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2024年8月の記事一覧
【視点の切り替えに注意!】映像にはできても、文字ではやれないこと(2013年10月号特集)
文字の情報量はわずか映像と活字の絶対的な違いは、一にも二にもその情報量にあります。
たとえば、左のような写真を見た場合、まず太陽が目に入り、その前に川が流れている、手前の土手には草が生えていて、川の向こうには森がある、という情報がほぼ一瞬で入ってきます。
しかも、現実そのままを写した写真ですから、距離感や(カラー写真なら)色合いもつかめます。
では、文字によって、この映像から得た情報と同じ量
【物語の方程式を身に付ける】トレーニングとしての模倣のススメ(2013年2月号特集)
テーマは発見するものテーマというものはよくよく考えるとなんだかよく分かりませんし、主題、題目、コンセプト、モチーフなど似た言葉がたくさんあって混同してしまいそうですが、ここではシンプルに、
「作品を通じて伝えたかったこと」と定義づけましょう。
このテーマというものには、どうやら意識できるものとできないものがあるようで、書き終えたあと、「そうか、私はこんなことが書きたかったのか」と改めて気づくこ
小説の原点は、自分を描くこと
『物語ること、生きること』上橋菜穂子さん
先日、多崎礼さんの『レーエンデの歩き方』を読みました。
それを読んだら、上橋菜穂子さんの創作の秘密を書いたこの本を無性に再読したくなりました。
あらためて
小説の原点は、自分を描くこと
だと思いました。
上橋さんが子どもの頃のことが書かれていて
ご自身がおっしゃっているのですが
本や学ぶことが好きなところはエリンに
強さに憧れるところはバルサ
物語の屋台骨を支える語彙力「場面設定編」|monokaki編集部
こんな文章から始まる書籍が、8月13日に日本文芸社から発売される。以前にもmonokakiで紹介した『プロの小説家が教える クリエイターのための能力図鑑』の著者であり、現役の小説家である秀島迅氏による『プロの小説家が教えるクリエイターのための語彙力図鑑 場面設定編』。
冒頭にはプロローグとして「PROLOGUE 1 登場人物が「どこにいるか」で物語の印象は大きく変わる」「PROLOGUE 2
【原稿に向かうだけではいい小説は書けない】自分の作品に向き合い続ける覚悟とは(2013年2月号特集)
※本記事は2013年2月号に掲載された高野和明先生のインタビュー記事を再掲載したものです。
映像化できないことを小説に――高野先生はもともと映像業界で活躍されていたそうですが、制作の現場に入ったきっかけは?
実は映画監督を目指していて、高校卒業後、浪人時代に城戸賞(脚本の公募)に応募しました。運よく最終候補に残り、あるプロデューサーが岡本喜八監督を紹介してくれたんです。それで岡本監督に弟子
【実例で学ぶ小説の技】名作短編に隠された物語のコツ6選(2014年6月号特集)
削れるものは削る ヘミングウェイの文体は、心の中を書かず客観的行動描写で書いていくハードボイルド文体と言われていますが、短編を読むと、字数制限のせいなのか、説明的なこともかなり省略されています。
地の文は「かれは言った。」だけで、どんな感じでどう言ったかは省かれています。だから、読者は表現の隙間を埋めようとして勝手に推測してしまいます。
場面転換についても同じです。前出の「清潔で明るい場所
【多くの人は「才能」を誤解している?】自分の才能に気付くための簡単な方法(2014年4月号特集)
※本記事は2014年4月号に掲載した本田健先生のインタビューを再掲載した記事です。
〝自分の好きなことをやって楽しく生きよう〟をテーマに、これまでに80冊以上の本を世に送り出している本田健さん。著書はすべてベストセラーになり、著作累計部数は560万部を突破しています。今回は34歳で作家デビューし、見事に才能を開花させた本田さんにそのノウハウをうかがいました。
身近にありすぎて見つけにくい――