小栗とま
「わたしと姉の2人暮らしの話」のまとめです!
こんにちは。「小栗とま」と申します。 漫画原作者・脚本家になることを目指しています。 (2020年シナリオセンターシナリオ作家育成講座を修了) 書くときに意識していることはこんな感じです。 第1:面白くて明るいこと ・ダークな世界観でも適度なギャグと癒しをいれる。 第2:主人公の内面的な成長を描く ・挫折や孤独などの窮地を乗り越える。 第3:仲間や敵から学べることがある ・主人公一強にしない。 好きな漫画は『DEATHNOTE』『NARUTO』『HUNT
#わたしと姉の2人暮らしの話 いつかはこうなるとわかっていた。 けど、思ったよりそれはあっという間に来た。 姉が「彼氏と同棲したい」という話をした。 結婚を前提として考えているという。 「ふーん、そっか。いいんじゃない」 私は、軽く返事をした。 誰と住んでも姉の自由だし、こういう時に面倒くさいことを言う妹でいたくないし。 でも、やっぱり寂しかった。 「別に今のままでもいいんじゃない?彼氏の家にはたまに泊ればさ」 とか、提案してみたり。 「親が同棲
#わたしと姉の2人暮らしの話 久々に姉と出かけた日のこと。 姉が家電量販店に行きたいと言った。 「Switch、欲しいんだよねー」 と、ゲームコーナーに足を運ぶ。 「でもさ。Switch売り切れてて買えないんじゃないの?」 と、私が言う。 コロナで在宅時間が増え、ゲームの需要が爆上がりしていた時期だった。 「最近やっと買えるらしいのよ」 と、姉が言う通り、店頭にはふつーにSwitchが。 私と姉はお金を出し合って買った。 それから家に帰って、S
#わたしと姉の2人暮らしの話 夏の終わりごろ。 ある問題が私たち姉妹を悩ませた。 地面に落ちた死にかけのセミ…通称「セミ爆弾」の問題である。 事件が起きたのは、ある平日の夜。 私が仕事から帰ってきたときのことである。 既に辺りは暗くて、住宅街の中で、姉と住んでいるアパートの外灯が目立って明るいという状態だった。 私はいつも通り、アパートの外階段を上り、 屋外通路を歩いて家のドア前まで歩いてきたのだが… 「じじじじじじっ……!」 と。 「何か」が音を上げて飛び上が
#わたしと姉の2人暮らしの話 「〇〇にはハマらない気がする」と伏線を引くと、その数年後には〇〇に見事にハマっている。 そんな経験はないだろうか。 例えば、ジャニーズが好きな私は「K‐POPにはハマらない気がする」と言っていたのだが、その数年後にはK‐POPのガールズグループであるTWICEに見事にハマった。 推しが増えると、世界が広がって、好きが増える。 だから推しを増やしていくことは、それ自体素晴らしいことだと思う。 話を戻すと、私がTWICEにハマっ
#わたしと姉の2人暮らしの話 「異性のタイプは?」と聞かれて、 即答できる人はどれくらいいるのだろう。 ちなみに私はできない。 今まで好きになった人達はあんまり似通ってないし、 自分のタイプが正直よくわからないのだ。 でも、ある日私は気づいたのだ。 自分が推している男性芸能人たちが、全員「B型」であるということに。 「おねー、私、最近怖いことに気が付いた」 「なにかな」 いつも通り、リビングでごろ寝しながら姉と雑談を始める。 「私の好きな芸能人っ
#わたしと姉の2人暮らしの話 「熱が……」 私が社会人1年目の、クリスマスシーズンの話。 38度の熱が出て、仕事を休んだ。 「おねにライン、しないと……」 当時は、コロナウイルスが流行り始めた年だった。 私が感染しているかわからないので、PCR検査を受けて結果が出るまで、同居の姉には同じ都内の実家に帰っていてもらおうと思った。 姉とは帰宅時間のすれ違いでしばらく顔を合わせてないし、もしコロナでもまだ感染してないと思ったからだ。 (ごめんだけど、実家に
#わたしと姉の2人暮らしの話 いつからか思い出せない。 私は、女性として可愛くなりたいという気持ちと並行して、 「渋いおじさん」になってみたいという潜在的な願望がある。 私の中での「渋いおじさん」とは。 洋画や洋ドラに登場するような、ヒロインやキッズをさっそうと助けてくれるヒーローである一方で、人生の辛酸をなめてきたという哀愁が漂う存在だ。(異議は認めます。) そんな私が憧れる「渋いおじさん」の代表例が、映画「ジュラシックワールド」に登場するオーウェン(俳優
#わたしと姉の2人暮らしの話 「イヤホン脱線した」 有線のイヤホンは絡まるし、時々、脱線する。 (たぶん、私の扱いが悪いせい) 朝の通勤電車で音楽を聴くための必需品なのに。 途方に暮れる私の手のひらに、姉が何やら「黒い箱」を置いた。 「なにこれ」 「このワイヤレスイヤホンあげるよ」 そう。 箱を開けると、そこにはワイヤレスイヤホンがあったのだ。 「え、いいの?」 「うん、私は他に新しいの買ったから」 姉からもらったワイヤレスイヤホンは、 有線のイ
#わたしと姉の2人暮らしの話 私と姉はいわゆる「年子」だ。 学年がひとつ違うだけ、年齢が近くて友達のような感じだ。 「アンタが社会人になったら、2人暮らししようよ」 大学4年生で就活が終わった私に、 社会人1年目だった姉が言った。 「いいよ、おねと2人なら家賃安くなりそうだし」 私は姉のことを、おねえちゃん、略して「おね」と呼んでいる。 実家も職場も東京にある私たちは、 ありがたいことに実家から出る必要はなかった。 それでも、それぞれに思う
いきなりですが…「尖る」って、どう思いますか?? 「尖る」って、私のざっくりとした印象では、ある人が「独自の価値観を集団や社会に晒している」状態のことです。 例えば「あの人のセンス、尖ってるね」とかです。 尖ることは、安定を求める集団の中では「和を乱す」ので、心地よくない印象を持たれかねません。 確かに、事あるごとに全員が尖っていたら集団の統率がつかないので、時と場合によっては丸く収まるスキルは大切です。 ですが、成長を求める集団や人にとっては、「尖る」って実はすご
【ジャンプ+原作大賞応募作】 引き籠り悪魔と勇者、異色のコンビ結成! 魔界で暮らすダンタリオンは「創薬」を得意とする悪魔だが、 気分屋な雇い主・悪魔マモンに振り回されてばかり。 そんな折、人間界から4人の「勇者」が来訪し、 「魔王サタンを封印した」という衝撃のニュースが舞い込む。 マモンから「勇者を捕えろ」という無茶ぶりをされたダンタリオンは、勇者の1人パブロ・フルームと出会い、意外にも意気投合していく。 そんな折、魔界では「7つの大罪」とよばれるビッグ7が、サタン
■オープニングイメージ N「古の時代――人々は、天界に住まう精霊から魔法の力を授かり7つの大国を築いていた。」 精霊(妖精の見た目)と人間が触れ合うイメージ。 N「しかし、更なる力を欲する者たちは、魔界に住まう悪魔と〈契約〉を結び」 悪魔が魔術書を手にもつ人間の魂(心臓)を掴んでいるイメージ。 N「死後の魂を代償に、破格的な力を手に入れた。 ――彼らは〈闇使い〉と呼ばれ、恐れられている」 恐ろしい闇使いのイメージ。 ■魔界・魔王城・外観 N「魔界
はじめに 「愛」は様々な形で存在している。そして、愛をテーマとする物語が、今日も世界中の人々を魅了して止まない。 愛は、人類の最も美しい感情とも言えるかもしれない。 では、愛とは一体何なのだろうか? その定義を試みるべく、本記事では、愛について3ステップに分けて考察していく。 〈ステップ1〉愛とは「相手を幸せにしようとすること」なのか? まず、愛するということは、自分への見返り(つまり自分にとっての+)を求めずに、もしくは自分を犠牲にしてでも(つまり自分にとっての
「未来」を見据えて、「現在」において行動する。 そんな「計画性」が、社会のあらゆる場面で求められているように感じる。 学生の頃は、受験などの進路に向かい計画的に勉学や部活動を進めることが理想とされる。 社会人になれば、自らの仕事の「結果」を計画的に生み出していく必要に迫られる。プライベートでも家事や家計の切り盛りを計画的に行わなけらばならない。 何事も、誰しも、「計画的でなくてはならない」というスローガンに占拠されているようだ。 しかし、そもそも計画は、そこまで信用
「信じる」ことは幸せだ。そんな言葉を、よく聞きませんか。 では、信じることの一体何が幸せなのでしょう。 私は、「信じる」の真価は、「疑わないでいられる」という安らぎの時間――つまり、「脳の休息」にあると思っています。 この「脳の休息」が欲しいために、人は「何かを信じたい」し、信じている状態が幸せだと感じるのではないでしょうか。 現代社会は、あらゆる選択肢と情報に溢れており、その中から「自己責任で」判断をしていくことが求められています。 とはいえ、一つ一つの判断にまとも