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Bicerinが教えるイタリアの歴史と食文化

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Bicerin広報担当者が皆さんにご紹介するイタリア食文化。 郷土料理やイタリア人の日常に根付いたあるあるまで、色々ご紹介して行きます。
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#コーヒー

トリノの郷土菓子 〜マロングラッセ〜

トリノの郷土菓子 〜マロングラッセ〜

トリノので取れる栗は世界的にも有数の高級品です!

そして焼き栗の他にこの時期街に溢れかえるのがマロングラッセ!!
濃厚なトリノの栗にシロップをしっとりと効かせたマロングラッセは、世界中で愛されています!

そしてBicerinでもこのトリノ産のマロングラッセをふんだんに使った栗スイーツをご用意しています!

店舗によりメニュー内容も異なる展開を致しますので、各店舗ごとのバリエーションもお楽しみに

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トリノの郷土菓子 〜モンテビアンコ〜

トリノの郷土菓子 〜モンテビアンコ〜

日本でも人気の栗スイーツの代表はやはりモンブラン!

フランス語でモンブラン(白い山)と呼ばれる、フランスとイタリアの国境となる雪深いアルプス山脈をモチーフに考えられたお菓子です。
そしてイタリアからの呼び名は同じくモンテビアンコ(白い山)!

お菓子の方のモンブランもモンテビアンコも、どちらも皆様ご存知のように、濃厚な栗のピューレとしっとりとしたフレッシュクリームが特徴です。

Bicerinで

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イタリアで初めてトーストが出されたのはトリノでした!!

イタリアで初めてトーストが出されたのはトリノでした!!

とても意外なお話なんですが、イタリアで初めてパンを焼いて「トースト」として食べるようになったのはトリノなんです。
1925年にトーストしたパンを使う新しいサンドイッチとして「トラメッツィーノ(Tramezzino)」がトリネーゼの間で大流行!イタリア全土に広がったそうです。

Bicerinのグランドメニュー〜プッチーニ〜もこのトラメッツィーノ。ただし普通のホットサンドではなく、中身はとろっと溶け

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〜モンターニャ〜 ジェラートには熱々のチョコレートソースを!

〜モンターニャ〜 ジェラートには熱々のチョコレートソースを!

以前紹介したアフォガート。
その兄弟分としてBicerinで根強い人気を誇るドルチェ【モンターニャ】をご紹介します。

アフォガートがバニラジェラートに熱々のエスプレッソをかけるのに対し、モンターニャにかけるのは熱々のビチェリンソース!
Bicerin秘伝の濃厚なカカオとバニラのハーモニーをお楽しみ下さい。

アフォガート同様、Bicerin ROPPONGI HILLSとBicerin HAKA

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Bicerinの料理教室 〜ズッパイングレーゼ〜

Bicerinの料理教室 〜ズッパイングレーゼ〜

以前ご紹介したペレグリーノ・アルトゥージのレシピ本『La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene』に載っているドルチェで、フィレンツェの豪商メディチ家のパーティで振る舞われたとてもクラシックなお菓子です。

このお菓子を作るのに欠かせないのがアルケルメス!
詳しくはこちらの記事でもご紹介致しましたが、古くから修道院で作られるこの真紅のリキュールが欠かせ

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6月10日 【時の記念日】

6月10日 【時の記念日】

本日6月10日は日本で初めて時計による時の知らせが行われたことを記念して制定された【時の記念日】として国に制定されています。ただし記念日ではあるものの祝日にはなっていないので、あまり知られていなかったりします。

その歴史は西暦671年6月10日に天智天皇が「漏刻」と呼ばれる水時計を使い、日本で初めて時を刻んだとされていることが由来となっています。
これは日本書紀にも記載があり、詳しい図解もされて

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Bicerinを愛した偉人 レビューの女王 ワンダ・オシリス

Bicerinを愛した偉人 レビューの女王 ワンダ・オシリス

イタリアレビューの女王ワンダ・オシリス。
1923年に初舞台を踏んだ彼女は1975年に引退するまでの間、その魅力的な歌声で多くのイタリア人を魅了しました。

そんな彼女も世の中の喧騒から逃れるためトリノを訪れるたびにBicerin本店に立ち寄り、ビチェリンやカフェを、そして時にはザバイオーネを楽しんでいたそうです。

最後に、彼女の素敵な舞台の映像が残っていましたので、古き良き時代のレビューで「ひ

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みんな大好き 〜カンノーリ〜

みんな大好き 〜カンノーリ〜

以前レシピをご紹介したカンノーリ!
カリッと揚げた筒状の生地にリコッタチーズのクリームを詰めたシチリアの伝統菓子です。

イタリア人も大好きなカンノーリですが、場合によっては「カンノーロ」という名前で売られていることもありますが、
カンノーロ=単数系
カンノーリ=複数形
なんです。

ですのでこの記事の写真では「カンノーリ」!

Bicerinでも店舗によってご提供していますので、是非お試しくださ

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Bicerinを愛した偉人 詩人 グイド・ゴッツァーノ

Bicerinを愛した偉人 詩人 グイド・ゴッツァーノ

イタリアの詩人グイド・ゴッツァーノ。「黄昏派」と呼ばれる詩人で、1907年に発表した「隠れ家への道」では、さめた夢、実らぬ愛、過去の追想などが綴られています。
その後結核を患ったのちに発表した「対話」では、治療のかたわら迫りくる死の不安を綴り、彼のスタイルとして定着しました。

そんな彼は美術館を愛し、1898年にトリノ新聞や文化人たちと「文化協会」を設立。当時の文化活動に多大なる影響を与えたと言

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Bicerinを愛した偉人 作家 マリオ・ソルダーティ

Bicerinを愛した偉人 作家 マリオ・ソルダーティ

Bicerinを愛した作家はヘミングウェイやウンベルト・エーコの他にもたくさんいます。
その中の1人にマリオ・ソルダーティがいます。
1954年にイタリア最高の文学賞であるストレーガ賞を受賞した長編小説『偽られた抱擁』原題:Le lettere da Capriは彼の代表作です。

小説家として活躍する傍で映画監督としてもその才能を発揮します。
ソファ・ローレン主演の「河の女」やオードリー・ヘップ

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Bicerinの料理教室 番外編 サンタ・マリア・ノヴェッラ教会のリキュール 〜アルケルメス〜

Bicerinの料理教室 番外編 サンタ・マリア・ノヴェッラ教会のリキュール 〜アルケルメス〜

イタリア、・トスカーナ州の州都フィレンツェに世界最古の薬局と呼ばれるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会があります。その歴史は1221年に遡ると言われている歴史のある教会です。

そんな彼らは今でも修道士秘伝のレシピの薬草酒や香水などを作っており、今回ご紹介するアルケルメスもその一つ。
1743年に作られたレシピで今も変わらず作り続けられています。

そしてこのリキュールの一番の特徴である真紅の輝き!そ

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5月5日 今日はこどもの日だけど【甘党男子の日】でもあります!!

5月5日 今日はこどもの日だけど【甘党男子の日】でもあります!!

本日5月5日は端午の節句・こどもの日ですが、日本記念日協会にはもう一つの記念日が登録されています。
それは【甘党男子の日】!
何とも不思議な記念日ですが、今日は大の大人も子供に戻って甘いものをたくさん食べるのもよいですね!!
Bicerinでは素敵なメニューを取り揃えてお待ちしています。

江戸時代から続くアマルフィの銘菓 〜スフォリアテッラ〜

江戸時代から続くアマルフィの銘菓 〜スフォリアテッラ〜

南イタリア、ナポリの名物であるスフォリアテッラ。
ナポリに限らずイタリア全土で定番のお菓子として親しまれています。

ちなみに場合によってはスフォリアテッレという場合もありますが、こちらはイタリア語の単数系か複数形の違い。
単数形=sfogliatella(スフォリアテッラ)
複数形=sfogliatelle(スフォリアテッレ)
となるのですが、Bicerinでは一人前のオーダーでおひとつの提供で

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