マガジンのカバー画像

子どもと一緒に育つ

34
運営しているクリエイター

記事一覧

いちご畑で幸せ探し(春休みのお出かけ・いちご狩り編)

いちご畑で幸せ探し(春休みのお出かけ・いちご狩り編)

子どもたちと、いちご狩り。
グループごとにビニールハウスの半分を貸切にしてくれる、素敵な農園があるのです。
前の晩から楽しみで、子どもたちも、私も(!)いつもより早く目が覚めてしまいました。

一般への出荷はしていないとのこと、大粒のあま〜いいちご(「紅ほっぺ」と「あきひめ」)が鈴なりになっています。

無料で練乳がついてくるほか、オプションでチョコフォンデュをつけられるというので、もちろんお願い

もっとみる
春休みのお出かけ〜『大哺乳類展3』(国立科学博物館)レポ

春休みのお出かけ〜『大哺乳類展3』(国立科学博物館)レポ

春休みの子どもたちのリクエストで、『大哺乳類展3』開催中の国立科学博物館へ。

「リアル哺乳類大図鑑」というキャッチコピーの通り、展示室は動物図鑑みたいにデザインされていて、ページをめくるように哺乳類の分類や系統を学べる趣向。
展示室のセンターステージ?に、同じ方を向いてずらりと並ぶ哺乳類たちの剥製は、すごい迫力です。

2年生の次男は、巨大なヒグマやアザラシ、ゴリラの剥製を撮影するのに夢中。
6

もっとみる
愛された記憶が、きっと君の支えになる

愛された記憶が、きっと君の支えになる

長男が小学校を卒業しました。

親の都合で引っ越しが多かったので、4校目の小学校です。

低学年の頃は、自分の感情をコントロールするのに苦労して、「学校へ行きたくない」と言うこともしばしばあった息子。

最後の1年間を過ごした小学校では、週末になると、「今日は学校がないからつまらないなー」と言うほど、毎日楽しそうに学校へ通っていました。

息子はたくさん人が集まる場所や、大きな音のする場所が苦手な

もっとみる
空手の大会で優勝した息子に、取材ライターの母がインタビューしてみた

空手の大会で優勝した息子に、取材ライターの母がインタビューしてみた

週末は、子どもらの空手大会。

小2次男にとっては初めての公式戦。
小6長男は、小学生として迎える最後の大会です。

早起きしておにぎりを山ほど作り、いざ武道館へ。

次男は初戦で負けてしまいましたが、互角の相手と延長戦に持ち込む大健闘でした。

長男は前回の大会で力を発揮できず不本意な結果だったので、「まず楽しもう。一勝でもできればラッキーだね」とのんびり話していたのですが、ストレートに勝ち上が

もっとみる
自分の孤独と、友だちになる(長田弘『人はかつて樹だった』のこと)

自分の孤独と、友だちになる(長田弘『人はかつて樹だった』のこと)

この春から、わが家では暮らしかたが変わることになりそうです。

そのことについて、家族で何度も話しあう中で、それぞれが自分にとってゆずれないもの、手ばなさなければならないことを見つめる機会がありました。

同じ屋根の下で暮らし、困ったときにはもちろん助けあうけれど、人はやはり一人で生まれてきて、自分の道を歩いていくのだなあと感じることもありました。家族であっても、親が子どもの道を歩いたり、子どもが

もっとみる
7年目の初優勝〜空手道場でそだつ、子どもの心

7年目の初優勝〜空手道場でそだつ、子どもの心

「優勝して帰ってくるからね」と言い置いて、空手の大会に出かけていった長男。
私と次男は家で留守番していたのですが、セコンドとして付き添った夫から「優勝した!」と連絡が。
一緒に道場へ通っている弟も「兄ちゃん、すげえ!」と大興奮です。

息子が出場したのは、小学6年生の組手チャレンジ部門。
競技空手には型と組手がありますが、息子が得意なのは組手のようです。
空手を始めて7年、コロナ禍や度重

もっとみる
思考を手放して、身体を信頼する〜お茶の稽古と「東福寺展」

思考を手放して、身体を信頼する〜お茶の稽古と「東福寺展」

日曜日はお茶の稽古。立夏を過ぎて、暦の上では夏。
湯を沸かす釜がお客さんから遠ざかる「風炉」の季節です。
すべては客人に、最高の一服を楽しんでもらうため。

季節の移り変わりは毎年経験しているはずなのに、道具の位置が少し変わるだけで脳内が混乱して、次の動きがわからなくなります。
そんなときには、深呼吸。
「次は何をするんだっけ……」などと頭で考えるのをやめて、身体に委ねてみます。
そうするとふっと

もっとみる
お茶の稽古は、想像力の遊び(新宿御苑「あのん」へ)

お茶の稽古は、想像力の遊び(新宿御苑「あのん」へ)

お茶の稽古へ。
空手道場へ行く長男と共に、少し早起きして電車に乗り込みます。

余計なものが何も置かれていない静かな空間で、お湯が沸く音に耳を澄ませ、お茶の香りを吸い込む贅沢なひととき。
少しでも先生に近づきたくて、家でも教室と同じ銘柄の抹茶を使っているのですが、先生がお茶室で点ててくださるのと、私が自服のために家で点てるのとでは、まったく別の飲み物みたいに味が違うのです。

今日の掛け軸は「百花

もっとみる
出発の朝

出発の朝

引っ越しが近づくと、家族のいろんな行動に「最後」の枕詞がつきます。
最後の出勤。空手道場最後の日。この道を通るのも最後。

当たり前の日常がとても大切に思えて、風景の色がぎゅっと濃くなります。
会いたかったひと、行きたかった場所もたくさん。
だけど、時間切れ。もう行かなくちゃ。

できなかったことを数えるときりがないけれど、楽しいことがたくさんありました。
きれいな景色もたくさん見せてもらった。

もっとみる
武道って、身体を使って対話をすることなのかもしれない

武道って、身体を使って対話をすることなのかもしれない

長男、空手道場で黒帯をいただきました。

引っ越しで今の街を離れるので、定例の審査とは別に、師範が特別な審査の機会をつくってくださったのです。
ご両親もぜひと言っていただいたので、夫と見学させてもらいました。

1年前に入門したときは誰も知りあいがいなかったのに、いつの間にかたくさんの仲間に囲まれ、楽しそうに談笑している息子。
稽古が始まる時間には「集合!」と号令をかけ、みんなの前で基本稽古のお手

もっとみる
11歳息子の「うどん講師デビュー」に教えられたこと

11歳息子の「うどん講師デビュー」に教えられたこと

11歳の息子が「うどん講師」デビューしました。

うどん講座に集まってくれたのは、いつもお世話になっている空手道場の皆さん。

息子の趣味が料理、特にうどんを打つのが好きだと知った先生や保護者の方々が「ぜひやりましょう」と言ってくださったのです。

会場の手配からチラシ作り、参加者の募集、買い出しに当日の運営まで、黒帯の先生が全面的にサポートしてくださいました。

先生手作りの素敵なチラシのおかげ

もっとみる
【執筆協力】『QuizKnockの課外授業シリーズ03 君らしく働くミライへ』

【執筆協力】『QuizKnockの課外授業シリーズ03 君らしく働くミライへ』

執筆協力した本が出版されました。

楽しいクイズで子どもたちに大人気のQuizKnock(クイズノック)さん。

子どもたちが未来を考えるための「働き方」の本を出版されるということで、執筆協力をさせていただきました。

マンガとテキストを織り交ぜて、小学生から楽しく読める素敵な1冊に仕上がっています。

4章では、ヒカキンさんや朝井リョウさんなど、今をときめくかっこいい先輩たちへのインタビューも!

もっとみる
春のお寺で和の心にふれる

春のお寺で和の心にふれる

桜の季節がすぎ、藤が匂やかに咲き始めました。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

わが家はこの週末、子どもたちが新たに入門した空手道場の春祭りに参加しました。

和の心にふれるというテーマで、会場はお寺の本堂、ドレスコードは和服という徹底ぶりです。

書道アーティストの先生によるライブパフォーマンスや、津軽三味線の生演奏などなど、圧巻の演目。

さらに書道や茶道の体験、わらべうたで遊ぶ時間など

もっとみる
お引っ越しRPG

お引っ越しRPG

引っ越しの荷物も少しずつ片づき、子どもたちと、新しい学校へ挨拶に行きました。

都心の学校よりもうんと広い校庭に、目をまるくする子どもら。

東京は、毎日がサーカスの夜みたいにキラキラして楽しい街。
でも、こうして郊外へ来てみると、夜がちゃんと暗いことにほっとしている自分がいます。

夕方、山の端を朱く染めて沈んでいく太陽。
子どもがはしゃいでいるのを見て、にっこり笑いかけてくれる人がいること。

もっとみる