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【ユルい】アカデミックでもないし海外への憧れを誘う気もない建築マンガ@台湾【建築×○○な領域横断を目指して】

歴史的な建築の事も、若手有名建築家の事も知らない私ですが、夫が構造家だったので、強制的に建築周りの知識が入ってきます。『ハッカ』です。

普段は、fūun(フウウン)というweb制作会社で、アートディレクターとして、何かしら企画したり、考えたりして暮らしています。


そんな私ですが、建築を私なりに捉えようと奮闘中なので、特に、アカデミックでもないし海外への憧れを誘う気もない様な、ユルユルすぎる『何一つないが、愛だけは輝く』様な日常建築ゆるギャグマンガを描いてみています。

なぜ、そんなマンガを描いているかは、後述します。
とりあえずは、マンガだけでも読んで下さったら嬉しいです。

■前回のお話はコチラ

【本編】構造家くんの靱性 | 台湾編 

伊東豊雄…!
クリエイティブは基本、虚構
※東京の美大です
やさしさ。
続く

【後書き】建築コンテンツに更なる多様性が欲しくなってきた

読んでくださった方、ありがとうございました。

なぜ、そんなマンガを描いているか…ですが、私は、建築を勉強しようという事で、色々と摂取中&修行中の身の者です。

そんな、建築初心者がパッと色々な媒体を見る限り、建築コンテンツって、なんだか明るい光の中でささやかに輝く暮らし系のコンテンツか、アカデミックな考察コンテンツか、憧れ海外旅行コンテンツが目立つ様に感じるのです。(noteの中でも、そんな傾向あるんじゃないかな)

私は、ブランディング・マーケティング領域にいる者として、たまに思うのですが、そういう、領域を獲得しやすい/獲得しているコンテンツを介し、他者から、『こういう世界観、いいでしょ?』と思わされる事への忌避感がほんのすこーしだけあります。

そのくだりは、この記事の『マーケティングの裏で消えゆくもの』の辺りに書いています。

元々、建築に興味を持っていなかった私が、初めて持つ建築への好奇心や魅力は、決して他者から与えられたものではなく、自分の内側から溢れ出た、私自身のものから始まりたいのです。

もちろん、輝く暮らしはしたい。かなりしたいしそんな人と友達になりたい気持ちすらある。アカデミックさにも尊敬は強くあるし、建築学生さん頑張れと思う。海外だって行きたい。台湾だってもっと滞在したかった。

でも、そういう事じゃない。

己の、ものづくりの循環と審美についての根幹に関わる話なのです。その欲求が、他者から与えられたものか、己自身で獲得したものか。という部分。

どちらも、人生の豊かさという意味では尊い欲求なのですが、私自身は、つくり手として、後者の欲求に目を向けていたいのです。

…という事で。自分の内側から発見する、気付きベースの物語の構成要素と、『建築×未だ開拓されていない領域』を追求した結果、ユル日常ギャグ建築マンガ、というスタイルに行きつきました。

今回のマンガは、もっと解説コンテンツや、素敵な海外っぽい写真を入れたらもっと伸びると思う(願望)のですが、現段階では、あえて行わず、あくまで主観的な素朴な発見ベースで話作りを行い、日常を切り取る様な『他者に欲求を強制的に呼び起こさないコンテンツとしての気楽さ』を重視しています。

なぜ、こんなにも、自らで獲得する事を徹底しているのかというと、今ある領域以外の、自分で気付き、獲得した領域で戦い、そこでのクリエイティブを見つめる事でしか発生しない、強さや輝きは必ずあると信じているからです。

これは、自分だけではなく、なにか新しい事業や商品を作り出そうと奮闘する企業さんや職人さんにも思っています。

ものづくりは、そうであって欲しいのです。

自分主体で、誰にも操作されずに掴んだ小さな輝きは、結果的にその界隈全体を、より自由で、広がりのあるものにする強い光に繋がるのだと、つくり手として信じています
。多分、それが『多様性』なんじゃないかな。

『構造家くん』は建築×それ以外の領域を探っているらしい

さて、『構造家くん』ことショームラカミですが、彼はスカラデザイン(SCALA Design Engineers)という構造設計事務所を横浜・関内で主催しています。

■スカラデザインのサイトができるまでのリンク集

■ショームラカミが建築とかアニメとかそれ以外の領域について語るラジオ

スカラデザインは、コーポレートサイトを制作中で、そこに向けてテキストを取りまとめている段階なので、まだ細かくはまとめきれていないのですが、ざっくりとお伝えすると、彼は、『建築とそれ以外の領域を横断する事でしか獲得できない建築の姿』を模索しているんだそうです。

その領域のなかには、今回の様なマンガも含まれます。建築好きの目線以外から描かれた建築マンガを発信したら、同じく、建築好きじゃないけど、きっかけがあったら建築を好きになるような層に届く。

構造家の登場する建築漫画がそんな一般層に届いたら、『構造家』というまだ認知度の低い存在が認知される。

そうしたら、そんな建築に詳しくない方達が、例えば家づくりをする時なんかに、建物の安全性の選択肢の一つとして構造家を選べる、つまり、安全性の選択がより自由にできる様な姿ができるのではないだろうか…。

…いかがでしょう。建築の事は分からない私ですが、そんなビジョンは結構素敵なんじゃないかなとは思えています。

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皆さんが、皆さんだけの尊い輝きを見つける事が出来ます様に!

愛を込めて、『ハッカ』より!

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