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ドイツのマスクなし生活にソワソワする。

 ドイツ生活を始めて半月が経過しました。
 言葉の問題や買い物のしかた、生活全般で日本と違うところは色々あります。

 その中でも初日からカルチャーショックだったのは、「マスクの取り扱い」でした。


 ノーマスクの世界

 日本にいるときにもよくニュースになっていましたが、ヨーロッパに住む方々は本当にマスクをしません。
 日本の空港の搭乗口ではしていたのに、乗り継ぎをしたミュンヘン空港では、到着時点で乗客はすでにほとんどノーマスク。

 そこからトランジットして、住んでいる街の最寄りの空港に到着したときは、空港も完全にノーマスクでした。

 もちろん街にいる人もノーマスク。
 先日アジアンスーパーで見かけた、アジア系のレジ打ちのお兄さんが唯一マスクをしていましたが、その人以外病院にいるお医者さんや医療従事者の方すらもまったくしていません。

 「欧米ではマスクをしている人の方がむしろ特殊」という話は、本当だったんだなと気付かされました。

  数日前、近所のスーパーへ行ったら妙にレジ周りがこざっぱりしていて、仕切りがなくなったことに気づきました。
 先日WHOが緊急事態宣言を解除した関係で、近所のスーパーのレジに設置されていたアクリルの仕切りも撤去されたようです。
 拙い言葉しか話せない私としては、隔たりが少ない分コミュニケーションが取りやすいので助かります。


 私のノーマスク生活の始まり

 私は特別マスクに思い入れはなくて、マスク着用に賛成でも反対でもありません。
 どっちにもメリットとデメリットがあるので、臨機応変にそして郷に入っては郷に従えの精神で、入国初日からノーマスクで生活しています。

 私は乗り継ぎをしたミュンヘン空港でマスクを外しました。
(ひと目もそうだけど、何より乗り継ぎの時間がなく空港内をものすごく速歩きで移動したので、マスクが息苦しかった)

 そしてそのまま飛行機を乗り継ぎ、送迎をお願いしていたガイドさんに会うと「日本の方で到着時点で外されてる方は珍しいです。やるなあと思いました」とお褒めの言葉(?)をいただきました。
 ガイドさんは「マスクの着脱はお好きにしてください」という感じだったので(むしろこちらに合わせるために、普段の生活では使わないマスクを用意してくれていた)、それ以来マスクをしないで生活しています。


 1枚着忘れているようなソワソワ

 そうは言っても、マスク着用が主流になった2020年から約3年。
 外に出る時はずっとマスクをする生活をしてきた身からすると、マスクがなしで外を歩くことにちょっとソワソワしてしまいます。

 ドイツの方々は基本他人に無関心なので仮にマスクをしていても、そんなに強い視線を感じることはありません。
(多分「あの人マスクしてるなー。へー珍しい」くらいの反応)
どちらかというと私自身が、1枚服を着忘れているような落ち着かなさを感じています。

 今まで約3年間、外に出る時は、服を着て靴を履いて荷物を持って、時期によってはコートなどまで羽織って、そしてマスクをして外に出ていました。
それが習慣になりすぎて、外に出るために着るべき1枚を忘れてきてしまったような、そんな感覚になるのです。

 顔を出すのが恥ずかしいということも特にないのですが、家に忘れ物をして出てきてしまったような落ち着かなさがあります。
 マスク1枚し忘れただけでどうしても落ち着かなくて、なんなら普通に呼吸をしていいのかとちょっと戸惑うような感覚。
 町中でマスク無しで深呼吸することが久しぶりすぎて、本当にしていいことなのかとちょっと不安になる感じもありました。呼吸を意識しすぎて息苦しいというか……実際、潜めるように息をしてお出かけしていたときも合ったような気がします。

 最近はだいぶ慣れてきたので、町中やバスのなかでも気にせず深呼吸ができるようになっています。

 日本にいるときは、感染対策にそこまで過敏だったつもり無いのですが、3年間マスクを付けて生きていると、こんなに違和感が出るものなんだな……と驚いたのでした。



 日本もGWを過ぎてマスク着用率もだいぶ落ちてきたのでしょうか?
 暑い時期になったら外すという意見はちらほら聞いていたけれど……どうなのですかね?

 マスクの着脱に特にこだわりのなかった私でも結構違和感があったので、マスクを外すようになった際は、みなさんもソワソワ感にご注意ください!


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