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Episode.5 姉妹でTWICEにはまった話
「〇〇にはハマらない気がする」と伏線を引くと、その数年後には〇〇に見事にハマっている。
そんな経験はないだろうか。
例えば、ジャニーズが好きな私は「K‐POPにはハマらない気がする」と言っていたのだが、その数年後にはK‐POPのガールズグループであるTWICEに見事にハマった。
推しが増えると、世界が広がって、好きが増える。
だから推しを増やしていくことは、それ自体素晴らしいことだと思う。
話を戻すと、私がTWICEにハマったのは、姉の影響が大きい。
TWICEのMVはYouTubeで公開されるので、すぐに姉と鑑賞会を開く。
「TWICEの新曲観た?」
「もう観ちゃった」
「あー、先越されたー。テレビ画面で観よー」
いつも通り、TWICEのMVをテレビ画面に投影して姉妹で見ていた。
ノリノリで一緒に歌って、踊って、楽しんだ後…だ。
動画が終わって、ふとテレビ画面が暗くなる。
「やばい、今画面に映った自分の顔見ちゃった」
そう。
暗い画面は、テレビの前にいるすっぴん眼鏡オフモードの私たちの顔を写しだす。
「それはやばい。TWICEの美しさを見たあとにそれはくる」
「TWICEを見たあとは、お互いの顔見るの禁止しよう」
「そうしよう(笑)」
と、私たちはすぐに他のMVを流す。
「でもさ。今は私らオフモードだけど、化粧したおねはダヒョンに似てるかも」
「え?まじで?私ダヒョン?」
ダヒョンさんは、TWICEのメンバーの一人で、つまり美人だ。
ダヒョンさんに似てるは褒めすぎたかな、と思ったけど、
一度言ってしまったからこの際、激似ということで突っ切ろう。
「うん。おねが死んだら、ダヒョンさんを見て泣くかもしれない。こんな姉居たな…って」
「そうか。もはや遺影ダヒョンにしてもらっても」
それからしばらく、自分がダヒョンさんに似ていると思い込んだ姉は、ことあるごとにダヒョンさんのラップパートを真似して歌っていた。
「ところで私をTWICEのメンバーに例えるとしたら誰?」
嘘でもいいから誰かに似ていると言ってほしかった私は、姉に聞いてみた。
「え…ん…あ~ヒカキン?」
「いつのまにTWICEに入った?ヒカキン」
と、ツッコミを入れる。
すっぴん眼鏡の私が変顔をすると、YouTuberのヒカキンさんに似ていると評判なのだ。(どんな評判だよ…)
その後、姉を脅迫して、あえて言うならばTWICEのメンバーであるミナさん(とっても美人)に似ていると言わせることに成功した。
そんな会話をして、私たちはTWICEのMVをいつも楽しませてもらっている。趣味を一緒に楽しむ人がいると、喜びが倍増する。
これからもこんな風に、好きなことをどんどん増やしたいなと思った。
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