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エッセイ

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2021年10月の記事一覧

【最近嬉しかった3つのこと】ぶれない自分には程遠い

【最近嬉しかった3つのこと】ぶれない自分には程遠い

50代になると熟してるか枯れてるか、とにかくちょっとしたことで一喜一憂せず泰然と過ごせるはず、と思っている人はいませんか?私は若い頃はそういうイメージをしていました。ところがいざ実際なってみるとちっともそんなことはありません。多少心が固く、面の皮も厚くなっているフシもありつつ、意外と相変わらず日々落ち込んだり喜んだりを繰り返しています。

実例を3つほど上げてみたいと思います。

まずはnote。

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「でも」

「でも」

なんかその人と話した後はいつも気分が良くない、ということありませんか?

もう付き合わなくて良いんじゃない?と子どもに言われるほど帰ってからストレスフルな顔をしている私。遅まきながら気がつきました。会話がすべて、「でも」で始まることに。

完全に否定する時も、自論を展開する時も「でも」なんです。こんなことはコミュニケーションの常識かもしれませんが、

「ほんとにね〜」

「そうよねー」

と繋ぐと

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漬け置くだけで激安豪華ランチ

漬け置くだけで激安豪華ランチ

奥様、毎日の献立に悩んでませんか?私は悩んでます。

外食の機会がめっきり減って、夫在宅の日が増え、やおらキッチンに立つ機会が増える。献立さえ思い浮かべば勝ったも同然です。短時間でできるものなら尚良し。先日、こんな簡単なのに夫があっと驚く豪華ランチになったので恥ずかしながらご紹介したいと思います。

我が家にはたまたまコストコで100g88円でセールになっていた三元豚があったので、それに友人から分

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【掃除】まだ本気出してなかっただけ

【掃除】まだ本気出してなかっただけ

多分よくある言い訳だけど、徹底的に掃除をするのに一番なのは来客があることで、なんでもない普通の日にそこまで念入りにお掃除することはなかなか私にはできない。それでコロナ禍においてはその機会がゼロだったというわけ。

緊急事態宣言も解除され、ようやくお客様をお迎えした、お一人だけど。長年の友人で、縁あってお近くに引っ越してこられたので歓迎のお招きしたかったのに手際の良い彼女に先に招かれてしまった。

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ピアノが恋人でゴルフが親友

ピアノが恋人でゴルフが親友

今日は朝からポカポカ秋の晴れ空に誘われて河川敷のショートコースに出かけてみた。いってらっしゃいというごきげんパパ♡を無理矢理連れ出して。駐車場に着いた時から1人で来なくてよかったと思ったのが超絶狭い一台分しか空きスペースがなかったこと。私だけなら泣く泣く引き返してたかも。

若くて仲良い見知らぬ二人組男子と4人で7ホール、家でじっとしているより何倍も楽しい時間を過ごすことができた。アプローチがうま

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渋谷のジャズはニューオーリンズを超えた

渋谷のジャズはニューオーリンズを超えた

ミュージシャンたちが輝いていた。楽しそうだった。幸せそうだった。

コンサートがまた開かれるようになってチケットを取って渋谷に出かけた。大きなホールが満席だ。この日を待っていた人々がこんなにいた。

小曽根真さん率いるビッグバンドのコンサートは堅苦しくお行儀よく座って鑑賞するというよりはもっと自由に、許されるならお酒でも飲みながら聴きたいジャズ。

真面目なサラリーマン風のベーシストと、日本人離れ

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ゴミ出し記念日

ゴミ出し記念日

記憶にある中で、これまでごきげんパパ♡がゴミ出しをしてくれたことは一度もない。記憶違いなら許してほしい。

男は仕事さえしていればいいという義母の教えが骨の髄まで染み付いた最後の世代か、月火水木金、燃えるゴミもプラごみもペットボトルも分別して玄関に準備までしても出すことをしてくれなかった30年余り。これを苦節というと多分甘ったれた主婦のように思われるムキもあるだろう。

けれどもゴミ出しは家事のほ

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奈良再発見

奈良再発見

海外からの観光客のない今こそ、静かに旅を味わえる大チャンスかもしれない。修学旅行や遠足が少しずつ戻ってきて、元気な団体を見かけたことは明るい兆し。

まずは日本最古のお寺とも言われる飛鳥寺を訪れる。長年見向きもされなかった当時の技術を駆使した銅でできた大仏様が少し右、橘寺の方を向いておられるという。

その近くには蘇我入鹿の首塚があり、一気に悠久の時代へと誘われる。

明日香の景色は幼い頃から見慣

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秋晴れの日の新幹線に乗ったらなにをするか

秋晴れの日の新幹線に乗ったらなにをするか

その日がどんな天気であれ、ずっと行けていなかった父のお墓には参ろうと決めていた。天気予報が良い方に変わり、当日朝はまばゆいほどのお天気。

在来線に乗るのももどかしく新幹線に乗り込んだ。座席について、あら、シートベルトは要らないのね〜車じゃないし。

そう、長いこと帰省は規制されていたから大変ご無沙汰だ。ごきげんパパ♡の転勤で東京に住むようになってからどれほどこの東海道新幹線にお世話になってきただ

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友よ、私と出会ってくれてありがとう

友よ、私と出会ってくれてありがとう

初めて友を送った。7月に連絡した時からその喪失感は始まっていた。

6月の検診で異常が見つかり、今月いっぱいで退職するというメッセージが返ってきてただならぬものを感じてこの日を覚悟していた。今は体の一部がもがれたような気がする。

小学校5年生の夏休みに塾で出会って同じ学校を目指し、彼女はすんなり合格、私は第二志望の学校に進んだ。そこで道が分かれてそれっきりになってもおかしくなかったのに縁があった

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良薬はいつも口に苦い

良薬はいつも口に苦い

歩くのにちょうど良い季節で、私も毎日少しでもウォーキングをするようにしている。その際に苦くもありがたく思いだすことがある。

コロナ騒動の前、何度かノルディックウォーキングのクラスに参加した。鎌倉辺りは山も海もあり歩くのに最適なコースで、深大寺のお蕎麦屋さんを目指すコースも桜の季節でとても記憶に残っている。

そのインストラクターは少し若いママで、自分で企画して生徒を募集して引率するアクティブな人

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プロになるのに必要なもの

プロになるのに必要なもの

今週はワルシャワで5年ぶりにショパンコンクールが開かれていて寝不足になっている人も大勢いるかと思う。今回は特に5人も日本人のピアニストが二次予選を通過したこともあり大変な盛り上がりだ。昨夜の角野さんの3次予選演奏後のインタビューでは、

「自分が弾くというよりもただショパンがいる場所に自分がいる、ただ、いる、という感覚にどんどんなっていって(中略)緊張も全くしないし、ホールの中でショパンの音楽がた

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お正月の憂鬱

お正月の憂鬱

私は慎み深い人に憧れている。できれば自分も近づきたいものだと思っている。でもここで匿名をいいことに日々思ったこと感じたことをつらつらと書き募っている時点で失格かもしれない。それでも今日は自分の感情を整理するためにもnoteに書きたいことがあるのでよろしければおつきあいください。

夏も過ぎ、9月初めは小学生のコロナ感染が広まりどうなるかと思っていたのに10月に入ると全国的に感染者数が一気に減って信

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和栗のかき氷を食べながら礼儀について考えた

和栗のかき氷を食べながら礼儀について考えた

先日初めて行ったかき氷屋さんにはまだ和栗のかき氷はなくて、昨日ようやく2回目で話題の和栗みるくをいただくことができた。一年のうちほんの短い間しか供されないらしい。

地球温暖化の影響か10月も10日過ぎだというのに汗ばむ陽気で、こんな日に予約が取れたことはラッキー。朝から家事が捗る。

お店に向かいつつ、前回そのお店で目にした男性を思い出した。ほぼかき氷専門店には女性客が多い中、若々しいスタイリッ

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