過去の自分に教えたい、英語学習における間違った考え方
ここ数ヶ月のあいだ仕事もプライベートも慌ただしく、noteから遠ざかってしまっていました。
その理由のひとつとしては、英会話の練習に時間を費やしていたから。外国の友達が初来日することになり、彼らを案内するために英語を練習していました。
外国人の目を通して見るとありふれた日常の風景も新しくなり、充実した時間を過ごせたなと思っています。(その時のことも文章に残しておきたいな、と思うのですが。)
自分の英語学習が新しいステップに入った気がするので、ここで一度これまでの道のりを振り返ってみることにしました。
今思えば、英語学習に対して上達を阻むような間違った考え方をたくさんしていたなと感じます。もしかすると他の英語学習さんの役に立つこともあるかもしれないと思ったので、恥を忍んで公開してみます。
※「間違った考え方」と言い切っていますが、それはあくまでも自分にとってです。学習段階によって事情は変わるのかもしれません。
過去の自分がしていた、間違った考え方
①いきなり英会話はむずかしいから、まずはひとりで練習しよう!
オンライン英会話が安いし良いと聞いた。でもいきなり外国人と話すの緊張するし、できる気がしないな…。まずは自分で練習してみようっと。
…こんなことを考え、だからといってそのまま英語を勉強するでもなく、オンライン英会話も一生始められない。数年前の自分がそんな感じでした。笑
これは今考えてみれば、「体育館でクロールを練習して最低限泳げるようになってから、プールに入って泳ごう」って言ってるようなもの。
最初は上手く泳げないとは思うけど、でも水に入らないことには泳げるようにはならないよー! と昔の自分に教えたいですね。
中途半端に「英語が得意」という自負で生きてきた分、恥をかきたくなかったのかもしれません。でも今考えれば、別にオンライン英会話で上手くしゃべれなくても恥でもなんでもないなと思います。だってネイティブスピーカーではないから。
「外国語を少しでも話せるってすごいよね。わからなくても当たり前じゃない?」という図々しいマインドで行きたいところでしたね。
②単語帳丸暗記
とりあえずたくさん覚えれば成長するかも?という思いで単語帳を丸暗記してみたことがあったのですが、やっぱり知っていることと使えることは別の話なんですよね。
「知っているけど使えない」という単語が多い状態で、さらに単語を入れるとさらに使えない単語が増えるだけ。単語帳には文脈がないので使い方もよくわからない。
あと何よりつまらないです。笑 これは早い段階でなんか違うぞと思い、スッパリやめました。
英語さん初めまして、の頃にはもちろん語彙の増強が最優先事項の一つになるのかと思いますが。
③ロードマップを求める
この単語帳を数ヶ月やって、この教材でシャドーイングを何ヶ月やって、そしてその次にこれをしてあれをして…英語が話せる!
…そんなわかりやすいストーリーを教えてもらうことを求めてしまっていました。
私はある時期まで、図書館にある語学上達本や有名な英語ブロガーのブログなどを、冗談抜きで片っ端から読んでいました。完璧なロードマップを手に入れ、その道をきちんとたどって英語を話せるようになるんだ!!という思いで。
結果、「英語の勉強法に詳しい英語が話せない人間」になりました笑
たぶん物事に取り組むときって何についてもそうなのかなと思うんですが、「自分の目的と自分の性質に沿ったやり方を自分でデザインして自分でやる」ことが必要なんだと感じます。他人のロードマップは、残念ながら参考程度にしかならないのだと。
ただ「自分で考えろと言われても、共通した基本方針みたいなのはあるよね?」って感じですよね。そういう意味で、私がおすすめできる語学本を2つ挙げておきます。
①おじさん、語学する
フランス語を勉強するおじさんが主人公の物語風語学本。フランス語しか話せない孫と会話するために、ふつうのおじさんがフランス語を一から学ぶことに。ラストは感動しました。
②英語日記Boy
これは自伝的学習本。「勉強はいつでもできる青春」という名言はこの人の言葉だったかと思うのですが、ご本人がまさにそれを体現するように生きていてかっこいい。勉強法も極めて本質的で、たくさんのヒントをもらえます。
Amazonのレビューが1400件くらいあるのもすごい!
④最短ルートを求め、変にこだわる
私は学生時代ひたすら効率だけを考えて受験勉強をしていました。それで成功したことに味をしめ、勉強は効率が大事!と考えるようになりました。
もちろん効率は大事だとは思うのですが、私の「効率を求める」は次第に「楽して結果を出したい」に変わっていきました。
このテキストの英語は時代遅れなんじゃないか? フィリピン人とオンライン英会話したらフィリピン訛りになっちゃうんじゃないか? やっぱりネイティブじゃなきゃ?
とか、いろいろ言い訳してやらなかったり。
昔の自分に言いたいのは、あなたはそんなことを考える段階にまだいませんよということです。
時代遅れの英語だったとしても、英語の感覚を養うために取り組みなよ!
フィリピン人と話しただけでフィリピン訛りの英語を身につけることができるほどの才能はあなたに無いから大丈夫だよ!笑
と言いたいですね。達人の域に入ってからこだわりなよ、ってところに、まともに挨拶もできない段階でこだわっちゃってる。特にネイティブスピーカーにこだわっていたのが今思うと恥ずかしいです。
そもそもなんのために英語を勉強してるのかって、いろいろ人とコミュニケーションを取るため。いろいろな人はすなわち、いろいろな英語を話す人たちです。
そして、無意識のうちに「アメリカとイギリスはネイティブ=本物だから偉い、インド訛りやフィリピン訛りは格下」みたいな偏見があったのだと思います。英語にも人間にも、格の上も下も無いのに。
こういう偏見を持つことってそもそも人間としても本当に良くないですし、語学の上達を阻む原因にもなるなと思うようになりました。
まず人とのコミュニケーション上問題が起きてしまうし。一人で勉強していても、かたくなな思考を持っていると、母語と全く違う思考回路をすんなりと理解したり納得したりすることができない。
私の知る限りでは、外国語が後天的に堪能になった方で差別的思考や偏見を強く抱いているような人はいませんでした。
この先も軌道修正しながらゆるく英語学習を続けていきたいと思います。
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