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ドイツ暮らし

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ドイツ生活をまとめた日記とエッセイの真ん中を取ったようなマガジンになる予定。
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#創作大賞2023

体験レッスンで遭遇した唐突な質問。

「語学学校が始まるまで、オンラインレッスンでも受けてみれば?」

 そんな夫の勧めから、私は最近ドイツ語のオンラインレッスンを探している。
 文法はテキストやアプリでやれば学べるのだけれど、発音となると聞いて指導してくれる人がいる方がいい。ドイツ語がちゃんと話せるようになるためには、町でおぼつかない会話を続けるよりもいいかなと思った。

 ドイツ語の先生を見つける方法は色々ある。
アプリなどでお互

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は?こちとら" Hausfrau(主婦)"や!

は?こちとら" Hausfrau(主婦)"や!

 ここ最近旅行での出来事を多く書いていますが、海外赴任に付き添った人や、なにかの事情で仕事を辞めたり休んだりしたら1度はありそうな出来事に遭遇したので、今日はそれを書いておこうと思います。

 家族が海外赴任をするとき、夫婦や家族の誰かが会社を辞めたり学校を転校することになったり、なにかしらの変化が必要になります。

 私も海外へ行くため、一旦仕事を手放しました。
幸いなことに海外生活が安定する前

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続く悲劇とモラトリアムのなか、ご自愛法を模索する。

続く悲劇とモラトリアムのなか、ご自愛法を模索する。

 風邪が無事に治りました。
 人生で1週間寝込むのは本当に久しぶりで、寝込む期間が長すぎたからか、もともと抱えている逆流性食道炎まで再発してしまい「異国の地で寝込んで、私はなにやってるんだろうな」とか、「このまま熱が続いたらどうなるのだろう…」と少し気弱にもなりました。

 今月から始める予定だった語学学校もキャンセルすることにしました。
 医師の診断書があれば別の月スタートに再調整できるというこ

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人生、焦りは禁物。

人生、焦りは禁物。

回復してきたのでお家の周りをお散歩したらまた38℃の熱を出す、という子どものようなことをしてしまいました🤒

反省。
ただひたすらに反省。

まさか、1000歩程度のお散歩でそんなことになるなんて思わなかったんだもの…!

そんな言い訳をしても時すでに遅しです。
夕方のお散歩あとすぐに発熱し、昨夜ヒィヒィ言いながら38℃の難所を乗り越えました。

月曜日から語学学校が始まるし、少しでも歩くことに

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すぐ悲鳴をあげるギャップだらけの彼女が人間くさくて愛おしい。

すぐ悲鳴をあげるギャップだらけの彼女が人間くさくて愛おしい。

 洗濯機はドイツ語で「Waschmaschine」という、女性名詞だ。
なので私は我が家の洗濯機を「 彼女 」と呼んでいる。

 彼女はかなりスレンダーなドラム式洗濯機だ。
 ドラム式といえば幅広なイメージがあるが、彼女はそうじゃない。彼女はドラムの側面が開くからだ。

 ハムスターの回し車を想像してほしい。
 日本で一般的なドラム式洗濯機の蓋は、走るハムスターの姿が横から見える位置についているこ

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外国に来て、自分のアイデンティティに気づく。

外国に来て、自分のアイデンティティに気づく。

 外国にいると「日本人コミュニティ」というものに度々出会う。
 駐在妻コミュニティ、駐在ママコミュニティ、ドイツ人と結婚した日本人のコミュニティなどがSNS上や住んでいるエリアにあるみたいだ。

 私の住むエリアは人口約55万人に対して日本人が300人ほどらしい。そのため、街で見かけるアジア人はだいたい中国人と韓国人、そしてベトナム人が大半。日本人を見かけることはほぼない。

 そんな規模感なので

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スマホ翻訳でドイツ人大家と1対1で話した結果気づいたこと。

スマホ翻訳でドイツ人大家と1対1で話した結果気づいたこと。

 夫が入院しているときの話です。
 大家さんが住民登録に必要な、居住証明を持って来てくれることになりました。

しかし何度かお伝えしているように、
私は英語もドイツ語もヨワヨワの日本人。
対して大家さんは、英語もいくらか話せるドイツ人。

そんな二人がどんな感じで話し、無事証明書を受け取るに至ったかを書いていこうと思います。

 励ます大家さんと、不安だらけの私 もともとは夫もいる土日に、大家さ

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現実は”How do you do?”では済まされない。

現実は”How do you do?”では済まされない。

近々、夫に同伴してフランスとイギリスへ出張することになりました。

 出張の同伴なので「上司たちとの会食に同席してもらう」という話を聞いていたのですが、先日「上司との会食&立食パーティー」が予定されていたことが発覚。
 夫の上司の方は日本人なのでまだ良かったのですが、立食パーティーがまさかのフランスで開催されるものと知り……

フ ラ ン ス デ リ ッ シ ョ ク パ ー テ ィ ー ト ハ ナ

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ドイツのマスクなし生活にソワソワする。

ドイツのマスクなし生活にソワソワする。

 ドイツ生活を始めて半月が経過しました。
 言葉の問題や買い物のしかた、生活全般で日本と違うところは色々あります。

 その中でも初日からカルチャーショックだったのは、「マスクの取り扱い」でした。

 ノーマスクの世界 日本にいるときにもよくニュースになっていましたが、ヨーロッパに住む方々は本当にマスクをしません。
 日本の空港の搭乗口ではしていたのに、乗り継ぎをしたミュンヘン空港では、到着時点で

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旅のはじまりに『 自由 』を知る。

旅のはじまりに『 自由 』を知る。

 ドイツ生活のはじまり。
 私が出発した日は、週末でもゴールデンウィークでもないのにとてつもなく混んでいて、手荷物検査場は通常のポールとロープで作られた並ぶためのコースを遥かに越えた、夏休みでも見たことのない行列ができていました。

 そんなとんでもない列には、日本人よりも外国人らしき方のほうが多くて、並んでいるだけですでに外国に来ているような感覚になります。
 その列に並び手荷物検査場を抜けた後

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