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日々

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人って日々感じていることが本当に様々。 だからこそ、他人の考え方に感心したり 共感できれば少し嬉しくなったり。
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一本のペンから始まった

一本のペンから始まった

近頃、仕事に対するモチベーションが上がらないでいた。

そんなとき、自分が尊敬する何人かの先輩や友人に相談をしてみた。

その中には、就活期に出会ったある一人の女性がいた。







ちょうど一年と四ヶ月くらい前だろうか。新宿駅から徒歩10分くらいの場所でメディア系の会社が集い、大規模説明会を行うという話があった。

当時、私は映画業界一本に絞って就職活動をしていたので参加するほかなかっ

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恩師

恩師

先日、四月から毎週楽しみに観ていた『ドラゴン桜2』がついに、終わってしまいました。

視聴者の期待を裏切ることなく、第一シーズンのメンバーも全員出演し、ひっさびさに地上波の番組で興奮しました。

特に感動したのは、藤井遼(鈴鹿央士さん)の受験を通しての変化と最後に見せた優しさです。

桜木という人物との出会いが、彼の内面を変え、一人の人間として成長させました。

藤井にとって、”桜木”という一人の

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日曜の夕日が消えた

日曜の夕日が消えた

子供の頃は日曜日が好きでした。

朝早く起きると、好きなアニメの再放送がやっていて、お昼はおばあちゃんの家でご飯を食べて、夕方になれば『ちびまる子ちゃん』と『サザエさん』を観る。

お昼にNHKの『世界ふれあい街歩き』を観ることも大好きだったな。

あの頃は本当に平和でした。

社会人になると、土日が一瞬で終わってしまうということがわかりました。

土曜日、昼頃に起きたら、それはもう絶望。すぐに夕

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華金の始まりは木曜の快眠から

華金の始まりは木曜の快眠から

今日は華金。待ちに待った華金。もはや華のある金曜は過ごせなくなってしまっているけど、それでも今日は、華金。

この一週間、皆さんはどんな毎日を送っていましたか?

私は結構ハードでした。普通、月曜から仕事が始まって土曜から休みに入るとすると、中日は水曜です。なので、本来であれば、水曜が一番疲れ切っているはず。

水曜は悪魔だ。あと二日もあるという絶望とまだ二日しか経っていないという絶望。前も向きた

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8時、バスの車窓から

8時、バスの車窓から

その日の朝もバスで最寄り駅に向かった。満員の車内。身動きも取り辛く、ただ、車窓から外の景色を眺めることしかできなかった。

そのとき目に映った、自転車を漕ぐ女性。いわゆるママチャリで、前にはお子さんを乗せていた。

「お子さんを園に送っているのかな?」

「旦那さんに忘れ物を届けにいっているのかな?」

自転車を漕ぐ女性の姿は必死そのものだった。

気がつくと、バスはあっという間に女性を追い越して

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おばあちゃんが亡くなってから、半年。そして、おじいちゃんは、

おばあちゃんが亡くなってから、半年。そして、おじいちゃんは、

おばあちゃんとおじいちゃんは自宅で洋服直し屋を営んでいた。

色んな人たちから頼まれていた。私の記憶だと、よく学生服を直していた。若い頃は日付が変わるまで働くこともあったらしい。

おばあちゃんとおじいちゃん。24時間、365日、毎日毎日一緒に働いて、それを何十年も続けていた。

今になって冷静に考えてみると、凄いことなんだと思う。

もちろん、時には喧嘩もしていたらしい。

「時にはって...」

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心臓を捧げます。

心臓を捧げます。

最近の土日休みといえば、ベッドの上でアニメ版『進撃の巨人』を観ていることが多い。

というのも、大学の卒業を控えた3月の春休みに、ゼミの友人から「今、一番アツいのは『進撃の巨人』だよ!」とゴリ推しされたのだ。

どちらかというと私はスポーツ漫画の方が好きで、最近だと『ハイキュー!!』を最終巻まで読み切った。古舘先生が選ぶセリフや言葉はどれも胸に刺さり、何度も何度も涙した。いつか、私も古舘先生のよう

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住吉町で、乾杯

住吉町で、乾杯

社会人が始まって、はや2週間。どんなに嫌な今日でも、どれだけ辛い明日でも、気づけば「昨日」になっている。

ゆっくり深呼吸をし、世界を俯瞰して見てみると、その瞬間だけ、この世界を理解できている気がする。全能を手にしたかのように。

そんなに大袈裟なものではないか。少しの間、未知の世界を冒険する、2時間アニメの主人公のような、得した気分というのが正しいかもしれない。

スーッと冷たい風が吹くと、私は

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22歳の【I Love Youの訳し方】

22歳の【I Love Youの訳し方】

「お願い。あと、もう一杯だけ」

少しでも長く、あなたと一緒にいたい。

だから、伝えたい。

「もう少し、一緒にいたいんだけどな」と。

でも、何故か、その一文を言葉にできない。

歳をとって、図体ばかりでかくなって

なのに、肝っ玉はいつまでたっても小さいままだ。

「しっかりしろよ自分。やればできるだろ」と喝を入れても

それは、虚しい心の声。アイスクリームが溶けるように胸の熱さで消えてゆく

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3選とかしません。1番最高のフィルムカメラ風アプリ教えます。

3選とかしません。1番最高のフィルムカメラ風アプリ教えます。

ここ一年近く、フィルムカメラっぽく撮ることのできるアプリにハマっている。その名も『Dazzカメラ』。

世間でよく言われる”エモい”写真を撮るためには大抜擢だ。

iPhoneだけでなくAndroidの端末にも対応している。

アプリ内でサブスクリプション型の課金をするか一括払いの『ワンタイム購入』をすることで多種多様な写真を撮ることができる。

(このように様々なタイプのカメラを選択して写真を撮

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夢がなければ宝くじを買って

夢がなければ宝くじを買って

幼い頃、おばあちゃんがよく宝くじを買っていた。

「ちぇっ。ぜーんぶハズレ。きやくそわるう(東濃弁:気分が悪い)」

「なかなか当たんないね」

「おばあちゃん何回買っても当たんないよ」

「こっちも削っていい?」

宝くじを削ることは大好きだったけど、本当に当たるなんて思っていなかった。初めて5000円が当たったときも、さほど嬉しくはなかった。何とも現実的な子供時代。さすがに当たったときくらい喜

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怪盗観覧車

怪盗観覧車

昨日、東京での一人暮らしが終わった。大学入学と同時に上京し、一人暮らしが始まった。

あれから、4年。引越し作業を済ませ、何もなくった部屋を見ていろんな感情が込み上げた。

これを書いている今だって、昨日のことを思い出すといろんな感情が脳内をめぐる。それについてはまた別の機会に話したい。

今日は、引っ越しを終えて実家に帰るまでの車の中で感じたことを、ここに綴りたい。





部屋に忘れ物が

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炸裂、17歳女子高校生視点

炸裂、17歳女子高校生視点

先日、大学生活最後のバイトを終えた。今日は制服を返しに行くことに。

「Hさん(社員)、お世話になりました」

「おう。来週飯行って最後だな」

「はい。楽しみにしてます」

「来週はO さん(女子高生)も来るらしいぞ」

「あ、そうなんすか!あんま話したことないので楽しみにしてます」

「ちょうどいいや、Oさん今日はもうあがりだからその辺まで送っていけ」

「了解でーす」

というような流れで、

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真下から見える東京タワーに「いつでも行けるか」と告げたあの言葉は別れの合図だった。

真下から見える東京タワーに「いつでも行けるか」と告げたあの言葉は別れの合図だった。

先日、京王線橋本駅から新宿方面の電車に乗った。その日は、友人の家に泊まっていたため、スマホの充電をするのをすっかり忘れていた。

幸い、数十分乗るだけだった。窓の外でも眺めながら帰ることにした。ちょうどその日は、進行方向の右側に背を向ける形で乗車していたのが、「あれ?」となった。

「嘘でしょ、こんなにも山見えるの」

八王子に住んで4年。住み始めた頃から「ここって本当に東京か?」なんて疑問を持ち

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