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学び続けるために

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記事一覧

ピアノの才能があれば、お客様があつまるかというと、、お客様が心を開くとき

ピアノの才能があれば、お客様があつまるかというと、、お客様が心を開くとき

私は芸大卒でもコンクール覇者でもありません。
50年くらいは専門にピアノを弾き、
師事した先生は素晴らしく、これまで、ソロや室内楽、コンチェルトなど演奏活動をしてきました。

ただの、田舎のクラシックピアノ奏者です。

プロかと言われれば、お金払って、お客様はいっぱい聴いてくださるし、泣いて帰られるけれど、
アマだと言われれば、国際コンクールにも入ってないし、音楽事務所にも所属などしてなく、CDも

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私の先生

私の先生

生徒に、「先生の先生はどんなんやったん?」
と聞かれた。

「怖ったよ〜。よう叩かれたし…」
と言って、次の句が続かなくなった。

こんな年になってもまだ傷が残ってる?

「あんた、馬鹿じゃないの?」

「あんたは両親に恵まれなかったねぇ。」(みんなのお母さんは、自分が先生だったり、レッスンに付き添ってきて、先生の言ったことを噛み砕いて練習させていた。我が母は、無関心だった。父が熱心なだけではダメ

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若い時は技巧だけでも聴かせられるけどね、長くは続けられないという言葉を再認識した日

若い時は技巧だけでも聴かせられるけどね、長くは続けられないという言葉を再認識した日

久しぶりに、地元の演奏家のコンサートに行った。

久しぶりの一般の演奏に、自分のこれまでの悩みや葛藤の答えを少し見つけることができたような不思議な体験だった。

今回は、音大などで専門的に勉強した方々だけど、仕事をしながら活動しているという方たち。
地方、いや世の中で卒業後も続けるならそうするしかないのですもの。

私もその1人。還暦が見えてきた歳になりました。

ただただ
ずっと続ける気持ちしか

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初見能力の高め方 その1

初見能力の高め方 その1

 ピアノは音を出すのは簡単だが、その構築が難しい。特に、複雑な楽譜を初見で弾くとなると、これは特殊能力になってくる。楽譜は様々な要素で構成されており、拍子、テンポ、リズム、音程、各種アーティキュレーション記号、強弱記号…などなど、相当な情報が詰め込まれている。ピアノ譜は最低でも二段譜、時には三段譜以上であるので、これらを一瞬で読み取り、両手で全ての要素をアウトプットするのは、一体脳のどういった回路

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暗譜をめぐる喜怒哀楽

 今回は「暗譜」をテーマに書いてみようと思います。「暗譜」とは何か一応説明しておくと、曲を暗記して楽譜を見ずに演奏することで現在西洋クラシック音楽の世界では非常に広く実践されている慣習ですが、これに苦しんだ・苦しんでいるという意識を持っている音楽家も少なからずいることでしょう。そのため今までに多くの人が自分なりの「暗譜のコツ」や「暗譜法」を発信していますし、そもそも暗譜という慣習に従わせる圧力を無

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暗譜の練習方法

暗譜の練習方法

ヤマハのお店に行った時に、時々、ピアノの本というタイトルの冊子がご自由にお取りくださいと置いてある事があります。

こんなポケットサイズの冊子です。(拾い画像ですm(_ _)m)

その中に、下田幸ニ先生 

が、暗譜のことについて書かれている記事があります。

話は変わりますが、娘の事を。。。

私の娘は、子供の頃コンクールを目標にしたり、真剣にピアノに取り組んでいました。私がやらせていただけか

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暗譜は漢字だ。

暗譜は漢字だ。

 前回暗譜について書いたら、たくさんの反響をいただいた。想像以上に、お悩みの方が多いのだと感じた。

 私は音楽理論もよく分かってないし、人に偉そうにモノを言えるような立場ではない。
 だが、少しでもお悩みの方の参考になるならば、私なりのコツみたいなものを書いてみようと思う。
「そんなの知ってるよ、大きなお世話だクソババア」というご意見が来るかもしれないが、ビクビクしながらとりあえず書き進める。

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モーツァルトのチェロ協奏曲

モーツァルトのチェロ協奏曲

とても刺激的な記事に出会えました。

ジョージ・セル編曲のモーツァルトのチェロ協奏曲に出会えたのは初めての体験でした。今日の良い学びとなりました。らいとらいたあさん、ありがとうございました。

モーツァルトとチェロにまつわる思い出深いお話がありますので、そのことを書いてみますね。英語で別サイトにも同じ内容を違った角度から書く予定なのですが、やはり日本語でも書いておいた方が自分には、より思い出深く記

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過去の自分に教えたい、英語学習における間違った考え方

過去の自分に教えたい、英語学習における間違った考え方

ここ数ヶ月のあいだ仕事もプライベートも慌ただしく、noteから遠ざかってしまっていました。

その理由のひとつとしては、英会話の練習に時間を費やしていたから。外国の友達が初来日することになり、彼らを案内するために英語を練習していました。

外国人の目を通して見るとありふれた日常の風景も新しくなり、充実した時間を過ごせたなと思っています。(その時のことも文章に残しておきたいな、と思うのですが。)

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ピアノを弾く上でもっとも重要な要素とは?

ピアノを弾く上でもっとも重要な要素とは?

88個の鍵盤を自由自在に操り、壮大なオーケストラを奏でるピアノ。
数ある楽器のなかでも習得難易度の高い部類に入ります。

例えばジャズの業務で見てみても
ピアニストとは実に多くのことを担当しなければいけません。

イントロダクション

リズム

ボイシング

ピアノソロフレーズ

ベースソロのガイド

これに歌伴奏となるとさらにやらなきゃいけないことが増えていきます。

クラシック音楽でも然り

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学び続けると何が良いか

学び続けると何が良いか

学び方を学べる

学び続けると何が良いかというと、「学び方がわかってくる」ということがもっとも大きな益である。

学ぶことは楽しいし刺激的だし得である

「生涯学習」が嘔われて久しいが、これは頭の体操とか物忘れ防止とかそんなぬるいことではない。小難しい話でもない。もっと刺激的でワクワクすることなのだ。

学ぶことの楽しさを知っていれば、やりたいと思ったことをやるために必要な知識や技術を自分で工夫し

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プロセスが楽しいから楽器を演奏する

プロセスが楽しいから楽器を演奏する

楽器の習得というのは地味で地道なもので、ものの弾みで出来るようになるとか、ある日突然マスター出来るとかいうものではない。それなりの腕前になるには、日々の鍛錬が欠かせないし、さぼっていると、一度出来るようになったことも、たちまち衰えてしまう。

あれだけ練習してマスターした曲が、しばらく離れていたら、演奏出来なくなってしまった、というのはよく聞く話で、これはプロ・アマチュア問わず、頻繁に起こる現象だ

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言葉の壁

言葉の壁

先日、Twitterでこんなことをつぶやきました。

ドイツ人のヴァイオリン教授のレッスンをオンラインで受講できる機会があり、その特別レッスンに申し込みをした私。
海外の音大に進学したいという思いがあり、教授を探しています。
そんな中、案内をいただきレッスンを受講することを決め練習に励みました。
レッスンは素晴らしく、1時間があっという間で学びの多い時間でした。その一方で、わたしの中では「通訳者」

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ピアノ伴奏の練習方法

ピアノ伴奏の練習方法



その質問をするということは、
ご自身のソロの練習方法も改善の余地があると思います。

というのも、
他の楽器と共演する時の個人練習も、
「音楽を感じる」という点においてはソロの練習と同じだからです。
(「伴奏」という言い方が好きではないので、「共演」とさせていただきました。)

例えば、
ピアノでバッハの3声を練習をする時、
1声部ずつ(上声・中声・下声それぞれ)のリズムとメロディーと

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