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みなさんの宝物[保存版]

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お世話になっているnoterさんの作品をひとつか2つずつ、少しずつ集めさせて頂きます。
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#エッセイ

短編 | 折々のnote遺書

短編 | 折々のnote遺書


第1章 | スルーする力

 3年近くnoteをやっていると、周期的にSNSを辞めようかな、と思う時が来ます。

 理由はその時々で異なりますが、「書きたいのに書けない」とか「うまく書けない」という自分"発"の内生的な要因ではなく、外生的な要因が引き金になることが多いように思います。

 他人に首根っこをつかまれるとか、他人に口を押さえつけられるとか、運営にアカウントを停止されるとか---そのよ

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(日常で思うこと)彼女の好きな唄と孤独感

(日常で思うこと)彼女の好きな唄と孤独感

妻と子どもが寝静まった頃、BSでエレカシの宮本さんが出演している特集番組とフェスの演奏を立て続けに観た。
このバンドの曲を聴くようになったのは、社会人になって2年ほど経った時のこと。きっかけは忘れたが、不器用な男のもがいている姿が実直に語られていて、それを自分自身と重ねることが多かった。

あの頃、ぼくは毎日のように怒鳴られ、貶され、学生時代に作り上げてしまった無駄に高い自尊心を踏みつけられていた

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開運 ー運気の良し悪し、その背景因子に関する考察ー

開運 ー運気の良し悪し、その背景因子に関する考察ー

 人生で最も強力なパラメータは「運」です。
 例えば80%の人に効く薬があっても、貴方にその薬が効くかどうかは運です。10%の人に副作用が出て、そのうち1%が致死的だとしても、その副作用が出るかどうかは運次第です。

 科学はこれを偶然と解釈します。

 これは統計学の領域になりますが、優越性を示すための研究では、帰無仮説を棄却するために5%の有意水準を設けることが一般的です。
 簡潔に言うと、「

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魂の在処

魂の在処

 死後の世界を見たことはありませんが、仕事柄目前にいる人の「死ぬ瞬間」に立ち会うことは何度もあります。現代日本では基本的に「心臓死」を死の定義としていますが、「心停止」後に蘇生処置によって生還する人もいます。

 「死ぬ瞬間」を目前にすると、ある瞬間を境にヒトがモノになるのが分かります。私は幼少期からいわゆる霊感のある体質でしたから、余計にそれを感じるのかもしれませんが、ともかく瞬間的に「ああ、亡

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医師という生き方

医師という生き方

 医学に関わることをしたいと初めて思ったのは小学生の頃で、それは自身の深刻な不調を助けてくれた医学への感謝と興味からでした。

 虚弱児童だった私は幼少期から度々体調を崩し、気管支喘息に苦しみ、鼻血を出せば2時間は止まらず耳鼻咽喉科に通い電気メスで鼻腔を焼いたことは一度や二度ではありませんでした。中耳炎や内耳炎も繰り返し、遂には突発性難聴も患い、聴力は完全には回復しませんでした。さらには運動神経が

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二十歳の手紙。

二十歳の手紙。

おはようございます。
今日は虹色通り🌈の当番日。

いつもはブラックな記事を書かせて頂いているのですが
今日は親バカ炸裂の記事を書いてみようと思います。

どうぞ最後までお付き合い頂ければ幸いです。

『虹色通り🌈』って?という方もいらっしゃると思いますので簡単にご説明をさせて頂きます。・・・と言っても、ららみぃたんの記事のコピーです😅私の説明では分かりにくいので💦では、ららみぃたん、説明

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なんか、さゆらりっているなって。。。

なんか、さゆらりっているなって。。。


なんか僕は今、さゆらりっている。

たくさん話したいのに、話したいことがない。
たくさん人の話を聞きたいのに、なにも聞きたくない。

悩み事がいっぱいあるが、その解決法は分かっている。気持ちひとつがパッと変われば、嘘のように解消される悩み事なのに、最初の一歩を踏み出したくない。踏み出せば解決に近づくことは分かっているのに。。。

誰かの声掛けひとつで変わるのは間違いないのに、掛け声を聞いてしまっ

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世界はそれをカリスマと呼ぶんだぜ

世界はそれをカリスマと呼ぶんだぜ

みなさんこんにちは!

惹かれるモノや人はありますか?

似てる言葉で「推し」なんていうのもありますが、なんとなくニュアンスが違う気がします。

「惹かれる」は、上手く言い表せないけど気になる!みたいな感じで、
「推し」は、ここが好き!と自分自身で理解している感じ?

そんな違いがある気がします。あえて辞書で調べてませんので間違ってるかもしれません。

それで今回は「惹かれる」についてちょっと考え

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帰るための手段

帰るための手段

逃げる夢特有の、足が沼地に取られるような
前に進みにくいもどかしさ
右手に握るスマホは、何度も操作して
でも、誰にも繋がらない

逃げる夢を見ると、決まって登場するのは
古民家の小さな住宅で
玄関の引き戸を閉めると消音されて
ガラスがひしめくものを遮断した

ひしめくものは、やがて虹に変わって夕陽になる

黒に近い濁流から逃れたときに見た夢
引き戸の向こうは、トパーズのような透明な青と
気泡が、古

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【エッセイ】深呼吸

【エッセイ】深呼吸

いつものように一日がはじまる

寝起きが悪かった日は
なんとなく自分を俯瞰して
「今日は調子が悪い?」と
少しだけ、不安な心が汲み上げてきたりする

そんな時は歩くのをふと止めて
立ち止まる空間を見つけて

大きく深呼吸を三回くらい。

普段は意識しない呼吸に意識を向けると
自分の中の命を感じながら
少しだけ、前向きな心が汲み上げてきたりする

無心になって、一歩踏み出して
また歩き始めると
しば

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幸せは、案外転がっている

幸せは、案外転がっている

「アタシが帰る日
冬瓜のスープと炊き込みご飯が食べたい」

前々から幼なじみに言われていた通り
広島最終日は、冬瓜でもてなした

スープや炊き込みご飯以外に
秋ナスのマリネ、ニンジンと葉のきんぴら
かぼちゃのコロッケなど、地産地消の野菜を使い
月曜からまた、都内で仕事する彼女をもてなす

飛行機の搭乗手続きから時間を逆算し
朝から下ごしらえなどをして
夕方、彼女がうちへ訪れるのを待っていた

「お

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夢に溶ける。

夢に溶ける。

 夢か現か曖昧な視界。
 覚めて消えるのは現実も同じでしょう。

 現実と主観の連続性は客観が保証してくれるでしょうか。夢の世界の不連続性は、それが実在しないことの証明に十分でしょうか。

 最近、夢にも色々あることを実感するようになってきました。科学的に尤もらしく云われているような、記憶情報処理の副産物のときもあるでしょう。フロイトの立場をとって、無意識に抑圧された情報が形を変えて想起されている

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