マガジンのカバー画像

ちえ綴り

43
ちえつれづれ綴り
運営しているクリエイター

#最近の学び

子供時間と、ことばの壁

子供時間と、ことばの壁

大人になるにつれて一年が短く感じると、世間ではよく言います。つい先日あけましておめでとうと言ったと思ったら、あれ?もうクリスマス?とか、こないだ会ったよね!と自分より若い知人に同意を求めたら、え?2年前ってこないだなんですか?と言われたり。若ければ若いほど、1年は長く、歳を重ねれば重ねるほど、10年があっという間になったりするのは何故なのか。

楽しい時はあっという間に過ぎると言うし、あっという間

もっとみる
先生、生後6ヶ月

先生、生後6ヶ月

マオニャン先生も6ヶ月を迎え、ついに離乳食も始まり、あんなに葛藤し格闘した母乳育児も終わりが見えてきました。ミルクファクトリー工場長、感無量であります。

母乳奮闘記はコチラ
https://note.com/sing_draw_chie/n/nc095d06885cb

実は、↑この葛藤格闘(略して葛闘)の後、つい最近もまた一つ葛闘の山場がありました。

7月に、1年産休していた3/5年経過観察

もっとみる
ミルクファクトリー 〜工場長奮闘記〜

ミルクファクトリー 〜工場長奮闘記〜

2月9日肉球の日に3325gで産まれた、おっぱい大好き真旺ニャン。大きなトラブルもなく無事生後1ヶ月を迎え、現在生後38日(1ヶ月と10日)、4200gぐらいになりました。ぐらい、というのは、おっぱいやミルクを飲んだり、オシッコうんちをしたりすると、測るタイミングで100から200変動するからです。おっぱい飲んでねんねして三歩進んで、オシッコうんちで二歩下がる、そんな感じで、日々一進一退にズッシリ

もっとみる
それぞれの視点

それぞれの視点

例えば、バスの中で4歳くらいの男児が泣いていたとします。時間は西日の頃。駅から出たバスは、くねくねと住宅街を抜けて、他の駅へと向かっています。とても大きな声で、ギャンギャン泣き叫んでいる男の子。膝や脛、額にたくさんの絆創膏。元気すぎてよく怪我をする子です。バスに乗り込んだ時から、ぐずっていましたが、発車した頃には、ギャン泣きに変わりました。母親は、なだめようと話しかけたり、肩を揺すったり、怒った声

もっとみる
『流し』とは

『流し』とは

流しとは。
芸を通して、お客様が楽しく、お店が儲かり、盛り上がり、街が華やぎ、また来たくなる、誰かを連れて行きたくなる、エンターテイメントを提供する者、と私は思っています。そのエンタメ方法は、色んな個性があります。話術で笑わせる、歌で泣かせる、顔がいい、声がいい、雰囲気がある、色っぽい、その方法は何だっていいと思います。歌い手である必要すらないと思っています。似顔絵、ダンス、手品、占い、愚痴聞き屋

もっとみる
トキメキという財産

トキメキという財産

ブックオフで買って、ブックオフで売って、その繰り返し。また新しい物語が我が家にやってきました。たまたま立ち読みで出会った作家さんの、可能な限りまとめ買い(100円文庫中心)。その世界にどっぷり入って、思考パターンや感情のヒダの凹凸を、その手触りを自分の世界のように味わいつつ、その世界観で現実の自分の世界を俯瞰してみるのが、私の趣味的読書の醍醐味です。ズラリと並ぶ、未知の文庫の背表紙に、トキメキしか

もっとみる
抑圧と解放

抑圧と解放

突然ですが、大きなタンクを想像してください。タンクの中には謎の液体が入っていて、下から熱するとその液体は気化して、一定量の気体が溜まるとタンクのてっぺんの煙突から、蒸気機関のようにポッポー!となります。いつも軽快なポッポー!をする為には、たまにネジを緩めて、分解して、サビや劣化を確認し、部品ごとに洗ったり磨いたり、定期的なメンテナンスをしなくてはなりません。新品同様にはならなくても、限界までピカピ

もっとみる
天然の美

天然の美

人が日常生活や非日常生活の中で、何かしらの感情を動かされたとき、無意識レベルでうまく処理され消化されて、いつの間にか忘れていったりする種類のものと、それを何故かしきれない正体不明の分類が難しい微妙な種類のものがあったりします。爪痕を残されたような、いつまでも消えない強い残滓が残り続ける種類のもの、ーー例えばトラウマのようなものーもあります。

その消化しきれない感情の粒子が、心の底にいつの間にか澱

もっとみる
いっぱいの幸せ

いっぱいの幸せ

緊急事態が明けて、明けましておめでとうございます。またいつ事態が急変するかわかりませんが、とりあえず制限付きとはいえお酒の提供ができる事で、お店もお客様もジンワリとアルコールに身を任せて、目を細める瞬間を共有しているのではないでしょうか。

その一杯が、数カ月の閉塞感を氷と共にゆるゆる溶かして、お腹いっぱいに広がる時間、一緒にたわいもない会話をしながら過ごす時、人と何かを共有できる時間のありがたみ

もっとみる
はたと気づく

はたと気づく

部屋の掃除をしていて、ふと目に止まった文庫本。一度読了した事は覚えていても、その内容を鮮明に思い出せなくて、つい開いてしまって読み耽って、はたと気づくのです。掃除をしていた事を。なんてウッカリとした午後は静かな幸せを感じます。

この半年少しずつ着実に、不用品整理をして身体を動かす毎日。あっちこっちにバラバラにストックされたDIY素材の再整理、各方面からいただいた膨大な着物、衣装の類を再精査、売っ

もっとみる
やり場のない思い

やり場のない思い

コロナ禍の世界。以前は当たり前だった事が、当たり前でなくなり、離れ離れでも心で繋がっていれば、いっとき耐え忍べば、それは当たり前に過ぎ去り、元の世界が戻ってきて、いつか思い出話になると、どこかで思っていた風景は、一年たち、二年目に差し掛かる頃、薄ぼんやりと近眼の世界のように、焦点が合わなくなるように、ボヤけていきました。

元の世界は戻って来るのではなく、新しい世界が音もなく始まっていた。新しい常

もっとみる
一歩ずつ

一歩ずつ

術後約5ヶ月。癌の炎症が原因ではないかと、それが可能性の一つのとして示唆されてきた、掌蹠膿疱症。改善と悪化を繰り返しながらも、少しずつ、少しずつ、一進一退、3歩進んで2歩下がる方式で、水疱の勢力が引いてきました。水疱が全くできなくなったわけではありませんが、自己治癒回復の速度がわずかに上回っているみたいです。

手は、たまに薄皮がめくれるくらいで、ほぼ治りました。足は、新陳代謝が遅いので、まだ皮が

もっとみる
無我夢中

無我夢中



子猫さん達の成長いちじるしく、トイレをいつの間にか覚えていたり、適当に100均で買ったぬいぐるみや、家に何でだか転がっていた様々な出所不明のフィギュアや、持ち手が折れたミニマラカスや、つまりおもちゃとして試しに置いてみた何かで楽しく遊んでいたり、見えない何か(多分自分の影)と戦って飛んだり跳ねたり走り回って、何もない所でコケて転がったり、1日1日逞しく大きくなってゆく様を見ると、生きるという事

もっとみる
細々コツコツ

細々コツコツ



いただいていた似顔絵依頼に、やっと着手できました。イラストのご依頼もいただいて、今後もしばらく絵描きとして、細々コツコツと頑張りたいと思います。

術後的な肉体としては諸々回復してきましたが、精神的に色々とグルグルと悶々とする日々です。掌蹠膿疱症が、癌と共に完治するかと思いきや、あっけなく再々再々再..............再発。足裏、掌、治りかけては悪化の繰り返し。禁酒4ヶ月目、腹六分目、

もっとみる