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いいなあ!とか、おもしろい!!と思った記事を集めてます。書いてくださったnoterさんに感謝。
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#映画

「なしで済ます」も、あり

「なしで済ます」も、あり

夢を実現するのに必要な条件をすべて洗い出し、一つひとつクリアしていくのが夢を実現する「王道」ですが、必要と思われる条件を「なしで済ます」アプローチもあるのではないか?――というのが、今回のハナシです。なお、ここでは企業の戦略目標の達成ではなく、個人の「夢」の実現に絞ってお話しします。

1.「逆算思考」の落とし穴 
 ほとんどの自己啓発本は、夢を実現する過程を次のように説明していると思います。

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「PERFECT DAYS」人を幸せにする持続可能なモノ作りの3つのヒント

「PERFECT DAYS」人を幸せにする持続可能なモノ作りの3つのヒント

「PERFECT DAYS」は、シンプルに楽しい至福の映画体験だった。
 長年ヴィム・ヴェンダースの映画を観てきたが、これほどわかりやすく心に響いた映画はなかった。
 私はこの映画からストレス社会から抜け出し、人を幸せにする持続可能なモノ作りの姿勢や楽しさを改めて教えられた。

①日常の観察から生まれる心の安定と優しいまなざしを持つ事

 「PERFECT DAYS」はトイレ清掃作業員の日常が繰り

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「恋人たちの予感」一日の最後に

「恋人たちの予感」一日の最後に

以前、ヨメさんがこんな事を言った。
「どうでも良い人と、どうでも良い話はしない」
なるほど、言い得ている。名言だなと思った。

色々とマニアックな映画や、人生の道標になるような映画にも出会ってきたけど、何か映画について話すとなると、ちょっと古い「恋人たちの予感」という恋愛映画かな。
全然マニアックじゃないけどね。

確か、ボクが19歳の頃の映画。だから、1989年かな。当時の彼女と観に行った。

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【物語る映画ポスター】羅生門

【物語る映画ポスター】羅生門

映画ポスターが好きすぎて
それのみで作品を紹介する試みです。

今回の映画は
黒澤明監督の「羅生門」

1951年のヴェネツィア国際映画祭で
金獅子賞を、
第24回アカデミー賞で名誉賞
(現在の国際長編映画賞)を受賞した本作。

これをきっかけに
日本映画の存在を世界へ知らしめました。

↑は公開当時のポスター。
迫力のある表情が並ぶ。

三船敏郎のかっこよさが光る。

演技の幅広さと、大胆な身体

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映画『マルタのやさしい刺繍』

映画『マルタのやさしい刺繍』

スイスの小さな村を舞台にした心温まる映画『マルタのやさしい刺繍』は、大好きな映画であり、そして初めて父と2人で観に行った映画です。

父はふだん映画など観ない人で、母とも映画館など行ったことのない人ですが、今から14年前、わたしと2人で初めて映画館に行ってくれました。
そのときのわたしが、抜け殻のように半年間実家に引きこもっていたからです。
おそらく父は、いい年をして人生の危機を迎えた娘が少しでも

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カルトの中のカルマ

カルトの中のカルマ

人生もそうだが、必ず手本となる存在があり、真似たり手本にし、自分なりの解釈を交えて実行に移す。
一般的にそれらを正論と称されるのだろうか?

いや、ちょいと違うかな…
まぁ、それはさておき、人生には道標となる教科書が不可欠となる。

で、ヒントとなるかは別として、邦題「不思議惑星キン・ザ・ザ」という作品は、笑いながら多くのものを学べる映画だと勝手ながら思うのである。
因みにこの作品はSF映画の金字

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ただのファッションなんていらねえ

ただのファッションなんていらねえ

かつてはアパレル業界に属していたが、今は服飾とは関係のない生活を送っている。

懐かしい時もあるが、今となっては遠い過去の出来事に過ぎず、当時と同じ様な事をしたいとは思わない。
勿論、楽しい時もあったが、飲食業界と同様、華やかに映る業種だと思われる反面、実際はあらゆる職業の中でも末端に属する仕事だ。

先ず理由として挙げとかなくてはならないのは給料が安い点だ。
そして拘束時間が長い。
今は当時と比

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レジー 『ファスト教養』 : ひろゆき、 中田敦彦、 カズレーザー、 DaiGo、 綾辻行人…

レジー 『ファスト教養』 : ひろゆき、 中田敦彦、 カズレーザー、 DaiGo、 綾辻行人…

書評:レジー『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』(集英社新書)

SNS「note」を始めた昨年来、ずっと気になっていたことについて、本書からひとつの解答を得られた。

だから、個人的にはとても面白かったのだが、しかし、本書を「面白い」と感じるのは、私のように、今や「古い人間」だけなのかもしれない。

なぜなら、本書でなされた「世相分析」は、今の若者たちにとっては、彼ら自身についてのそれな

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なぜミュージカル映画は「突然歌い出す」のか?|違和感の正体を分析してみた

なぜミュージカル映画は「突然歌い出す」のか?|違和感の正体を分析してみた

現代のミュージカル映画を鑑賞した人が、よくこんなことを言う。

確かにそうだ。めちゃ分かる。

普通に映画のストーリーが進んでいたかと思えば、急に主役の男女が見つめ合って踊って恋に落ちていた…….。そんなの現実的ではあり得ないし、意味分からんし、観客はそりゃ置いてけぼりになる。

ところで最近、スピルバーグ監督verの「WEST SIDE STORY(2021)」を鑑賞した。衣装もセットも豪華で映

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映画「ドライブ・マイ・カー」を観て

映画「ドライブ・マイ・カー」を観て

少し遅れましたが、ドライブ・マイ・カーを観ました。
やはり、アカデミー賞にノミネートされた話題作だけあって、とても面白かったです。

ただ、チェーホフの「ワーニャ叔父さん」を読んでいない人は、かなりわかりずらいかなと思います。もっと言えば、「カモメ」、「桜の園」、という三部作に流れる、ある種の「滅び」、「失われたものへの哀惜」などのような通奏低音を読み取れないと、「なんだこれ」となりかねない映画で

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