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【悲しみの解放】小さなうさぎが最期に教えてくれた事「愛する人を救えない悲しみと無力さ」

初めてのペットの旅立ち

昨日、我が家の家族の一員の
うさぎさん「Noah」が
天国へと旅立ちました。

私は現在パリに一人で来ていて、
Noahは実家で家族と住んでいたので
私は死を看取ることは
できませんでした。

自分からメッセージを
滅多にしない妹からLINEが。
それがNoahの旅立ちの知らせでした。

心の奥底に眠っていた悲しみ

突然死でした。あまりに突然の出来事で、
正直Noahの旅立ちに対して
あまり実感がないのですが、
もういないのかと思うと
やはり悲しいです。

悲しみの中にいますが、
私が抱えている悲しみは
Noahが旅立って行った
ことではないんです。

Noahがいなくなってしまったことは
本当に悲しいです
悲しくないと言っている
わけではないんです。

ですが、冷たいと
思われるかもしれませんが、
起きてしまったものは
変えられないし、

生きている間に
一緒に思い出を作ってくれて
ありがとうの感謝の気持ちを持って
受け入れるしかない、
そんな気持ちです。

どうしようものないものを受け入れる

私はスーパーポジティブと
よく言われ、自分でも認めています笑
ネガティブなことが起きても
柔軟に対応するスキルを
身につけて来たと思います。

ネガティブなことが起きても
ポジティブなエネルギーに
変えるスキル
を幼い頃から
身につけてきたし、

自分の行動に責任を持つように
成長した今は、

他責にせず
自分が招いたネガティブな
出来事ならば受け入れ、
改善点を探し、
同じことが起きないように
リスク回避をするスキル

も、ついたと思います。

そのネガティブな出来事が

自分が招いたものではなかったり
”自分ではどうしようものないもの”

だったとても、その
どうしようもないものとの
感情の向き合い方も
私自身得意な方かなと思います。

私の心に眠っていた悲しみ

ですが、私が今抱えている心の痛み、
そこには「Noahの死」への悲しみ
以上の大きな悲しみがあるんです。

生き物の死以上の
大きな悲しみなんてあるものか。
そう思うかもしれません。
確かにそうかもしれませんね。

でも、「Noahの死」は、
「私の心に眠っていた悲しみ」を
思い出させたんです。

私の妹

妹からNoahの旅立ちの知らせを
もらった時、もちろん
Noahのことが頭に浮かびましたが、
真っ先に頭に浮かんだのは
妹のことでした。

Noahは、私の妹が
うさぎを飼いたい!と言って、
社会人になったタイミングで
我が家に受け入れられることになりました。
Noahを飼い始めた時は、
私は実家から離れ、東京にいたので
飼い始めた流れを
側で見ていたわけではありませんが、
心が優しく繊細な妹に
「社会」という殺伐した世界へ
飛び込む時(社会人になる時に)
癒しとなる、心の支えとなる
存在ができることが
姉の私としては、
嬉しくもあり、安心する
出来事でもありました。

実家でペットを飼うとなると
家族の協力が必須となります。
自立しているしっかりした妹なので
他人に迷惑をかけることをしませんが、
そんな妹が、みんなの助けを得てでも
うさぎを飼いたい!と言ったので、
よっぽど飼い焦がれていたのだと
想像します。

そして、飼い始めてから
写真や動画を送ってくれたり、
Noahを子供のように
愛しているんだなあと
ひしひし伝わりました。

飼い始めて約1年後に、
私が実家に帰って来た時に
初めてNoahと
対面することになるのですが、
Noahが可愛いのはもちろん、
そのNoahを可愛がる妹が
愛おしくてたまりませんでした。

私の妹は家族に対しては、
というよりかは私に対しては
かなりツンデレで、
妹が私のことを姉として
慕っているのはわかっていますが
それをいちいち表現したり
言ってくることはありません。

それは、私自身が妹とは全く真逆で
自分の感情を言葉で相手に示したり
愛情表現をわかりやすく見せるタイプなので、
もしかしたら世間的には
妹の私への愛情表現は”普通レベル”で
私が勝手にツンデレと
感じているだけかもしれませんが。

でも、そんなツンデレな妹が、
Noahの前では、
「Noahちゃん、Noahちゃん」と
甘い声を出し、
「一緒に遊んであげているんだあ」
と言いつつ、本当は
妹が遊んでもらっているのかな😊
なんて思いながら、
Noahに癒されて、一緒にいる時間を
楽しんで嬉しそうにしている様子が
本当に尊いなあと思いました。

一人うさぎを看取る妹

そんな妹が、
”自分の子供”として
育て、世話をしていた
Noahが突然死するのです。

急にもがき始めたのだろうか。

急に鳴き出したのだろうか。

どうしたの?Noahちゃん!!!!
何!?苦しいの?!?痛いの?!?

動物だから言葉が通じなく
何に苦しんでいるのかわからないため

ただただ、「どうしよう。」

彼女の喜びであり、
心の支えであった
愛おしい”子供”, Noahの
そんな様子を見た時の
妹のうろたえる姿を想像する。

そして何度さすっても開かない目。
力の抜けた手足。
冷たくなり、「生」の温もりを
失っていく小さな体。

そのNoahの前でただただ
座り込む妹。

妹がNoahを看取ることができた
ということは母から聞いたけれど、
妹からのNoahの旅立ちの報告LINEには、

気持ちが追いついていないから
今はそっとしておいてほしい。

そう書かれていたので、
詳しくは”旅立ち”について
聞くことができていないので
頭の中で想像する。

ひっつき虫の小さな妹

私と私の妹は、幼い頃は
「双子?」と聞かれるぐらい
ずっと一緒にいる、
本当に仲の良い姉妹でした。

いろいろわからない妹が、
「すみれちゃんすみれちゃん!」
と言って、ついてくるのですが、
そんな妹が鬱陶しいと思ったことは
一度もなく、むしろ冒険心の塊の
わたしに一緒についてきてくれる
妹が可愛くて仕方ありませんでした。

だんだんお互いが成長し、
それぞれ学校などで
自分の仲間ができ始めると
小さい頃のようにひっつき虫
ということはなくなり、
中学、高校と、より
自我が芽生え始めると、
性格が真反対であることに気づき
ぶつかることも多くありました。

特にお互い社会人になると、
あまりにも働いている方向性や分野、
そして仕事や人生の描き方が
違うので、理解し合えないな、
と悲しくなることもありました。
ただ、人それぞれ価値観は違って、
たとえ家族であったとしても
私たちのように価値観が合わないことも
あるんだなあと受け入れているので、
仕方ないと割り切っています。
(と言いつつ、根本的な価値観は
やはり同じだなと気づいたり、
家族間での価値観の相違や
本質的な価値観の理解については
語れることがたくさんありますが、
また別の機会にします)

そんなぶつかることもある妹ですが、
やっぱり大切な妹で、大好きなんです。

そして(私が育てたわけではありませんが😅)
立派に育った妹を誇らしげに思うし、
もうあの頃の「ひっつき虫の小さな妹」
ではないんだなあと思う反面、
時に甘えてくる妹を見ると
やっぱり「私の小さな妹」であるし、
親にとっては「子はいつまでも子供である」
というように、やっぱり私の妹は
いつまで経ってもかわいい妹
なんですね。

そんな妹が、突然
「生き物の死」「愛するものの死」
の前に立たされる。

そんな妹を想像すると、
体の小さなNoahの前には
あの「小さな妹」が
佇んでいるのか、
そう思うんです。

また大切な人のそばにいられなかった

頼りない姉

そしてそんな妹を頭に浮かべると
こんな言葉が頭をよぎるんです。

「また大切な人のそばにいられなかった」

私は大学で関東に上京したのですが、
離れても妹とは仲良く連絡を
取り合っていました。

私が大学生をしている時、
妹は高校で大学受験の準備を
始める年頃でした。

私は自由奔放なので
特に姉らしいことは妹には
してあげられなかったと思いますが、
これは「お姉ちゃんの出所だ✨」
と思い、大学受験に関して相談があったら
なんでも聞いてね!と言っていました。

ところが、妹は理系に進むことを決意。
文系の道を進んできた私は
何も手助けになることができませんでした。
まあ、相談は相談を受ける側が押し付けて
相談に乗るものではない
ので
ベストな人にちゃんとアドバイスを得て
自分の決断ができたならよかった!
そう本気で思っていたし、
今もそう思いますが、
自分が妹の役に立てないことから
自分自身が頼りない姉である

多少なり感じ、悲しく思っていた
部分があったかもしれませんね。

初めて聞く妹の泣き声

こうして妹は自分の進路を決め、
自分で決めた通りの進路に見事に進み、
妹も大学生をする歳となっていました。
その頃私はアメリカの大学へ
留学をしていました。

時差はあるものの、妹とは引き続き
ときどき近況報告をし合ったりと
連絡を取っていました。

ある日電話をしていた時です。
妹が少し泣き声で
「わたしもどうしていいかわからない」

とぽろっと言った時があったんです。

先ほども話したように、
私の妹はツンデレ、つまり
感情を思いっきり出すということを
しないタイプです。
そして私は妹が泣いている姿を
ほとんど見たことがありません。
そんな妹が震える声で
どうしたらいいかわからないと
電話の向こうで言っているのです。

やっとお姉ちゃんらしく
支えることができるかもしれないのに、
私は今遠いアメリカにいる。。。

本当は思いっきり抱きしめて
「大丈夫だよ」と言ってあげたいのに
それをすることができない。

『すみれには本当に助けてもらえる!』
ありがたいことに
よく言ってもらう言葉ですが、
私は一番大切な家族、そして妹の
そばにさえいてあげられない。
そう思ったのです。
そして、それがとんでもなく
悲しかったんです。

また大切な人のそばにいられなかった

Noahの旅立ちの知らせを受けた今。
私はまた遠く、パリにいます。

そっとしておいてほしいと言っているので
実際に物理的にそばにいたところで
何かできるわけでもないのかもしれませんが
誰かに抱きしめてもらいたい、
そう思った時は抱きしめてあげられるし、
気分転換に映画を観に行きたい、
と言えば、多少やることを
後回しにしてだって
一緒に映画を観にいくのに。。。
なのに、私は何もできないのです。

何もできない無力さ

スーパーポジティブな私。
基本的にはなんでも挑戦し、
やろうと思えばできる!と
いろんなものに対して思います。
もちろん努力だけでは
解決できないものもあるので、
やればできる!なんて
シンプルなことは言いませんが、
失敗しても成長や学びを得られ、
それが次に挑戦する原動力に
なったりするものです。

そんな風にポジティブで、
ネガティブなことも
ポジティブなエネルギーに変え、
「できる」という言葉の可能性、
人間の可能性を信じる私ですが、

大切の人のそばにいられない
そのことが私に知らせる無力さ

それには打ちのめされてしまうんですね。

小さなウサギが最期に教えてくれたこと

まだ成長するところがたくさん
学ぶこともたくさんで、
決して自分が天才!なんて
思っていませんが、
自分含め、一人一人の
可能性を信じている
ので、
傲慢に聞こえるかもしれませんが、
「自分は無力だ」とは
思っていません。

ただ、その絶対的な考えが
打ち砕かれる瞬間、
それが大切な人が悲しみの中にいて
それを救えない時なんですね。

悲しみの解放

妹の話。
そして大切な人のそばにいられない
罪悪感や悲しみ。
そして自分の無力さへの悲しみ。

この、心に秘めた想いは、
思えば誰にも話したことはない。

この悲しみをバネに、
自分が遠くにいても
コミュニケーションをとり
愛情表現をする
ということを大切にするように
なったので、私の中で、
悲しみが悲しみのままではないです。
私がなぜ普段から
感謝の気持ちや愛情表現を
しっかりするか、
その理由の一つを
これで理解できたと思います。

ただ、悲しみの解放はしたのか?

そう聞かれると、
ちゃんとできていなかったかもな、
Noahの旅立ちが
そう気付かせてくれました。

悲しいです。
大切な人のそばにいられないことが。
大切な人を支えることができないことが。
自分の無力さが。

悲しみをバネにして
成長したぐらいですし、
ここまで自分自身を理解できているので
自己受容はできていると思います。
ただ、解放していただろうか。。。

その悲しみを伝えたところで
どうしようもない、それなら
それを活かしたほうがいい。
そういう思いで
解放をしていなかった
と思うのですが、

本当の意味で浄化するために解放する

これが私には必要な、
見逃していたステップだったんだな、
そう気付かされたのでした。

なので、今夜は泣きたいと思います。
人生で泣いた数は数えられるぐらいで、
ほとんど泣かない私。

もしかしたら自分のために
涙を流す方法を忘れてしまった
かもしれない。

だけど、涙を流してみよう。

悲しみを解放してあげよう。

大切な人へ

人が悲しみの中にいるのをみると
本当に私の心がえぐられる。
自分の大切な人が悲しみの渦にいると
心がとんでもなく痛い。
その言葉に嘘はない。

例え、「苦しむ人を助けたい」のは、
自分が無力ではないと証明したい!
そんなエゴがあったとしても、

私にとって大切な人が
苦しんでいる姿は本当に
心苦しいものなんです。

あなたの心の痛みは

私の心の痛みでもあるから。

あなたが苦しんでいる時は、
私自身もそばで、自分の無力さに
苦しんでいるから。

だから、私の大切な人たち、
困った時、悲しい時、苦しい時、
そんな時は大いに頼ってほしい。

妹へ

ふと思った。
ああ、今私が感じている悲しみは
妹と同じなのかもしれないなあ。

息を引きとったNoahには
もう何もしてあげることができない。
そう思っているかもしれない。

でも、私の妹は生きている。
だから、必要な時に必要な助けは
いつでも差し伸べるから、
だから、時間をかけていいから、
悲しみの渦からいつか
抜け出すことを切実に願う。
それが私が私の悲しみの渦から
抜け出す手助けになるから。

We Love You Noah

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