マガジンのカバー画像

saessai

28
自由気ままに ことば を紡ぐ サエのエッセイ、サエッセイ。
運営しているクリエイター

記事一覧

identity

identity

二ヶ月ほど前の話になるが、旧Twitterのタイムライン上で或る映画の予告投稿が目に留まった。
予告は、こんな一文で始まっていた。
"自分が死ぬところばかりを空想している。"と。
この一文に誘われるままに読み進めていった先には、
"生きるのが下手で頭の中で日々そっと静かに"死んでいる"女性が、琥珀糖のように淡くてうすくて透明な、恋をする映画を上映します。"と記されていた。
そのあまりに趣のある文章

もっとみる
体内の大自然を想う

体内の大自然を想う

月に一度のペースで通っている、ビオスチーム。
これがもう効果がありすぎて感動している。
菌活万歳!

ビオスチームとは…野草と発酵エキスを全身から取り入れることのできるスチームセラピーで、よもぎ蒸しの進化版とも言われているらしい。
昔から割とアウタービューティーよりもインナービューティーにウエイトを置いている私にとってこのスチームセラピーはかなり魅力的だった。
受けてみると信じられないくらいすぐに

もっとみる
言葉使い見習い

言葉使い見習い

"話す"ことが可能な身体で産まれたからには、その難しくも素晴らしい表現方法(伝達手段とも言う)をより良く活用したいものだ。

言葉に限らず、何事も使い方次第。
その使い方というのがまぁ〜難しい。
一体いつになったら私は母国語である日本語を使いこなせるようになるのやら。

言葉を扱うプロへのリスペクトはかなり強く、
小説や詩集を読んでは、なんてハイセンスなワードチョイスなのだ!と、感動してばかりいる

もっとみる
天使のkiss

天使のkiss

ここのところ、スピリチュアル的感覚が研ぎ澄まされているような気がしてならない。
もともと精神とか魂とかそういうものに興味はあったが、今その熱が高まってきている。
なにか高い壺を買わされた訳ではない。
なにか高い絵を買わされた訳ではない。
私は正気だ。

一年くらい前に、或る夢を見た。
その夢の中で、誰かが私の首の後ろを撫でて、キスをした。
目が醒めて、あれは誰だったのだろうかと思いながら、ユメカル

もっとみる
多様性を語る前に

多様性を語る前に

固定観念
というカチコチした四字熟語の中身を四人の人間がやさしく解きほぐしていく。
そんな、やわらかな、あたたかな世界を見つけたのは昨年10月のこと。
沢山の言葉が刺さって刺さって、沁みて沁みて。
感動していた。

フジテレビ木10ドラマ『いちばん好きな花』。
初回の数分で、なんだか坂元裕二さんみのあるセリフだなあと思い脚本家を検索したら坂元さんではなく生方美久さんという方で。Wikipediaに

もっとみる
桜通りの17番地に連れていって

桜通りの17番地に連れていって

「桜通りの17番地に行きたいって?」と、テレビ画面越しに話しかけてくれたのは愉快な男性バート。私はかれこれ20年くらい前から何度もその言葉をかけてもらってきた。と同時に、魔法をかけてもらってきた。

Ⅰ.メリー・ポピンズと子どもの頃の私

ディズニー映画『メリー・ポピンズ』は物心ついたころにはすぐそばにあって、もう何度観たかもわからない。ナニー(日本語では乳母兼家庭教師)として雇われた女性がまるで

もっとみる
四月になれば

四月になれば

春。新年度。入学。入社。入所。
4月から環境が変わるときの感覚を、私はもうすっかり忘れてしまったらしい。
3月と4月の切り替わりを特別に感じていた時代が随分昔のことになってしまった。

4月になれば…どうなる?

ここ数年の私といえば
その日暮らし。基本予定は未定だし。期待と不安は常につきまとっているし。
ある意味、毎日が4月って感じ。
毎日が4月って感じなのに、ほんとうの4月は全然4月って感じが

もっとみる
みぞみぞする

みぞみぞする

いま、TVerがアツい。
『それでも、生きてゆく』『Mother』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『最高の離婚』『スイッチ』と、何故かいま、坂元裕二作品(ドラマ)がバンバン配信され始めているのである。見事に坂元裕二祭りだ。もう嬉しくて嬉しくて堪らん!という気分。

私が坂元裕二さんを認識したのはテレビで放送されていた『最高の離婚』をリアルタイムで観た時だった。
なんて面白いんだ!と、

もっとみる
Natto life never ends!

Natto life never ends!

さっき福山雅治と斎藤工がラジオで喋ってて、
二人は腸活してるらしく。
「腸活は納豆に始まり納豆に終わる」みたいなこと言ってた。
腸活していくと、体臭が赤ちゃんに戻るんだって!

と、母がLINEで教えてくれたのは昨年の秋頃だった。
母は私のことを健康ヲタクだと認識しているらしく、健康に纏わる耳寄りな情報があると唐突にこのようなメッセージを送ってくる。

納豆に始まり納豆に終わる…かぁ!
体臭が赤ち

もっとみる
歪み

歪み

かれこれ20年以上人間をやっているが、一向にこの世界や自分自身のことを理解できる気がしない。
生きれば生きるほど腑に落ちないことばかりが増えていく気がする。

私はここ数年で、腑に落ちないことは全部"歪み"のせいにするようになった。

そもそも世の中が歪んでいて、そんな歪んだ世界に生きる私たち人間も、みんな歪んでいるのだと。
当然そんな歪んだ人間たちが持つ思考や価値観なんてのも全部、歪んでいるのだ

もっとみる
サヨナラはゆっくりと

サヨナラはゆっくりと

また大切な人がひとり、亡くなった。
もうすぐ80歳の誕生日をお祝いできると思っていたのに、祖母はその日を迎える前に永い眠りについた。

もうすぐ誕生日だなんて意識していたのは周りの私たちだけで、恐らく当の本人はそんなことも知らずにスッと魂を手放したのだろう。

祖母は長いあいだ認知症とともに生きた。

こんなこと、誰が予想できただろうか。
完全なる予想外の出来事。想定外の出来事。
"あの人が、まさ

もっとみる
奇数の魅力に取り憑かれ

奇数の魅力に取り憑かれ

いつからだろうか。

三人組でいると居心地が良かったり
三拍子の音楽が好きだったり
四角形より三角形に惹かれたり

どうやら私は3が好き。というのか、3に纏わるものが好きなようだ。

三人組に関して
よく、2人とか4人とか偶数じゃないと!3人とか7人とかだと余りが出るから…割り切れないから…と言って奇数を好まない人がいる。これは"テーマパークのアトラクション問題"とも言えよう。
余りって可哀想?割

もっとみる
蠍座の女2022

蠍座の女2022

新年明けまして随分と経ちまして。
気がつけば一月も終わろうとしてまして。
遅ればせながら、note書き初め2022をば。

「いつも心にしいたけ占い」な精神で生きている私は、しいたけ先生のアドバイスをそれはそれは真剣に受けとめ、受け入れている。
いつもVogueGirlの公式LINEアカウントから配信されるしいたけ占いを見ては、なるほど〜!と心に染み込ませ1週間を過ごしているのだ。
コンスタントに

もっとみる
過去に意味を与えた日

過去に意味を与えた日

この言葉に出会ったのが昨年の今頃だった。
現在が過去に意味を与えるとは…?
今のコレであの時のアレに意味がついた!と感じるということなのだろうか…?
とても興味深い言葉ではあったものの、例となるような実体験が思い浮かばずにいた。

が、しかし
先日遂に過去に意味を与えることができた。
あの言葉を痛感するような出来事が起きたのである。

どうなりたいかなんて何も考えず、ただ演ってみたいと思ってヴァイ

もっとみる