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人と組織をつくる哲学 ―マネジメントと教育の「共通解」―

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マネジメント=管理とは「兵站(生産・物流・調達部門)を通じて限りある資源(ヒト・モノ・カネ・トキ)を把握・分配し、適時適切に適所で活かす」ことである。古来より兵站を軽んじ、人材や…
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2021年10月の記事一覧

部下の残業時間を減らす方法

部下の残業時間を減らす方法

 働き方改革が広がり、だいぶ経ちます。一言に「働き方改革」といっても、その中でやるべきことは沢山あるのですが、皆さんの中で一番印象的なのは”残業時間の抑制”ではないでしょうか。中間管理職、特に課長レベルはこれに苦戦します。本日はそのような内容です。

 そもそも残業とは悪いことではありません。会社が発展していくには前のめりな姿勢が不可欠で、それには予め定められた時間以上に働くのは仕方ないことです。

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成長した姿を想像できるだけの感性を養うこと

成長した姿を想像できるだけの感性を養うこと

どうも。藁科侑希(わらしなゆうき)です。
普段は大学教員やスポーツ現場でコーチやトレーナーをしております。
今日が444日目のnote投稿です。

本日はこちらの記事を読んで感じたことについて。

考える種が散りばめられているようで。
何度も繰り返し読んでいて、「あ、ここはこういうことかも」「もしかしたらもっと深掘りできるんじゃないか」などが想起されてきたんですね。

今日はそんな頭の中を書き留め

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管理職の多様性

管理職の多様性

先日、ある大手企業の関係者Aさんとお話する機会があり、Aさんから同社のマネジメントの実情をお聞きしました。Aさんの話の概要は、次の通りです。

・社長は、経営情報(経営方針や社長の思い含む)が上級管理職者によく伝わっていると思っている。実際に、上級管理職者とは頻繁に経営ミーティングを行っている。そして、上級管理職者が各部署の社員(初級管理職者+非管理職者)にそれら情報を浸透させてくれるのを期待して

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管理職になりたくない人(2)

管理職になりたくない人(2)

前回の投稿では、日経新聞の記事で紹介された「役職者になりたくない人が8割」についてテーマにしました。なりたくない理由として「責任の重い仕事をしたくない」(51%)が挙げられていましたが、管理職にならずとも、何をしても責任はついて回るし、自己成長が必要という視点について考えました。

2つめの視点は、管理職人材の市場価値が今後高まるのではないかということです。

言うまでもなく、物の値段は主に需要と

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管理職になりたくない人

管理職になりたくない人

9月27日の日経新聞で、「役職者「なりたくない」8割」という記事が掲載されました。
同記事の一部を抜粋してみます。

~~近年、管理職に「なりたくない」という会社員は多い。人材サービスのマンパワーグループが2020年3月にまとめた調査では、役職についていない20~50代の正社員400人の83%がそう回答した。

「なりたい」は20代が28%、30代が23%だったが、40代は10%、50代は7%と年

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全体を見渡し、欠落を見つけ、それを補おうする力

阪神大震災のとき、現役京大生が救援物資の在庫管理を担当。すべての物資の種類、数を把握し、1500名いる被災者の消費量を計算してどの物資がどのくらい不足するかを予測し、ボランティアに的確に指示を出すので「歩くコンピューター」と呼ばれ、被災者の子どもたちに人気だった。

しかし1500人もの人たちを支える救援物資の膨大さ、しかも全国から送られる救援物資は、ダンボール箱を開けてみないと入数と種類も分から

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「教える人」のための教育論。

「教える人」のための教育論。

こんにちは。中村です。
この季節は本業の繁忙期でなかなかnote更新の頻度が鈍ってしまいます。
時間がないということよりも頭の切り替えがしにくい時期という感じです。
それでも「続けていくこと」に価値があると考えていますので、今日も一生懸命に書いていこうと思います。
もしお時間がありましたらどうぞお付き合いくださいね。

今日のテーマは「教育」について。今日は「教える人のための教育論」というテーマで

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「褒め」が組織を強くする。称賛文化を浸透・定着させる上で外せない“感情報酬”とは。

「褒め」が組織を強くする。称賛文化を浸透・定着させる上で外せない“感情報酬”とは。

皆さん、こんにちは。今回は「社内表彰」について書かせていただきます。

記事の中に当社の事例をご紹介いただきました。サイバーエージェントは創業以来、「頑張って成果を出した社員にスポットライトを当てる」、「褒める時は盛大に褒める」という価値観を重要視してきました。

従業員のエンゲージメントをいかにして高めるかは、日本企業の近年の課題の一つである。エンゲージメントとは従業員が活力や熱意をもって仕事に

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155. 働き方を変える怖さ、ありますか

155. 働き方を変える怖さ、ありますか

 「フリースケジュールを始めるとき、怖くなかったですか?」「失敗することを考えると怖くならないですか?」など変えることへの恐怖に関しての質問はとても多く、今週登壇させて頂いた京都信用金庫さんとウエダ本社さんの企画でも同様の質問を頂きました。

 ここはやはり重要なポイントのようなので、今回は働き方を変える際に感じる怖さについてお話したいと思います。

「リーダーの孤独化」が職場の大問題であるワケ

「リーダーの孤独化」が職場の大問題であるワケ

『武器としての組織心理学』著者・山浦一保インタビュー(4)

「職場の雰囲気が悪い」「上下関係がうまくいかない」「チームの生産性が上がらない」。こうした組織の人間関係の問題を、心理学、脳科学、集団力学など世界最先端の研究で解き明かした『武器としての組織心理学』が発売された。著者は、福知山脱線事故直後のJR西日本や経営破綻直後のJALをはじめ、数多くの組織調査を現場で実施してきた立命館大学の山浦一保

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チームをつくり、プロダクトをつくる

チームをつくり、プロダクトをつくる

こんにちは。
クックパッドの長野(@naganyo)です。

今回は、今年の始めに公開した↓noteのその後の話です。

前回は、プロダクトマネージャーの立場から、レシピアプリの買い物機能のリリースまでの道のりについて書きました。この時点では一つのプロジェクトとして開発を進めていましたが、今年の頭から正式にそのための新しい部署ができました。私は副部長という立場になり、プロダクトのマネジメント+組織

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会社員を卒業したら正論嫌いになった話

会社員を卒業したら正論嫌いになった話

正論とは「理にかなった正しい論」。今日は、呪術廻戦の五条先生なみに正論が嫌いになったというお話です。日々「経営者って何考えてるか意味わからんよね・・」とあきれている従業員の方やコンサルタントの方にむけての、ちょっとしたexcuseです。

正論バンザイの経営企画時代私はこれまでのキャリアの大半、会計・ファイナンス、経営企画と、表計算ソフトで数式を組みまくったり、ビジネススクールで経営学をやったり(

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