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先生、生後6ヶ月

マオニャン先生も6ヶ月を迎え、ついに離乳食も始まり、あんなに葛藤し格闘した母乳育児も終わりが見えてきました。ミルクファクトリー工場長、感無量であります。

母乳奮闘記はコチラ
https://note.com/sing_draw_chie/n/nc095d06885cb

実は、↑この葛藤格闘(略して葛闘)の後、つい最近もまた一つ葛闘の山場がありました。

7月に、1年産休していた3/5年経過観察ガン定期検診に行って参りました。まだまだ気が抜けないのですよ、実際問題。血液検査とCT、結果はクリア。とりあえずホッとしました。が、、CTの造影剤で2日間ミルクファクトリー閉鎖。辛かったです、痛かったです、生産ライン乳腺。生きていればこその、この辛痛ではありますが。薬剤が抜けきるまで丸2日母乳があげられないため、おっぱいがゴリゴリに張って、痛みに耐えながらそれを搾乳。張った状態で搾乳すると母乳量は減ると分かっていたけど、まともに頻回搾ろうと思うと、かかりっきりになり仕事も家事もできなくなるため、搾乳にも限界がありました。先生が吸ってくれれば秒で減るのだけど、吸わせるわけにもいかない。

案の定、せっかく必死に稼働し何とか安定していた母乳量は急降下。たった2日、されど2日。薬剤が出切った3日目の朝、全く張らないオッパイさん。シーン。吸わせても、先生はアレ?みたいな顔して工場長を見上げて来ました。あまりにも出ないため、初めてのオッパイ拒否、オッパイちゃんいらなーい!ミルクよこせー!とギャン泣き、恨めしい目で見られて、工場長も一緒にギャン泣きしそうになりました。

事情が色々あって、母乳育児ができないのはよくある事だし、考え方一つだし、ミルクは悪ではないし、品質だって問題ない、ミルクなら皆が育児できるし、アレだしコレだし、悩まなくていい!なのに、どうしても本能ってやつぁね、オッパイの不具合は母親失格の烙印みたいに受け止めてしまいがちなんですヨ。どん底にたたき落とされるような絶望感。

哺乳瓶のが楽にたくさん飲めるので、混合育児の場合、母乳よりミルク派になってしまう赤ちゃんは多いそうです。混合育児の落とし穴。ミルクが増えるとオッパイ授乳が減り、母乳生産量も減り、タイミング悪く赤ちゃんが寝てるときや用事がある時にパンパンに張って搾乳して量が減り、またミルクが増え、の悪循環。赤ちゃんといえども人間、楽な方に流れる本能があります。せっかく母乳がふんだんに出ていても、赤ちゃんが拒否して、あれよあれよと母乳が出なくなるというのは、よくある話だそうです。

私の場合は、私のやんごとなき個人的事情により授乳ができず、先生はむしろ被害者であり、ほっといたから他の女に行ってしまった的な、哺乳瓶を見て鼻息荒くなる状況に追い込んだのは、紛れもなく私。悔しくて、泣けてきました。たったの2日休んだだけなのに。オッパイさんを含ませるとコレじゃなーい!とギャン泣き、母として全否定されたように感じました。私が見向きもされないのに、こんなに求められてるミルクちゃんめ、、と、ただの粉末に嫉妬するという摩訶不思議な心理とはこれ如何に。

母乳で悩むママに、ミルクでいいじゃんと、気軽に慰めるつもりが、気軽に絶望の淵へたたき落としているかもしれない事実を、みなさんご存じですか。母乳あげてる?と挨拶がわりに聞く先輩達は、何でそんな質問するんでしょね。まるであげてなかったら失格みたいな、もしあげたくてもあげられない状況に悩んでたら無駄に罪悪感を煽るだけですよね。そもそも何でそんな、最近おたくの晩ごはん何?みたいな、お惣菜ですけど、、みたいな、アラーちゃんと作らなきゃだめよ、いやぁ仕事忙しくて、、みたいな。みたいな。ええやないの、ひとんちの事は。気にかけてるつもりで、人知れずハラスメントになっていたりするのは、世の常ですが、何の気無しのつもりが、産後鬱を誘発する事もあります。温度差が南の島と南極くらい違います。本能とは、厄介なものです。

産後クライシスという、ホルモンバランスの不具合で、気が立ってしまう母達は少なくありません。私も結構悩みました。余計な事を言って喧嘩になってもアレですし、そっとしといてあげて下さい。そして、心から気にかけてるなら、できる事をそっとサポートしてあげて欲しい。あとで冷静になったとき、ありがたみが身に沁みて、絆が育ちます。

さて、生産ラインの危機を迎えた工場長ですが、昔気質な粘り強さと愚直さで、夜間搾乳を復活させ、寝起きの寝ぼけてる口にサッと含ませたり、泣く子をなだめすかして、あの手この手で頻回授乳、諦めませんでした。以前は片乳10分くらいだったのが、一旦0になってしまって、そこから、1分、2分と増やして行き、4分、つまり両乳8分を超え始めた頃、ある日、急に先生が、カッ!と目を見開き、オッパイにむしゃぶりついた瞬間がありました。キター!!と思わず叫びました。母乳が溢れるように出て、先生は夢中でチューチュートレイン。オッパイさんがみるも無惨にシオシオになりました。その瞬間は、一生忘れないと思います。それくらい、嬉しかったです。

それ以来、どれくらいミリリットル出ているかは定かではありませんが、片乳6〜8分、トータル12〜16分で安定しています。が、まぁ、一度覚えてしまった楽ちんミルクはメインディッシュ、オッパイさんは前菜扱いです。それでも、オッパイ拒否はなくなり、自分からすり寄ってきてオッパイを求める仕草をしたり(コレがめちゃくちゃカワユイ)、とりあえず絶望感からは脱しました。まぁ、在庫切れで出なくなってくると、もれなくミルクもよこせと泣きますし、哺乳瓶を見た時の渇望感溢れる全身リアクション、ンフンフ夢中で飲みながら半目で恍惚の表情とか見ると、ジェラシーが止まりませんがね。でも充分幸せです。そう、拒否されないだけで。いいの、本命でなくても、好きって言ってくれるなら。工場長はミルクファクトリーを閉めるその日まで、誇りを持って生産ライン頑張る所存です。

2ヶ月で首がすわり、3ヶ月で寝返り、4ヶ月でズリはい、5ヶ月でお座りとつかまり立ちとはいはい、6ヶ月を待たずに伝い歩き、6ヶ月を迎え、最近つかまらない立ちまでしてしまう、なんとも驚異的に成長の早い先生ですが、最近は離乳食も始まり、毎度おかゆさん完食!そろそろ人参さんやカボチャさんにご挨拶予定です。そして、先月あたりから歯茎が痒そうで、歯固めでゴリゴリしてるので、まもなく歯も生える事でしょう。卒乳へカウントダウンです。こないだ、オッパイさんを歯固め代わりに思い切り噛んで引っ張ってニッコリえへへして来たので、乳歯への恐怖が止まりません。一喜一憂、母の心は秋の空。

なんでも歯固め


流しのお仕事は、7月2日に12周年を迎えた記念に毎週土曜日だけ復活し、着々と体力気力、生活リズムを整え中です。金曜日も流せるよう動線確保、環境整備して参ります。産後のホルモンバランスを整えるためにも、仕事は大事だなぁと痛感しております。だんだん少しずつ本来の自分を取り戻している気分です。体型も含め、気分です。

仕事の勘も戻って来ました

先日、荒木町で、先生に会うのを楽しみにしててくれた皆さんをお誘いして、抱っこ会も開催させていただきました。何と、生まれて初めての人見知りも発動!先生、心身共に順調ですね!

ありがとうございます

皆様の愛に見守られて、おかげさまでスクスクです。お祝いも関係各所より、たくさんいただき、本当に助かっております。

ちゃんと糸をはじくマネもしてました。天才

荒木町デビューに向けて、がんりましょうね。
お小遣いは自分で稼ぐんですよ♪
将来楽しみですね、先生!

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