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恋なの愛なの知らないの

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恋愛なのか、恋なのか、愛なのか、そうじゃないのか。わからないことをわからないままに
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#エッセイ

秘密主義ディストピア

人は人に合わせていくつもの顔を持っているものだと思うけれど、相手に合わせた自分を持ちすぎている人を正直あまり信用していない。

本人すら素の自分、ひとりだけになったときの自分を思い出せなくなるのではと感じるぐらいに。

あなたの理想の自分はたぶん、あなたからどんどん遠ざかっている。

「私はあの人を絶対的に信頼しているわけではないよ」
「だから何を言われても大丈夫」

ふと口をついて出た言葉で、恋

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恋愛じゃなければうまくいく相手ってことなのだろうか

たまに会って話して、ときめいたこともあって、
ふたりで日帰り旅行なんて行っちゃったりもして、
告白したこともあったけれども時間をかけて振られて、
その後はSNSでだけ繋がって。

あるときなぜかまた会うことになって、個人的には以前よりいい感じなのではと思う反応ではあったが
また曖昧なまま周期が終わって。

またあるとき何度目かの再会をして、いろんなところに一緒に出かけたり深い話もしたはずだったけれ

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心境の変化

なにも期待しないことがいちばん穏やかだってこと
20歳の私は知っていたかな

よっぽど辛く悲しいことがない限り
笑っていればいいんじゃないかと思っている。
思うようになったから、
最近はよく笑う。

口角をあげるだけで柔らかく、
なんでも許せているように見える
脳も錯覚するらしいよ

はしゃいでも心の奥ではなにも感じず、
だれにも期待せず、
ふわふわの寝顔と好きな食べ物と、
その場の素敵な会話だけ

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電話が得意になる方法とは

昔からずっと、なぜか電話が苦手で。
会って話すのは好きだし、最近だとオンライン飲みも楽しいけれど
なぜか音声だけの通話に、未だに慣れない。

昔からよほどの用事がない限り、またはよほど好きな相手じゃない限り電話をしてこなかったから、単に自分のルーティンにないというだけかもしれないが。

電話=大事な用事があるとき という無意識のすり込みがある。
電話=他愛もないことを気負わず喋るタイプの人が、きっ

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不思議な縁ってなんの縁

17年は付き合いのある異性がいるのですけど。
2021年の最後に久々に会って、やっぱり名前がつけられないと思った。

腐れ縁とはこのことなのか、とか
それともただの 縁なのか とか。
なんの縁で、どういう理由で17年もつながり続けているのだろうと。

会わない間にお互い同じような経験をしていたり。びっくりしたよ。

共通の友人やSNS仲間に「ここ」を公にしていいのかは、いつもよく分からず。
言って

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つよがりの真意

「最近は何もないの?」
「ないよ、たぶん」
「たぶん?まあいいけど、可愛いのにね」
「のに」
「応援してる。俺でもなんとかなったんだから大丈夫だよ」
「俺でもとは。でも、このままでいくしかないよねと思ってて」
「なるほど」
「変われないところは変われない。だめなところがあることは分かっているけど、このままじゃないと、作るのは良くないなって」
「それはそうだ」

「前言ってた相手とは?」
「好きだっ

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深夜2時、恋はミルフィーユ 背伸びして

私の好きな人は
私の嫌いな人でもあるんだと
なぜか腑に落ちてしまった
深夜2時

甘いカスタードクリームのにおいに誘われて

好きだけど、魔法が解けたら多分もう嫌い。

好きだけど、夢から醒めたら多分もう遅い。

何層にも重なったあなたの大好きなところが
少し不安になったぐらいで
崩れることはないと思っていたんだけど

好きだから、好きなままで、
尊敬しているあなたのままで 
どうかいてほしいと。

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ミルクシェイクを飲み干すまでは

できない自分を あまり責めることはない
それも個性の一つだから

そう満月の夜に思ってから

いや、本当はダメなことも
知っているけど

涙も出ないのは大したダメージではないからか
その逆なのか

すばらしい時間がなくても
納得した人間関係
それでいい

たったひとりにはすべてを話せて
他の誰にも言えない
それでいい?

どちらがいいのだろう
というより、
どちらが合うのだろう

虚しくなればいい

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悲しいときは 左の奥のほうが痛い 他(不定期・ほろにが恋愛編)

忘れたいのか、呼び起こしたいのか。
iPhoneメモ帳に走り書きしてそのままの言葉たちをまとめてみる。
まずは恋愛のモヤモヤ編。
フィクションノンフィクション、ごちゃまぜ。

2019/8/13 22:24

だからこそ好きにならないようにしないとな。

不倫でもなんでもないから別にいいのかもしれないが、
多分こういう人は恋愛では私を選ばないのである。

2019/8/14 20:30

知れば知

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音楽と雨と、恋とさよなら

びっくりしたなあ、
1年半前に出会った、あの雨のような音楽。

眠る前に久しぶりに聴いて、暗闇のベッドの中で
ひとりで涙をぽろぽろと流してしまったんだ

からだの半分を枕に委ねて
雨に愛された曲を流しながら、
雫みたいな涙が
右側にだけ落ちていくんだよ

「僕はまだ君を愛さないことができる」

「愛さないことにするよ」
「この歌にだけ残す」

そう、そんな歌詞だったよね
すべて、また箱を開けてみた

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好きに傾く、傾かない。恋愛ポテンシャル

男女の友情は成立するのか?
異性の友達が恋愛対象になることはあるのか否か?

永遠のテーマになりそうなこの問題。
いっつも狭間で揺れている。

私はどちらも
あるにはあるし、なければない。

何度会っても友人以上の感情を抱かない相手もいれば、
いつのまにか好きになってしまう相手もいる。

前者は私にとっては「完全な男友達」で、
後者は私にとっては「私次第では友達でいられる」相手だ。

好きになって

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似たもの同士の恋愛未満、バーでの会話。

「もうそういう気持ちは忘れて次へ進もうと思っていたのに、あなたといると甘い感情を思い出しそうになるんです。ずるいです」

どういう表情でいればいいか分からなかった。

そんなときは笑ってばかりいる。

「あなたはとても可愛いです。何を悩むことがあるんですか?」

「─でも、自分に自信がないんですよ」

「どうしてですか?あなたが自信がなかったら、僕みたいなのはどう生きればいいんですか」

「見た目

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そろそろ素直になっていいんじゃないか。

物事を素直に捉え、思ったことを素直に伝えられる人間に
どうしてもなりきれない。

でも、今は なってみたい。

心の奥では、いや、奥ではなくても
とてもシンプルに、好きだとか嬉しいだとか
私は嫌だとか、寂しいとか、本当は会いたいだとか
やっぱり分からないです、とか
物事や人に対するさまざまな感情があるのに
それを伝えるのが「得策ではない」
あるいは「キャラじゃない」からと
なんにも言えないことは多

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100パーセントの優しさで誰かも自分も許したい。

へこみそうになった先日の夜、眠る前。
「やさしさ…やさしさ100パーセント…!」
と、なぜか小さくつぶやいていた。

まああぶない人じゃん。

外から見れば怪しいが、なぜかそれだけで自分が本当に優しい心の持ち主な気になって、
ちゃんと眠れた。

やさしくなれなかった裏返しでもある。
でも、錯覚するだけでもいいのだ。

村上春樹の作品で、あったっけな。
『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子

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