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Episode.8 姉との暮らしが終わる話
#わたしと姉の2人暮らしの話 いつかはこうなるとわかっていた。 けど、思ったよりそれはあっという間に来た。 姉が「彼氏と同棲したい」という話をした。 結婚を…
Episode.7 姉妹でSwitchを買った話
#わたしと姉の2人暮らしの話 久々に姉と出かけた日のこと。 姉が家電量販店に行きたいと言った。 「Switch、欲しいんだよねー」 と、ゲームコーナーに足を運ぶ。 …
Episode.5 姉妹でTWICEにはまった話
#わたしと姉の2人暮らしの話 「〇〇にはハマらない気がする」と伏線を引くと、その数年後には〇〇に見事にハマっている。 そんな経験はないだろうか。 例えば、ジ…
Episode.2 渋いおじさんになりたい話
#わたしと姉の2人暮らしの話 いつからか思い出せない。 私は、女性として可愛くなりたいという気持ちと並行して、 「渋いおじさん」になってみたいという潜在的な願望…
Episode.1 ワイヤレスイヤホンの話
#わたしと姉の2人暮らしの話 「イヤホン脱線した」 有線のイヤホンは絡まるし、時々、脱線する。 (たぶん、私の扱いが悪いせい) 朝の通勤電車で音楽を聴くため…
Episode.8 姉との暮らしが終わる話
#わたしと姉の2人暮らしの話
いつかはこうなるとわかっていた。
けど、思ったよりそれはあっという間に来た。
姉が「彼氏と同棲したい」という話をした。
結婚を前提として考えているという。
「ふーん、そっか。いいんじゃない」
私は、軽く返事をした。
誰と住んでも姉の自由だし、こういう時に面倒くさいことを言う妹でいたくないし。
でも、やっぱり寂しかった。
「別に今のままでもいいん
Episode.7 姉妹でSwitchを買った話
#わたしと姉の2人暮らしの話
久々に姉と出かけた日のこと。
姉が家電量販店に行きたいと言った。
「Switch、欲しいんだよねー」
と、ゲームコーナーに足を運ぶ。
「でもさ。Switch売り切れてて買えないんじゃないの?」
と、私が言う。
コロナで在宅時間が増え、ゲームの需要が爆上がりしていた時期だった。
「最近やっと買えるらしいのよ」
と、姉が言う通り、店頭にはふつーに
Episode.6 セミ爆弾の話
#わたしと姉の2人暮らしの話
夏の終わりごろ。
ある問題が私たち姉妹を悩ませた。
地面に落ちた死にかけのセミ…通称「セミ爆弾」の問題である。
事件が起きたのは、ある平日の夜。
私が仕事から帰ってきたときのことである。
既に辺りは暗くて、住宅街の中で、姉と住んでいるアパートの外灯が目立って明るいという状態だった。
私はいつも通り、アパートの外階段を上り、
屋外通路を歩いて家のドア前まで歩い
Episode.5 姉妹でTWICEにはまった話
#わたしと姉の2人暮らしの話
「〇〇にはハマらない気がする」と伏線を引くと、その数年後には〇〇に見事にハマっている。
そんな経験はないだろうか。
例えば、ジャニーズが好きな私は「K‐POPにはハマらない気がする」と言っていたのだが、その数年後にはK‐POPのガールズグループであるTWICEに見事にハマった。
推しが増えると、世界が広がって、好きが増える。
だから推しを増やしていく
Episode.4 推しが全員B型な話
#わたしと姉の2人暮らしの話
「異性のタイプは?」と聞かれて、
即答できる人はどれくらいいるのだろう。
ちなみに私はできない。
今まで好きになった人達はあんまり似通ってないし、
自分のタイプが正直よくわからないのだ。
でも、ある日私は気づいたのだ。
自分が推している男性芸能人たちが、全員「B型」であるということに。
「おねー、私、最近怖いことに気が付いた」
「なにかな」
Episode.3 2週間寝込んだ話
#わたしと姉の2人暮らしの話
「熱が……」
私が社会人1年目の、クリスマスシーズンの話。
38度の熱が出て、仕事を休んだ。
「おねにライン、しないと……」
当時は、コロナウイルスが流行り始めた年だった。
私が感染しているかわからないので、PCR検査を受けて結果が出るまで、同居の姉には同じ都内の実家に帰っていてもらおうと思った。
姉とは帰宅時間のすれ違いでしばらく顔を合わせて
Episode.2 渋いおじさんになりたい話
#わたしと姉の2人暮らしの話
いつからか思い出せない。
私は、女性として可愛くなりたいという気持ちと並行して、
「渋いおじさん」になってみたいという潜在的な願望がある。
私の中での「渋いおじさん」とは。
洋画や洋ドラに登場するような、ヒロインやキッズをさっそうと助けてくれるヒーローである一方で、人生の辛酸をなめてきたという哀愁が漂う存在だ。(異議は認めます。)
そんな私が憧れる「
Episode.1 ワイヤレスイヤホンの話
#わたしと姉の2人暮らしの話
「イヤホン脱線した」
有線のイヤホンは絡まるし、時々、脱線する。
(たぶん、私の扱いが悪いせい)
朝の通勤電車で音楽を聴くための必需品なのに。
途方に暮れる私の手のひらに、姉が何やら「黒い箱」を置いた。
「なにこれ」
「このワイヤレスイヤホンあげるよ」
そう。
箱を開けると、そこにはワイヤレスイヤホンがあったのだ。
「え、いいの?」
「うん、私
わたしと姉の2人暮らしの話
#わたしと姉の2人暮らしの話
私と姉はいわゆる「年子」だ。
学年がひとつ違うだけ、年齢が近くて友達のような感じだ。
「アンタが社会人になったら、2人暮らししようよ」
大学4年生で就活が終わった私に、
社会人1年目だった姉が言った。
「いいよ、おねと2人なら家賃安くなりそうだし」
私は姉のことを、おねえちゃん、略して「おね」と呼んでいる。
実家も職場も東京にある私たちは、
「ダンタリオンと勇者」あらすじ
【ジャンプ+原作大賞応募作】
引き籠り悪魔と勇者、異色のコンビ結成!
魔界で暮らすダンタリオンは「創薬」を得意とする悪魔だが、
気分屋な雇い主・悪魔マモンに振り回されてばかり。
そんな折、人間界から4人の「勇者」が来訪し、
「魔王サタンを封印した」という衝撃のニュースが舞い込む。
マモンから「勇者を捕えろ」という無茶ぶりをされたダンタリオンは、勇者の1人パブロ・フルームと出会い、意外にも意
「ダンタリオンと勇者」第1話
■オープニングイメージ
N「古の時代――人々は、天界に住まう精霊から魔法の力を授かり7つの大国を築いていた。」
精霊(妖精の見た目)と人間が触れ合うイメージ。
N「しかし、更なる力を欲する者たちは、魔界に住まう悪魔と〈契約〉を結び」
悪魔が魔術書を手にもつ人間の魂(心臓)を掴んでいるイメージ。
N「死後の魂を代償に、破格的な力を手に入れた。
――彼らは〈闇使い〉と呼ばれ、恐れ