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人の淋しさは対象によって癒される、淋しさ わたしの淋しさは 万物でも癒されない定めの…

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人の淋しさは対象によって癒される、淋しさ わたしの淋しさは 万物でも癒されない定めの淋しさ 手に握る砂が指から零れてしまう 狂人には沈黙を、佳人には微笑みを わたしはわたしの道を歩んでいるだけなのに

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小説:ペトリコールの共鳴 ①

【あらすじ】 妻の遥香が死去し、深い悲しみに包まれたタツジュンの前に、まさかのことが起きる。亡くなった妻の生まれ変わりのようなハムスター"キンクマ"が話しかけてきたのだ。キンクマの言葉に導かれるタツジュンは少しずつ心の重荷を下ろす。 しかし、SNSで出会った謎の女性"愛羅"が、タツジュンの生活に変化を及ぼし始める。愛羅の本性は一癖ある人物で、遂にはタツジュンを危険な状況に追い込む。 そんな中、事態を察知したキンクマが真相解明と共にタツジュンの救出を試みる。危険な目に遭い

    • どうか自分だけで抱えませんように

      駐車場で見かけた光景は、わたしの心に深い印象を残した。 隣に駐車してある車内でお婆さんが大汗を流し、 「ヤバいわ」 わたしがスマホを取り出したところで、 荷物を抱えた息子さんが戻ってきた。 わたしはお婆さんが車内へ置き去りにされた、 なんて非常識な家族だと思った。 息子さんがドアを開けると車の警報音が響き渡った、鍵は刺さったまま。 息子さんが窓とドアを全開にした。 息子さんの顔には焦りと怒りが混じり、対照的にお婆さんは平然としていた。 どうやらお婆さんがエンジンを切

      • まあ、この程度の認識です

        海の日を忘れていた 海の日、山の日、どっちがどうか未だに覚えられず、祝日とだけ認識している 今までこれといった不自由はない あるとすれば、知っている前提で話が進められ 「なんのこと?」 恥をかくのはザラかもしれない 類似として、主語がない 相手の話を聴きながらキーワードを探し 脳内検索して 「多分、海の日を言っている」 頭が良い人たちは、わたしの100先を歩き 自分が知っていることは皆が知っている 自分の見聞は皆も同じ認識だとなさっているようで 会話に前提がない、主

        • 詩を奏でる本能的直感【2024年創作大賞】

                          強くならないと                本当の意味では誰も救えない    強くならないと                   ー 春 ー 新緑の波間を散歩 青空は 天宮から降り注ぐ恵みだね 心地良い風が今日を包む 爽やかな気分な五月の日々 花々が愉快に、新緑は跳ねる 鳥の声が耳へ軽快に響き この瞬間を丁寧に進む 薫風によって心は開放され 五月晴れは「どうにかなる」望みを与える 美しい季節を共に楽しもう 心地良い言葉がひら

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        記事

          小説を書くのは辞めようかな⑥

          ←前編⑤ 最終話→ 「神宮寺君⁈ 話したいことがあったんだよ!」 悩んだ挙句、名刺を眺めながら電話をかけ、 三葉亭八起の勢いに圧倒された。 三葉亭に呼び出された公園は、 それほど広くない住宅地の一角へあり、 彼は東屋でスマホを見ている。 「オツ!」 彼はスマホをバッグに片付けながら、 「神宮寺君から聞きたいことがあるんです」 以前とは違い、積極的

          【ネタバレ解説】禁断の檻に流れる水 ⑦

          ←前半⑥ 皆さまはホラーを観る、読むは得意ですか? それとも苦手ですか? 視覚で感じる怖さと見えない怖さは、どちらが怖いですか? わたしはこの創作で両方描いてみましたが、 比重は生きている人間の見えない心理や行動のほうが、より恐ろしいと感じます。 幽霊や化け物、血まみれの描写などは視覚的な恐怖を引き起こしますが、それらは非現実的な存在であり、理解できる範疇の恐怖だと言えます。 【ネタバレ】を加えたのは、一層怖さを体感して、被害者の叫びへ耳を傾けて欲しい願いを書いてみ

          小説を書くのは辞めようかな④

          ←前編③ 後編⑤→ 店に出る18時、 SNSのトレンドをチェックして客との話題にする。 「今日は三島由紀夫賞の発表だったんだ」 三島由紀夫賞の上には、 『漂着ちゃん』 またどこかでクジラが打ち上げられたとか、彼の国から木造船が漂着したのだと思っていた。 バイトが終わりファミレスでpcを開く。 ネットニュースに『漂着ちゃん受賞』が上がって、 まさかと思

          短編ホラー:禁断の檻に流れた水 ⑥

          ←前半               ネタバレ→ 最終章 当事者本人の正義 「ふ〜ん。 うちの社はホラー小説に大賞を贈ったんだ」 私はスマホの画面を見つめた。 2024年10月、 memo文芸大賞の受賞作が発表されていた。 「神穂 裕真 『禁断の檻に流れた水』」 私は現役の記者で、密かに小説を投稿したものの、一次選考すら通過できなかった。 大賞を受賞したホラー小説は、 「リアリティがある」と評された理由が、今にして思えば理解できた。 主人公の里帆は13歳のとき、

          小説を書くのは辞めようかな②

          ←前編① 後編③→ この小説は、山根あきらさんとの合作小説です。 あらすじ  第一話はこちら 小説を書くのは辞めようかな ② 「凌さん、またフォロワーが増えていましたね」 「さすが神宮寺凌だわ」 今夜も店の客がSNSを話題に出す。 「増える? フォロワーは増やすものじゃない生まれるものさ。 土壌を耕せばベイベー達が生まれてくるんだ」 俺は何を言っているのか

          短編ホラー:禁断の檻に流れた水 ⑤

          ←前半 ④ 最終章→ 第6章 目に見えないことの恐ろしさ 御手洗亜子は渋々とした表情で 「13年前の事件でしょう? 真理の気持ちは同じ母親として痛いほど分かりますよ。 でもね、うちの実家を無根拠に誹謗中傷していいワケがないんです」 浮所いずみの目をしっかり見据える亜子へ、 浮所は亜子を無視して、飄々と質問する。 「真理さんは御手洗美穂ちゃんを神戸美穂さん

          短編ホラー:禁断の檻に流れた水 ④

          ←前半                後半→ 第5章 胸が張り裂けそうなとき 浮所いずみは先日行方不明になった少女の取材で Z県に滞在しているという。 「定期的に神隠しがありますね」と言い、 神戸夫妻のコテージを訪ねた。 週刊エックスの記者で、年明けに世間を賑わせた『SNS連続詐欺殺人事件』のスクープを挙げた記者と神戸夫妻に紹介して、夫婦は 「あなたのお知り合いですか?」 夫婦の視線が同時に右を向き、秒速で正面を向く。 凝視されると威圧感がある。 被害者なんだ、無理

          短編ホラー: 禁断の檻に流れた水 ③

          ←前半                 後半→ 第4章 神さま 仏さま お釈迦さま 「何事⁈」 コテージの壁に衝突音がし、 俺とキンクマは飛び起きた。 訳が分からず、何気なく窓の外へ目をやると、 隙がない墨しか見えない夜なのに、 人が長い髪を揺らし、赤っぽいドレスを身に纏い ゆるりと回っている。 見えないものに吊るされ、風に流され、 そこにあるのが当たり前かのように。 コテージは宙吊りにできるような木があったか? 仮に宙吊りになっても座った状態で寝落ちした俺が空中

          短編ホラー:禁断の檻に流れた水 ②

          ←前半                 後半→ 第3章 絶対に書くもんか 「『スーパーみその』に財布を落とされましたよ」 盆休みにハムスターのキンクマと山間のコテージへ来る途中で寄ったスーパーに俺は財布を落とした。 ご連絡をいただくなど、親切な人がいるもんだ。 スーパーまでは10キロ程度の近い場所にあり、 キンクマだけを留守番させてもすぐに戻れる。 落胆する前に拾って電話をくれた人へ、スーパーのスイカをお礼に渡そうなどと考え、 「ちょっと行ってくるわ」 相手方は

          短編ホラー: 禁断の檻に流れた水 ①

          後半→ 【あらすじ】 #ホラー小説部門 盆休み。人間と話ができるハムスターのキンクマと共に山間のコテージで過ごすことになった主人公のタツジュン。しかし、タツジュンが財布を落としたことで外出を余儀なくされ、その間にキンクマが奇妙な出来事に巻き込まれた。 キンクマは目撃した光景を伝えることができず、二人で事態の収拾を図ることになる。

          ホラーから中途半端な物理や哲学へ

          夏は夜といえば、怪談でしょ わたしの価値観では 正直、ほとんど稲川淳二さんの怪談は聴いてない 周りは「面白いのに」など 冬でも感想を聞く わたし個人はホラーはホラーでも、スプラッターや胸糞映画が好きで このカテゴリーが語れる人は本当に少ない 「夢に出てきそうな映画は観れない」らしい どこに夢へ出てくる要素があるのか分からないが、 ストーリーの展開で亡くなった人物の気持ちを考えたり、構成を追ったり、美術が好きなんだと思う どれだけリアルに近い、リアルに見えるかへ興味関心

          短編: 仕事は生活です ⑥

          ←前半⑤ 最終話 年末年始は傾向と対策 日向は私の話を聞きながら時々唸る。 「そもそも、内野さんって人はどんな人物?」 どんな人物か訊かれても、内野さんの長所が思いつかない。 当たり前だ、年明け5日から一緒に働くのが嫌で、 その前は内野さんのミスでお詫び行脚をしていたから、良い面が出てこない。 愛嬌があり、明るいぐらいかもしれない。 「ごめん、欠点しか浮かばない。 こんなの悪口になっちゃうよね」 私は俯いてしまう。 それに内野さんと親しい仲ではない。 「別に、