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共有帳【(。・ω・)フムフム..】

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”スキ“を付けさせていただいたクリエイターさん達の投稿の中から是非とも多くの方々に読んで欲しい、共有したいと思った投稿のまとめ。 (ご迷惑な場合は連絡をいただければ出来るだけ早く… もっと読む
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2021年8月の記事一覧

夏休みが終わって、悩みや不安を抱えるあなたへ。私たちの背中をおしてくれた本の一節をとどけます。

夏休みが終わって、悩みや不安を抱えるあなたへ。私たちの背中をおしてくれた本の一節をとどけます。

本を読んでいると、苦しい時や悲しい時にそっと背中をおしてくれる言葉に出会うことがあります。ままならない状況に心が押しつぶされそうなあなたや、新学期を迎えるのがつらいあなたに、私たちこどもの本編集部が出会った言葉が寄り添ってくれますように。

     

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日常生活の中、つい他人と自分を比べてしまい気持ちが晴れない日も。でも、ウーフのお父さんの言葉を思い出すと、

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独りになることで、なぜ癒されるのか?

独りになることで、なぜ癒されるのか?

新刊『「孤独」という生き方』(織田淳太郎著)より、「はじめに」、目次、1章の冒頭部分を公開します。

※写真はすべて織田氏撮影

はじめに2016年11月20日、私は先妻との一人息子を病で亡くした。

暗雲で覆われた私の心の状態は、とうてい言葉で言い尽くすことができない。

私はただ、独りになりたかった。

都会の喧噪は私を失意の淵へと追いやるだけで、どんな慰めの言葉も哀しみを助長させるだけの「騒

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戦争への憎しみを、今を生きる私たちがどれだけ受け止められるのか。『ねんどの神さま』――絵本を思い出すところ#21

戦争への憎しみを、今を生きる私たちがどれだけ受け止められるのか。『ねんどの神さま』――絵本を思い出すところ#21

絵本の中の風景へ想いを巡らすとき、それを手にした幼い頃の記憶もまた、絵本の思い出の一部になっていく――そんな「絵本を思い出すところ」を編集者とカメラマンが探していきます。

8月の空を、飛行機が飛んでいく。
暑さがマスクのなかを直撃する。

これまでも、そしてこれからも、
この絵本を思い出すことを止めてはならない。

戦争の記憶は、おじいさんから
聞いたわずかな言葉だけ。
けれど、本を開くだけで私

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日記2021年8月22日 業縁の存在

日記2021年8月22日 業縁の存在

メモ

先日仏教を聞かせてもらっている先生の話で、すごく大事だと思ったことがあった。忘れないようにメモしておきたい。

人間は根本的な苦しみを抱えている。人は二つの意味で根源的な苦を抱えざるをえない。

一つは「何のために生まれたのか、何をしたらいいのか全くわからないこと」。そもそも意味を欠いているということ。何をして生きたらいいのか、何しに生まれてきたのか知っている人は誰一人いない。意味を欠いて

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歌川国芳が描いた「九尾の狐」の物語

歌川国芳が描いた「九尾の狐」の物語

「九尾の狐」あるいは「玉藻の前」という妖怪を、漫画やアニメ、ゲームのキャラクターとして知ったという方も多いのではないでしょうか。

「白面金毛九尾の狐」という妖怪は、絶世の美女に姿を変え、さまざまな国の為政者たちをたぶらかしたことで知られており、その悪行は、中世や近世のさまざまな物語の中で語られています。特に、江戸時代後期には、岡田玉山作・画『絵本玉藻譚』や高井蘭山作・蹄斎北馬画『絵本三国妖婦伝』

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ピンク・フロイドとの死闘~“日本初の野外ロックフェス”箱根アフロディーテ編。
「ピンク・フロイドの道は“我慢と忍耐”の道なり」

ピンク・フロイドとの死闘~“日本初の野外ロックフェス”箱根アフロディーテ編。 「ピンク・フロイドの道は“我慢と忍耐”の道なり」

ビートルズ、ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリンと並ぶブリティッシュ・ロックを代表するモンスター・バンド【ピンク・フロイド】。ピンク・フロイド初来日公演となった日本初の大規模野外ロックフェス「箱根アフロディーテ」から50年を迎える2021年、超貴重な当時の映像等が発見され、『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』として日本限定で商品化となりました。

幻の映像発見の経緯や、一筋縄で

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普通の狂気性〜戦時下の国防婦人会とコンビニ人間〜

普通の狂気性〜戦時下の国防婦人会とコンビニ人間〜

私たちの社会は、「普通」でなければ社会への参加を許さない。

『コンビニ人間』と普通久しぶりに『コンビニ人間』(第155回芥川賞)を読んでいた。この本が描くのは「普通」の狂気性であると私は捉えている。

そして、先日のNHKスペシャルをみて、この普通の狂気性は今も昔も存在するのではないかと。

結論から言えば、主人公(古倉恵子)がコンビニ店員としてであれば社会に参加できることと、国防婦人会が女性の

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DaiGo氏の差別発言に関する見解と経緯、そして対応について

DaiGo氏の差別発言に関する見解と経緯、そして対応について

NPO法人抱樸理事長 奥田知志より、2021年8月16日に抱樸サイトへ掲載した文章の転載です。(サイトがアクセス集中で落ちましたので緊急対応です)

 2021年8月7日にDaiGo氏が配信したYouTubeの番組において語られていた内容は、NPO法人抱樸にとって大きな衝撃でした。私たちは33年間、路上の命、困窮状況に置かれた人々の命と向き合ってきました。それは抱樸のスローガンである「おんなじ い

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過激かつ美しい描写が際立つ新作映画3本 【次に観るなら、この映画】8月14日編

過激かつ美しい描写が際立つ新作映画3本 【次に観るなら、この映画】8月14日編

 毎週土曜日にオススメ映画3本をレビュー。

①警察とやくざの攻防戦を過激に描いた“傑作”の続編「孤狼の血 LEVEL2」(8月20日から映画館で公開)

②実在の画家ジュゼップ・バルトリの人生を描いた長編アニメーション「ジュゼップ 戦場の画家」(8月13日から映画館で公開)

③盲目の最狂老人による恐怖を描き全米でスマッシュヒットを記録したホラーの続編「ドント・ブリーズ2」(8月13日から映画館

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夏休みに読みたい!珠玉のファンタジー「車のいろは空のいろ」~【期間限定】1話全文公開 夏編~

夏休みに読みたい!珠玉のファンタジー「車のいろは空のいろ」~【期間限定】1話全文公開 夏編~



「車のいろは空のいろ」シリーズは、1968年に第1作目を刊行して以来、世代をこえて多くの読者に愛されてきた日本の児童文学を代表する作品。
短編集として構成され、各話で空いろのタクシーの運転手・松井さんと、不思議なお客さんとの出会いが、あたたかく詩情豊かに描かれています。
収録作のひとつで、教科書にも長年掲載されてきた『白いぼうし』を覚えているという方も多いのではないでしょうか。

このシリーズ

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『私たちにはことばが必要だ』を通して考えたこと

『私たちにはことばが必要だ』を通して考えたこと

一昨日の小田急線の無差別殺人事件の事を思うと辛すぎるし、その事に国のリーダーから何のメッセージも発せられない事にすごくモヤモヤする。

多くの人が、この事件に関連して言及していたが、私も以前読んだイ・ミンギョンさんの『私たちにはことばが必要だ』の事を思い出した。

2016年に韓国で『江南駅女性刺殺事件』があった。ミソジニーの男性による女性を狙った憎悪殺人事件があった。しかし、その事件をきっかけに

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私のおじさん

私のおじさん

私の誕生から20余年、おじさんが私の名前を呼んだことは一度として無い。私を指す呼び名はなぜか、今から半世紀ほど前のヒット曲『喝采』で有名な ちあきなおみ だ。

大学進学で一人暮らしを始めるまで、私は母と連れ立って月一でおじさんに会いに行っていた。おじさんは、山を越えた漁港近くの高台に住んでいる。どこにも寄らずに向かったとて、うちから車で片道1時間かかる。

長い道中、母の軽自動車の助手席で塩味の

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