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滋味飯のすゝめ

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地味で滋味深い料理の作り方、考え方のマガジンです。 無料 有料混ざってます。
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#もったいない

自家製ポン酢と絞りかす。

自家製ポン酢と絞りかす。

久しぶりにポン酢を作った。

柑橘の果汁に醤油やみりん、鰹節と昆布を合わせて漬け込めばできる手作りしやすい調味料のひとつだ。

市販の味ぽんでも充分に美味いし、我が家ほど味ぽんを使う家はそうそう無いと思うくらい愛用しているのだが(我が家では醤油並みにポン酢を使う)
クエを捌いて食べる機会があったので、せっかくなら良い物を作ろうと思い立ったのだ。

今回は自家製ポン酢についてと、その絞りかすについて

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お~いお茶レシピ2(茶殻はハーブ編)

お~いお茶レシピ2(茶殻はハーブ編)

茶殻をはじめて料理に使ったのは小学生の頃、TVチャンピオンという番組で料理をしたときだ。確か。

元は茶殻を使った料理だったけど、撮影や試食の面で普通の茶葉を使ったんだったかな。かなり前だから忘れちまった。

あの頃は食品ロス問題とかな~んも知らなくて、ただ面白い美味しい食材として扱ってた。
結局、2回戦にはいけなかったけどね…笑

前回のnoteで話しましたがお~いお茶を使ったレシピを考えてくれ

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やっと漬け汁ロスのないウマい唐揚げができた!!

やっと漬け汁ロスのないウマい唐揚げができた!!

唐揚げの漬け汁って余りがちだ。
そりゃ味の均一とか、時短とか、美味さにおいてたっぷりの調味液で漬ける方が簡単かもしれない。

「けど、それじゃあ調味液がもったいないじゃないの!!」ってずっと思っている。
はじめて賄いで唐揚げを作ったとき、調味液がもったいなくて粉をたっぷりまぶして揚げたら衣の分厚いガッチガチの唐揚げができてこっぴどく叱られた記憶……
あの日はすみませんでした。反省。

・試行錯誤ア

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マグロ血合いの佃煮は旨味と栄養の塊。

マグロ血合いの佃煮は旨味と栄養の塊。

何度も言っているがマグロの血合いが好きだ。
美味くて安くて栄養がある。

といっても良い所だけでは無く
傷みやすい、処理が面倒、癖が強い……などの弱点はある。
だからあんまし売ってないし、安価なのだろう。

血合いは鮮度の良い内に処理して、臭みを弱くするか活かす調理をすると美味しくなる。

我が家では血合いは竜田揚げにするのが定番だ。
醤油、酒、生姜、ニンニクで漬けて、片栗粉を衣にして揚げる。

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甘くてほろ苦い春味。ぷるぷる豚軟骨とホクホク新じゃが塩煮~菜の花添え~

甘くてほろ苦い春味。ぷるぷる豚軟骨とホクホク新じゃが塩煮~菜の花添え~

そろそろ四月、食卓はすっかり春色に染まってきた。
山菜や筍、ホタルイカなどはちょっと特別な存在なので食べるときは気合いをいれて食べる。
が、今日はもっと身近な春の常食、新じゃがと菜の花だ。

冬は大根や白菜や葱を食べまくるように、春は新玉葱や新じゃが、菜の花、スナップエンドウ、などを食べる。
あくまで日常の食事。イツメンって奴だ。

今回の出汁は昆布、鰹節、それに豚軟骨。
沖縄的な味。ソーキだ。

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サヤの出汁で味重視の豆ごはん。

サヤの出汁で味重視の豆ごはん。

豆ごはん。
筍ごはんと共に
春の炊き込みご飯を引っ張る大御所。

豆ごはんは、塩、昆布、酒をベースにする炊き込みごはんだ。
この系統は他にも、栗、芋、銀杏、枝豆、ムカゴ、などなども仲間だ。

これらの共通点は、甘味がある事と、淡い味ということ。
醤油やみりんを入れ甘辛くすると素材の仄かな甘味や香りが負けてしまうので、塩と昆布と酒くらいにするのが良い。

ムカゴと銀杏のご飯も好き。

ただ、豆ごはん

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ゆで鶏の肉じゃない方の話。

ゆで鶏の肉じゃない方の話。

高タンパク低脂肪。
サラダチキンの流行もあり、鶏胸肉はすっかり人気者だ。

ちょっと前までは鶏肉と言えばもも肉だったのに、最近は胸肉の注目度がグングン伸びている。

なにを隠そう、我が家でもちょっと前までは鶏胸肉を使うことはほとんど無かったのだ。
といっても、我が家の場合は流行りに乗ってでは無く、家族の健康の為に食べる事が増えたのだ。

家庭での胸肉の食べ方はもも肉ほど幅広くない。
脂やコクは弱い

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豚モツとひよこ豆の白ワイン煮込み。備忘録

豚モツとひよこ豆の白ワイン煮込み。備忘録

内臓の煮込みで有名な西洋料理のトリッパ煮込み。
ハチノスと呼ばれる牛の第二胃などをトマトやワイン、シードルなどで煮込んだ物だ。

が、ハチノスなどの臓物はあんまし売ってないし、売ってても結構高い。
『けどたっぷり食べたい!!』
ってな訳で、比較的手に入りやすく、安価な豚のモツで代用。

ううむ…こりゃあ美味いぜ。
豚モツ、牛ハチノス、どっちが良い訳ではなく、どっちも良い!!
豚モツにしか無い魅力が

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おからたっぷりで水切り不要!自家製がんもどき。

おからたっぷりで水切り不要!自家製がんもどき。

自家製がんもどきは美味い。
というか、揚げたてのがんもどきが
めちゃくちゃ美味い。
そのままでも、塩でも、生姜醤油でも最高だ。

でも、作るのは正直面倒くさい。
豆腐に重しをのせて数時間~1日待たないといけない。
作るために気合いがいるし、今すぐ食べたい!って時に作れない。

・おからがんも試行錯誤おからの廃棄率が高いと聞いて、おから料理を色々やっていくうちに、おからは水切りした豆腐と似ているなと

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ぶり大根の生姜と昆布と、大根の皮料理と。

ぶり大根の生姜と昆布と、大根の皮料理と。

寒さには弱いが、寒くなると美味しくなる物が沢山あるので、そこは好きだ。
今日は寒くなると美味しい料理“ぶり大根“について。

最近は煮魚を家で作る機会は減ったんじゃないか…??

市販品の質は良いし、魚は高いし、手間はかかるし、失敗しやすいし、そのわりに子供ウケ悪いし、、、
作らない気持ち、よーーく分かります。

けど、自分で作るといい事もたくさんあるんです。
俺は魚と一緒に煮た生姜や昆布が大好き

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あら炊きのある生活。

あら炊きのある生活。

僕があら炊きに関して語れることは少ない。
作り方なんてインターネット上に溢れているだろうし、ましてや秘伝のタレなんてあるはずもない。

しいて言えば、一緒に煮たスライスの生姜は匂い消しでもあるが、具として美味しいので残さずに食べて欲しいと思う位だ。

でも、あら炊きについて書いていこうと思う。
作り方とかじゃなくて
考え方なら多少は話せる。

・賄いとあら炊きその和食屋では寿司宴会や婚礼の仕事があ

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かぼちゃと、バターと、砂糖と、蜂蜜と。

かぼちゃと、バターと、砂糖と、蜂蜜と。

南瓜、pumpkin、かぼちゃ。
冬至やハロウィンのイメージが強いが旬は夏。

まさに、今が真っ盛り。

我が家のかぼちゃ料理で一番多く出てきたのは、バター煮。
「お父さんはバター煮にしないとかぼちゃ食べないから。」
って母親から聞いた気がする。

あれ、あの料理は父親の母(祖母)に教わったんだっけな?

細かい事はいいや。
バター煮の作り方は簡単。

・かぼちゃバター煮

切ったかぼちゃ、ひたひ

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煮豚で煮汁ロスを考える。

煮豚で煮汁ロスを考える。

煮豚をこしらえた。
玉葱、厚揚げ、煮卵、を一緒に煮て、色味にほうれん草を添え、仕上げに水辛子をちょっと。

肉はホロホロで、玉葱は甘く柔らかく、厚揚げは煮汁をよく吸い、卵はしっかり火入れで美味く、、、
肉は控えめの量でも満足感があった。

煮物が大好きなんですが
煮汁が余るのが悩みでして
今回は煮汁ロスについて。

・煮汁が余る理由塩気が濃いから
癖が強いから
お皿に一緒に盛るから

ここらへんか

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愛すべき、焼きトウモロコシご飯🌽

愛すべき、焼きトウモロコシご飯🌽

お祭りが好きだ。
地元の小さな祭りで、毎年わたがしを作ってる時に強く夏を感じる。

お祭りと言えば、かき氷、焼き鳥、焼きそば、ラムネ、ビール、、、、などなどあるだろうが、俺は焼きトウモロコシが好きだ。

醤油の焦げた香りと、トウモロコシのジューシーな甘さ、手をベトベトにしたり、歯に挟まるのも含めて最高だ。

今日は、そんな焼きトウモロコシの魅力を、ご飯と共に鍋で炊きこんでみた。

トウモロコシの芯

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