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コノハナサクヤ


 君のお母さんとお父さんが変わらないように

君を守る神さまもずっと変わらない。






「家系を調べたいんだよね。」


「気になるね。」












わたしの苗字はめずらしくて、弟が高校生の時、社会の先生が勝手に調べたらしく、代々刀持ち?の家系だったと弟から聞いたのを疑わしくも未だにそれ止まりである。


でもそれは言わなかった。









近くの神社まで歩く。







          









さくらがいい感じで咲いている。










はなしの流れでどうして神社にくわしいか教えてくれた。









ああ、そういうことかと。










頭の回転が妙に速くてパスタを食べるスピードもめちゃくちゃ速くて豪快で、朝は規則正しく起きてランニングをする










なんとなく違和感があったことがきれいにつながった。








「好きな神さまは?」









「コノハナサクヤヒメ。」









「ふ〜ん。」








わたしの黄色いロングスカートに目をやりながら、なんだかふに落ちない感じで納得した。









聞かれたのは二回目。その時も上のブラウスが黄色だった。もっと細密にいうと「油揚げ色」だ。






そして同じくたまたま稲荷神社にいる…










「お稲荷さんすきなんだよね。」







この間からお稲荷さん熱をどんなに聞かされてもいまいちイメージに合わなくてずっと半径1m前後の見えないものを見ようとがんばっている。






「氏神さま?」

「今住んでるとこはね。産土神は浅間神社。コノハナサクヤヒメだよ。」






そっか。産土神のコノハナサクヤヒメがこのひとを守ってくれているからなのだな。


いっきになぞが解けて晴れやかなきもちになる。




「いいね。わたしは八坂だよ。」


「…八坂か、つよいな、。」









なんというか、姿かたち振る舞いじゃなくて、もっと根源的なものが、お稲荷さんみたいな妖艶なものが皆無で、ひたすらに春かぜなのだ。






とくに声が。








バンドをやっているわたしからしたら、なんだか歌わないのがもったいないとおもった。




















産土神。










後日。













わたしの産土神は八坂神社に稲荷神社が合祀した神社なのだということを知る。




























( ´Д`) !!!























神社って、神さまっておもしろい。


つづく




















読んでくださりありがとうございます ♡ ゆかこ💌🖋🧸