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歴史が好きなら京都?東京?それともほかの場所?場所×あなたの個性で答えは無限大!
歴史にあふれる街は?と聞かれたら、まず「京都」と答える方が多いのではないでしょうか。
それなら、歴史を勉強するなら京都に住むのが一番いいのかしら?
私もそう思っていた人のひとり。でも4年間、東京の大学で歴史を勉強したあとに感じることは、意外と東京でも勉強しやすかったということ。しかし、京都で歴史を学んだ同級生の話を聞くと「やっぱり、京都っていいな」と羨ましく感じてしまうことも。
そこで今回は
21世紀の歴史学のあり方について~なぜ「異性装の日本史」展は若者受けがよかったのかを考えてみた~
渋谷にある松濤美術館で開催された「異性装の日本史」展は若者からの人気が高いと、朝日新聞の記事で書かれていたことがあります。
日本史の展示に若者?実際に行ってみると、展示方法に大きな特徴がありました。歴史に興味のない層に、何が受けたのでしょうか。今回の記事では、「異性装の日本史」展が若者(歴史に興味のない層)に人気だった理由を2つ挙げるとともに、そこから考えた今後の歴史学のあり方について考察しまし
それでも私は大学院に行きたい
経済的な理由で一度は大学院進学を諦めたけど、やっぱり諦めきれない。何とかして進学する方法はないかと、日々頭を悩ませています。同じような方、いらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事は、私が調べに調べまくって見つけた「社会人になってから大学院に行く手段」をまとめた忘備録のようなものです。実際に体験したことではありませんが、きっと同じ境遇の方の役に立つでしょう。
なお今回は、奨学金という手段は
歴史の勉強って、実はめちゃくちゃ「大ごと」だ
「歴史を学ぶ」とは、どういうことでしょうか。
最近、既存のものがどんどん「なかったこと」にされている状況を目の当たりにしますね。
少し前は外国の銅像が「この人物が奴隷を所有していた」という理由から取り壊されたり、つい最近は東京ディズニーリゾートから「ジッパディードゥーダー」の音楽が消えると話題になりました。
(この歌は、黒人のあり方が歴史とはかけ離れている、との批判を受け、事実上の発禁状態にな
異文化交流がしたいなら史学科に来ればよろしい
日本史であっても、歴史を学ぶことは異文化交流だと思っています。
日本史を専攻していた大学時代、ゼミの先生に開口一番、こう言われました。
「現代の常識で史料を判断してはならない」
たとえば明治・大正期の農村で。若い奥様が、農作業中に赤いタスキをかけていた、と書かれていたとします。
現代の感覚だと、彼女はお洒落だな、と思うでしょう。もしくは、何も感じずに読み飛ばしてしまうかもしれません。現代
【その②】歴史の教科書を変えるような大発見は、案外普通の家から出てくるもの【読書レポ】
その②のテーマは「すべてのモノは使いよう」。
その①はこちらから☆
本記事をより楽しむため、ぜひお読みください。
史料整理の現場は普通の職場に似ている古文書を読んでいる姿は想像できても、古文書を集めている姿は想像できない……そんな方も多いのではないでしょうか。
「古文書収集」とは何でしょう。遺跡の発掘みたいに、掘り起こして探すの?
本書では、あまり知られていない「古文書収集の手順」が、実
歴史の教科書を変えるような大発見は、案外普通の家から出てくるもの【読書レポ】その①
「歴史研究者」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
暗い研究室に閉じこもり、ひたすら本を読んでいる……そんなイメージがあるかもしれません。
「歴史」と「フィールドワーク」。これらの言葉は、結びつかないと考えられがちです。
ですが、今回レポートする本『古文書は歴史をどう描くのか』の著者である白水智先生は、研究室に閉じこもらない、太陽の下にいる歴史学者なのです。つまり、実際に研究室から出