NHK新会長決定　伝統的な日銀マン

受信料収入が想定以上の速さで減収しているNHKの新会長が稲葉氏に決定した。

この方は元日銀出身。日銀のプリンスと言われ、後々は日銀の総裁になるような人だったらしい。若い時から日銀の普通の人事じゃないところを歩まれていたとのこと。

日銀の中では伝統的な日銀マンであり、分かりやすく言うと白川元総裁と同じような感じの人。正に典型的な日銀マンなのである。
白川元総裁が日銀の総裁になっていなければ、稲葉氏が総裁になっていたかもしれない。結果的に総裁にはなれなかったのでリコーに天下りしたという流れだ。

ある新聞が稲葉さんがNHK会長になって再び財界人って書いていたが、勿論稲葉氏はリコーにいたけどそれは天下りで行ったわけだし、その前は日銀官僚でずっとやっていたのだ。はっきり言えば官僚人が正しいと思う。

この官僚出身の人がいろんな改革、つまりNHKの改革をやるのはかなり難しい。残念ながら元々改革しようという感じの人じゃない。伝統的な日銀の立場を守ってきた人。金融政策についても積極的な金融緩和には反対派であろう。因みに今回ノーベル経済学賞を受賞したのは元FRB議長であるバーナンキ氏だ。この方はリフレ派であり、稲葉山城とは真逆の考え方。

NHKというのは政府との関係が随分ある。
NHKという会社は特殊な会社であって、まず株主がいない。その代わりに経営委員会というものがあって、ここはNHKの基本方針を決めるところ。簡単に言うと株主総会みたいなところだ。
この経営委員会には経営委員がおり、国会同意人事といって国会で議決を得て、国会がOKしないと経営委員にはなれない。この経営委員が集まってNHK会長を指名するのだ。
NHK会長は凄く絶大は権限を持っているが、普通の会社の社長と基本的には同じである。

昔はNHKのプロパーがNHK会長をしていたときもあったが、NHK内部でやったら改革はできない。なぜなら経営努力して受信料を下げるような発想が出てこないからだ。単純に受信料を取ればそれでいいと思ってる連中の集まり。
さすがにこれは酷いという話になり、多少経営感覚を入れるために民間人、財界人の外部登用をするようになったわけだ。

NHKの取り巻く世界の環境は、受信料に関して言えばイギリスのBBCが受信料を廃止しようとしているぐらい状況が変わってきている。
ただ今回の会長にそれを望むのは酷だろう。もっと抜本的な改革、民営化する勢いでやれる人を引っ張ってこないと無理な気がする。

しかしYouTubeを駆使して急激に影響力が増してきているNHK党がいる限り、NHKは変わらずにはいられないし、情報が確実に民主化されているなか、衰退するしかないだろう。

てか、誰がスマホでNHKの番組を見たいねん！
皆もそう思うやろ？
長い目で見たら、結局は必要なものが残るようになってんねん！それが世の中から支持を得てるということ！
スマホがこれだけ世界中で普及していることがすべてを物語ってんねん！

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