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ピアノ伴奏の練習方法

その質問をするということは、
ご自身のソロの練習方法も改善の余地があると思います。

というのも、
他の楽器と共演する時の個人練習も、
「音楽を感じる」という点においてはソロの練習と同じだからです。
(「伴奏」という言い方が好きではないので、「共演」とさせていただきました。)

例えば、
ピアノでバッハの3声を練習をする時、
1声部ずつ(上声・中声・下声それぞれ)のリズムとメロディーとハーモニーを、歌としてある程度感じられるようになったら、

上声を頭で鳴らしながら中声を弾く、
などの練習をして、
実際に声部同士を合わせる前に、
1つの声部を弾いている時に他の声部の音をイメージしておきますよね。

何故そういう練習が必要か。
イメージしてみてください。

1つの声部を歌うために1人(もしくは複数)の人間が実際に存在している。

その声部を音楽的に歌うために、
自分の家で1人で練習する際、
他の声部の人のことも考えて練習する。
そうしないと、どうハモるのかとか他の人が歌う声部とどういう関わりがあるのかわからないから。

これって凄く当たり前のことですよね。

その練習をしないと、相手の話をほとんど聞かずにお互いが喋りたいことを喋っているというカオスな状態になります。
(以前、カフェに居たおばさまたち3人が、3人それぞれ違うことを同時に喋っているというカオスな場面に遭遇したことがあります。笑)

誰も他の人の話を聞いていない会話って、もはや会話じゃない。笑

でも、ピアノを弾くときにはそういう演奏をしてしまいがち。
無意味な音を鳴らしてしまいがち。

何故なら、ピアノは音を簡単に出せてしまうから。
そこに音としての命を宿すことが必要です。

それは伴奏でも同じこと。


ヴァイオリンがFis(ファの♯)を鳴らしているときに、
ピアノが奏でるハーモニーがD・A・D・A(レ・ラ・レ・ラ)だったとしよう。

今適当に書いたやつで申し訳ないw
これをピアノ1人で弾くときって、ものすごい空虚なハーモニーになってしまう訳だが、
ヴァイオリンのファ♯を感じて弾くことでレとラの音に命が灯る。

比較したらわかりやすいと思うけど、
ニ短調のファ(♯無し)と、ニ長調のファ♯だと、
ピアノが弾くDADAの音色も明らかに変わる訳です。

すっごい簡単な例だけど、こういうことを感じながら練習します。

逆に、
こういうことをちゃんと感じながら1人で練習しておかないと、
実際に他の楽器と合わせた時に、全然合っていないような感じになってしまいます。
(音楽を感じられない人たちにとっては「合っていない」と感じることすらできない。)

ということで、少し例を入れて説明してみましたが、
とにかく、
リズム(音の長さ)とメロディー(音の高さ、音の幅)とハーモニー(音の色、テンション)を、
体の中にある楽器である声(歌)として感じることで、
音楽のエネルギーを表現することができます!
細かい感じ方については、こちらのブログをどうぞ!


そして、ここまで書いておいて、
以前同じような記事をnoteに書いていたことに気付きました。笑

こちらも参考にしてみてください。

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