歩:湯島天神-お茶の水-神保町-皇居外苑-日比谷公園―日比谷―有楽町ガード下―新橋ガード下

 ゴールデンウィークだ。昔仕事をしているときはいつもより忙しくなり、休日出勤が当たり前だったが、定年退職した今は、ようやく世間の人並みに休日を楽しめるようになっている。

 しかし、今や毎日が日曜になっている日々のため、休日に出かけることはあまりせず、平日に出かけるようにしているのだが、今回はタッチラグビーをしていた友人Fさんと、5月3日(憲法記念日)に都心をぶらぶら飲み歩くことになった。憲法記念

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<小旅行記>上野―御徒町ー新橋、飲み歩き

<小旅行記>上野―御徒町ー新橋、飲み歩き

 最近、タッチラグビーをやっていた頃の友人と、御徒町周辺の店で、月例で飲んでいる。今回は、私が「林家正蔵の四時から飲み」で紹介された店を二軒、はしごすることにした。

 時間は四時(16時)ではなく、17時30分に最初の店を予約して、そこで待ち合わせることにした。最初の店は、上野たる松。たる松は上野店と御徒町店と二つあり、TVでは御徒町店を紹介していたが、たぶん空いていると思って上野店を選んだ。

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<旅行記>二泊三日、道東と知床の旅(後編)

<旅行記>二泊三日、道東と知床の旅(後編)

2.第二日 川湯温泉、知床斜里、知床五湖、ウトロ温泉、知床ナチュラルリゾート 翌朝、いつものように午前五時くらいに目が覚めるので、朝風呂に行く。誰もいないだろうと思っていたら、先客が二人ほどいた。貸し切りを期待したが、誰もが考えることは同じだから、仕方ない。朝の肌寒い中の露天風呂に入った後、室内に入り髭を剃る。低温の乳白色の湯に入ると、髭剃り後によく沁みる。こうして傷も治るのだろう。部屋で朝のニュ

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<旅行記>二泊三日、道東と知床の旅(前編)

<旅行記>二泊三日、道東と知床の旅(前編)

 知人が釧路に転勤になったので、会いに行くことを考えた。しかし、お互いの都合を調整するのが面倒なのであきらめていたら、家内が「私は室蘭出身だけど、道東は行ったことがないし、知床にも行きたい」ということで、学校が夏休みに入る前、つまりハイシーズンになる直前の時期に、釧路・川湯温泉・知床・網走を訪ねることにした。

 もちろん、スケジュール作成は、我が家の「ツアーコンダクター」あるいは「旅行代理店」で

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スワーブが切れなくてー私の海外食い倒れー(その3最終回)

スワーブが切れなくてー私の海外食い倒れー(その3最終回)

 3回に分けた海外生活で食べた料理の話は、これで終わりです。最終回は、アラブ(シリア)料理、アラブ(ヨルダン)料理、アラブ(エジプト)料理、ギリシア料理、ルーマニア料理、各国ビール飲み比べ、番外編(和食居酒屋)です。

12.アラブ(シリア)料理

 日本人にアラブ料理は馴染みがないと思うが、現地で食べてみると、ローマ帝国時代からの歴史とフランスなどのヨーロッパの影響が感じられる、かなり立派なもの

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<疑似旅行記>千鳥ヶ淵ー靖国神社ー銀座ライオン7丁目店

<疑似旅行記>千鳥ヶ淵ー靖国神社ー銀座ライオン7丁目店

 85歳の実母が、「冥途の土産に、千鳥ヶ淵と靖国神社の桜を見たい」ということで、昨20日、お天気が良いので急遽花見に行った。当初は23日の満開の頃を予定していたのだが、どうやら雨が降るとの予報なので、三分咲くらいだが、それでも出かけることにしたのだ。

 実母とは錦糸町駅で待ち合わせた。これには理由があり、実は近々に保険証が使えなくなるというので、実母もついにマイナンバーカードを申請することになり

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<小旅行記>湯河原温泉一泊二日の旅

<小旅行記>湯河原温泉一泊二日の旅

 先日、区民割引があるということで、東京からほど近い、熱海の手前という認識が強い湯河原温泉に、一泊二日で行ってきた。自宅から片道約3時間ということもあり、ちょっと遠い通勤圏内に行ってきたような小旅行だった。

 通常、旅館のチェックイン時間は15時なので、以前沼津に行ったときは朝の通勤時間帯に東京駅を出て、沼津には昼頃に着き、そこでランチを食べてからあちこちと観光して、それから旅館に着く日程だった

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<旅行記>沼津、一泊二日の温泉旅

<旅行記>沼津、一泊二日の温泉旅

 元勤務先の友人夫妻と私ども夫婦の老人珍道中で、沼津へ一泊二日の温泉旅に行った。
 
 朝9時頃に東京を出発する東海道線各駅停車に乗り、熱海で乗り換えて沼津に着く。それまでは、皆でマスク越しに四方山話をして、乗車時間の約2時間があっという間に過ぎてしまった。人生は意外と短いのかも知れない。

 駅からタクシーに乗り、沼津漁港(表題の画像)へ。あらかじめネットで調べておいた寿司屋で、さっそくビール、

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<ラグビー:散文詩>土曜日、のこと

<ラグビー:散文詩>土曜日、のこと

(前書き)
 表題の画像は、1990年にNZを離れた時に、NZ人スタッフから記念に贈られたNZラグビーを紹介する写真集からのもので、NZのグラスルーツ(草の根)ラグビーの雰囲気を良く伝えていると思う。

 1987から90年まで、NZウェリントンのウェリントンクラブでラグビーをさせてもらった。「させてもらった」と書いたのは、素人同然の私を、一番下のソーシャルグレード(社会人が余暇として楽しむレベル

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<旅行記>テルメ(温泉)

<旅行記>テルメ(温泉)

ルーマニアは,まさにローマ帝国によって作られた国だから,古くからテルマエ(ローマ浴場)があったはずだが,ターキッシュ・ハンマーム(トルコ式蒸し風呂)として今も残るアラブとは異なり,もともと風呂に入る習慣のないゲルマン・スラブ民族だったため,現在は何も残っていない。

しかし,ブカレストの北に車で45分ほど行ったところに,―その周辺には耕作地か耕作されていない土地しかないが―「テルメ」という温水プー

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<旅行記>ブカレスト動物園

<旅行記>ブカレスト動物園

新型コロナウイルスという単語があるだけで、記事冒頭に注意喚起が出るので、ここはわざと書かせてもらうのだが、6月17日付けの、世界の1,000人当たりの感染者数というのがあって、最多はセーシェルの17.1人。先進国で一番多いのは、デンマークで1.5人。イギリスは1.3人、フランスは1.1人。優等生のNZは0.1人。

緊急事態だ、禁酒法だ、医療崩壊だ、オリンピック中止だ、鎖国だと、まるで感染者と死亡

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<旅行記>公園の八重桜とハンバーガー

<旅行記>公園の八重桜とハンバーガー

長く寒い冬も終わり、サマータイムへの切り替えとともに、春が一進一退でやってきて、ついさっきまで枯れ木だった枝に新緑が満ち溢れ、ソメイヨシノの束の間の開花の後、八重桜が公園で満開になった。

どこの国の人でも、桜の木の華やかさと美しさには魅了される。さらに、初夏の心地良さが加われば、ここ日本庭園にある八重桜には、オーソドクスのイースター連休と重なって、多くの家族連れがピクニック(花見)に訪れていた。

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