公演や役者の販促・宣伝でコケる要因、演劇業界その「環境」について思うこと。
つぶやきノートで書こうと思ったけれど文字数がオーバーしてしまうのでテキストノートで。なので大して力の入った話でもないです。サクっと読めるやーつ。雑とも言う。
役割の押し付け合い
演劇・舞台公演の宣伝・告知でコケる大きな要因として「役割の押し付け合い」があるなと思う。たぶんこれ、やっている人は無意識なんよね。役割を押し付けているなんて自覚もない。自分は自分の職務をまっとうしていると考えている。それは間違ってもいないし悪でもない。だけど。
わかりやすいのがあの問答
度々見かける「演劇作品の集客をめぐる問答」の中に「お客様を呼ぶのは制作か役者か」みたいなのがありますけれど、冷静に考えたらわかるじゃないですか。そんなんどっちもじゃ!これに似ています。というか、ほぼこのパターンに当てはまると思っている。置き換えて考えるとわかりやすいと思います。
手間をかけるか、お金をかけるか。
やはり圧倒的に人手不足・準備時間不足に由来するのですけれど。一つの作品を作るにあたり、予算もそうだけど人手も準備のための時間も、あまりにも不足している。
モノを売るためには本来、「手間をかける」か「お金をかける」か「手間とお金をかける」かしかない。
お金をかけられないなら手間を掛けるしかないし、手間が掛けられないならお金で解決するようなやり方になるところを、どちらも無く準備が不十分なまま突き進むことになり、結果的に信用を失うような出来事が起きる。
人手不足と準備不足が顕著な演劇業界
業界大手と言われるような企画制作会社であれば、仕事はエラくハードとはいえノウハウも確立しているでしょうし、環境・事情はだいぶ違うとは思います。しかしそうした文化が育っている組織は一握り。ほとんどはそこまで大きな組織に育っていないような会社であったり団体であったり。
ノウハウもルールも確立していなければ、みな自分のセクションで手一杯。役割の押し付け合いになった結果、直前の判断になり間に合わないであるとか、強引に突っ切ろうとした結果トラブルに発展するとか……。
未成熟な組織の中でどんな意識を持つか
これは未熟な企画制作者を擁護するわけではないです。大前提、企画制作者はその責任として役者やテクニカルが作品づくりに集中できる環境を整えることに尽力せにゃならん。それが制作会社の仕事だからね。
それはそれとして。
大本が頼りない場合、各セクションは「せめて自分の売り込みぐらいは!」って気概でいなきゃならなくて。どのセクションも作品や自分を売り込むための媒体や手段について、企画制作者の指示を待つのではなく「届けるために自分は何をしたらいいか」を考え、能動的に働き掛けないといけない。もちろん、本来の仕事のクオリティーに干渉しない範囲というのが前提で。
正直そんなん腹立つけどね。
「仕事を確立していない相手のためになぜ自分がここまでしなきゃならないんだ?」と思う反面「いやしかし、この作品を売り込むことは自分を売り込むことだ」とか「作品はともかくと言ったって、自分という商品を広く知らしめるには自ら働き掛けなければ」とか。
どーすりゃいーのよ!?
ってなる。それはわかる。私もそうだ。だけど自分の仕事の質は守りつつ、周囲にも目と気を配り真摯に誠実に向き合っていけば少しずつではあるけれども、最終的に周囲の環境も改善されゆくだろうさ。「同類が集まるようになる」「向上心の無いものは自分の人生から淘汰される」「自分に力が備われば声が届きやすくなる」などね。
そんな域に到達するまで、気は揉めるし悩みも尽きないけれど、当事者意識を持ち、自分の人生を豊かにするために、ものづくりに取り組んで参りましょうよ。そういうところ、信用できる制作者や信頼できる関係者、目の肥えたお客様はちゃんと見てるよ。
なんてな。
結局このノート、誰に向けて書いてんだ?
そんなん決まってる、自分だ。
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