髙橋三保子

言編み人/ライター/エディター/エッセイスト。北海道生まれ、図書館そだち。通信社記者を…

髙橋三保子

言編み人/ライター/エディター/エッセイスト。北海道生まれ、図書館そだち。通信社記者を経てフリーランス11年目。執筆は日本文化や人事・HR領域など。人や組織のストーリーを引き出すインタビューが得意です。 https://lit.link/mihokotakahashi

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あなただけのストーリー、見つけます【プロフィール/お仕事のご相談について】

「言葉」には、人を動かす力があります。 あなたの物語、あなたの会社・商品のストーリーを言葉の糸で編んで、必要な人のもとへ届けることができれば、きっとあなたの周りの世界が変わりはじめます。 はじめまして。言編み人(エディター/ライター)の高橋三保子と申します。 通信社記者を経て、2012年からフリーランスライター/エディターとして活動しています。 ★どんな人?子供のころから文章を書くことが好きで、どうすればわかりやすく、面白く相手に伝えることができるかということを、ずっ

    • きものであじさいドライブ

      紫陽花の季節。 梅雨入り前というのに、関東は30度を超える暑さです。 これはお気に入りの、紫陽花柄の浴衣を着るときが来た!と思い、いそいそと着替えて、朝の涼しいうちに出かけてきました。 着物で運転するの、初めてで少しドキドキしたのですが、草履を脱ぎ、裾をからげ、帯はぺたんこの「カルタ結び」にし、袖をたすきがけしたら、洋服と同じ感覚で運転できました。 最初の目的地は、埼玉県加須市の玉敷神社&玉敷公園。 春は藤、夏は紫陽花、秋には銀杏の紅葉と、四季折々の自然を楽しめる場所

      • 「もの」たちの気配に耳を澄ませる〜「民藝 MINGEI 美は暮らしの中にある」展から日枝神社・神幸祭へ

        「民藝 MINGEI 美は暮らしの中にある」展(世田谷美術館)へ。 「美しさ」に対する価値観が引っくり返るような、素晴らしい経験でした。 このレポートが、これから訪れる方の参考になればうれしいです。 帰りに立ち寄った銀座でラッキーなことが起こったので、その出来事についても書きました。 百人一首が刻まれた「いらかみち」をたどり世田谷美術館へ 会場は、用賀駅からゆっくり歩いて20分弱、砧公園の中にある世田谷美術館。 バスも出ているようですが、気候もいいので、歩くことにしまし

        • 私たちはどこから来て、どこへ行くのか〜「法然と極楽浄土」(東京国立博物館)

          東京国立博物館で、「法然と極楽浄土」展を見てきました。 法然の一周忌につくられた阿弥陀如来立像や、 法然の生涯を描いた国宝の絵巻、 浄土信仰の聖地、奈良・當麻寺に伝わる曼陀羅、 狩野一信が増上寺に寄進した「五百羅漢図」、 香川・法然寺の仏涅槃群像など見ごたえたっぷり。 濃密な時間を過ごしました。 印象的だったのは、當麻寺の曼陀羅。 浄土宗のお経「観無量寿経」を描いたもので、中将姫が蓮の糸で一夜にして織り上げたという伝説が残っているそう。 奈良時代に織られた原本(ご本尊の

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        • めぐる季節
          21本
        • 絵のない美術館
          27本
        • お茶の時間
          15本
        • 旅の記録
          37本
        • 子どもと一緒に育つ
          34本
        • 大好きなnote
          7本

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          新茶で味わう春〜「茶の湯の美学」展から銀座の隠れ家「茶の葉」へ

          三井記念美術館「茶の湯の美学」展へ。 利休、織部、遠州にゆかりの品々が展示されています。 シンプルな道具だからこそ、美意識の違いが際立ってわかりやすいです。 利休好みのごつごつした樂茶碗でいただくお茶は滋味深そうだなあ…とか、 遠州さんが愛した唐物天目はゴージャスで、抹茶の香りが引き立ちそう…などと想像するのも楽しいです。 銀座に移動して、約束まで少し時間があったので、ふらりと松屋へ。 新茶の季節だなあと思いつつ、地下のお茶屋さん「茶の葉」の前を通りかかると、店の片隅に暖

          新茶で味わう春〜「茶の湯の美学」展から銀座の隠れ家「茶の葉」へ

          子どもとハイキング〜新緑の秩父・寳登山神社から長瀞・岩畳へ

          家族でハイキング。 早起きして、秩父の寳登山神社へ向かいます。 華やかな彫刻が施された麓の本殿から、子どもでも歩きやすい道をゆっくり1時間、満開のツツジを愛でつつ登っていきます。 奥宮まではロープウェイでも登れますが、ロープウェイが動き出す前の時間帯は人も少なく、清々しい空気の中を歩くことができました。 山頂の奥宮は、静寂に包まれた浄らかな聖地。 1900年前、日本武尊(ヤマトタケル)を山火事から守ったという御眷属の山犬さまが、お社をしっかりと守っています。 山頂でひと

          子どもとハイキング〜新緑の秩父・寳登山神社から長瀞・岩畳へ

          藤の樹の下で〜あしかがフラワーパーク・奇跡の大藤

          今年も会えました。 あしかがフラワーパーク、樹齢160年の大藤。 大きく広がった枝から長く伸びた花房が、日差しに照らされてきらきら光っています。 人の手でこの場所に移植され、大切に世話されてきた老木。 枝の下でたくさんの人が笑いさざめいていることを、喜んでいるみたいでした。 園内は大藤のほかにも、たくさんの藤やツツジが咲き乱れ、色彩がまぶしいです。 パークいっぱいに広がる、甘い花の香り。 天国ってこんな場所かもしれない、と思いました。 お土産は足利名物古印最中と、子

          藤の樹の下で〜あしかがフラワーパーク・奇跡の大藤

          新緑の森で深呼吸〜自転車でめぐる武蔵丘陵森林公園

          新緑の武蔵丘陵森林公園へ。 アイスランドポピーにルピナス、ネモフィラも見頃です。 東京ドームの65倍という広大な敷地。 丘陵という名の通り坂道も多いので、電動自転車を借りてサイクリングしながら花畑をめぐります。 園内には自転車道が整備されていて、とても走りやすいのです。 木もれ日の下、緑の風を感じ、鳥のさえずりを聞きながら走るのは本当に清々しくて、森に抱かれているような安らぎを感じます。 ハーブガーデンの近くでおにぎりを食べていたら、尻尾が青色に光るトカゲの赤ちゃんが靴

          新緑の森で深呼吸〜自転車でめぐる武蔵丘陵森林公園

          土公神の休日〜畑仕事の愉しみ

          朝から畑仕事。 本来なら、土公神がつかさどる土用の期間なので土いじりはのぞましくないのですが、4月23、24、27日は土公神が天上界へ出かけてお留守なので、特別に土を触っても大丈夫なのだそう。 くわで土を掘り起こし、雑草の根を取り除くと、ダンゴムシやアリたちが大慌てで逃げていきます(ごめんね)。 野菜の根っこを食べる幼虫たちにも移動してもらって、土に石灰や肥料を混ぜていきます。 2年目なので、いつどんな虫や鳥が出てきて、どの植物を食べてしまうかも何となくわかってきました。

          土公神の休日〜畑仕事の愉しみ

          お茶室に、春

          お茶の稽古。 朝早くお邪魔したら、まだほかの生徒さんがみえておらず、久しぶりに先生のお点前を拝見する幸運に恵まれました。 さくら色の着物に、若草色の帯を締めた先生が旅箪笥の前に座ると、お茶室の畳の上に、春の野原が広がっていくよう。 一切の無駄がなく、どこにも不自然な力が入っていない、流れるような所作にうっとり。 いつまでも、ずっと見つめていたくなります。 湯気の立つお茶碗が「どうぞ」と置かれるまで、一連の動きが舞踊のように美しく、ほーっとため息が出ました。 ほかの生徒さん

          お茶室に、春

          桜めぐり2024

          今年の桜めぐり。 近くに名所が多くて、とても回りきれないという贅沢な悩み。 今年間に合わなかった樹には、また来年、逢いに行こう。

          桜めぐり2024

          異世界へのいざない〜夜桜幻想

          夜桜見物。 花の色にさそわれ、ふらふらと歩いているうちに、どうやら異世界へ迷い込んでしまったようなのです。 こよひ逢ふ人みなうつくしき

          異世界へのいざない〜夜桜幻想

          いつか目覚める花の記憶〜満開の桜と、菜の花畑

          お花見びよりの週末。 空手道場帰りの子どもらをピックアップして、ピクニックがてら公園へ。 川辺の遊歩道沿いに、見わたすかぎり、満開の桜と菜の花畑が続いています。 あたたかな日差しを受け、まぶしいくらいに咲き誇る菜の花畑の真ん中で、「目の中で黄色がチカチカするねえ」と子どもが言いました。 桜の美しさ、子どもの頃はあまりピンとこなかった気がします。 でも、大人になったある日、コップの水が溢れるみたいに、花びらの微妙な色合いとか、はらはら散りかかる様子がわーっと胸に迫ってき

          いつか目覚める花の記憶〜満開の桜と、菜の花畑

          いちご畑で幸せ探し(春休みのお出かけ・いちご狩り編)

          子どもたちと、いちご狩り。 グループごとにビニールハウスの半分を貸切にしてくれる、素敵な農園があるのです。 前の晩から楽しみで、子どもたちも、私も(!)いつもより早く目が覚めてしまいました。 一般への出荷はしていないとのこと、大粒のあま〜いいちご(「紅ほっぺ」と「あきひめ」)が鈴なりになっています。 無料で練乳がついてくるほか、オプションでチョコフォンデュをつけられるというので、もちろんお願いしました。 わが家ではいちご狩りのとき、水筒に入れた氷と水、紙コップを持ってい

          いちご畑で幸せ探し(春休みのお出かけ・いちご狩り編)

          春休みのお出かけ〜『大哺乳類展3』(国立科学博物館)レポ

          春休みの子どもたちのリクエストで、『大哺乳類展3』開催中の国立科学博物館へ。 「リアル哺乳類大図鑑」というキャッチコピーの通り、展示室は動物図鑑みたいにデザインされていて、ページをめくるように哺乳類の分類や系統を学べる趣向。 展示室のセンターステージ?に、同じ方を向いてずらりと並ぶ哺乳類たちの剥製は、すごい迫力です。 2年生の次男は、巨大なヒグマやアザラシ、ゴリラの剥製を撮影するのに夢中。 6年生長男は、分類学の成り立ちや、人間と同じくらい大きなクジラの心臓に興味を持った

          春休みのお出かけ〜『大哺乳類展3』(国立科学博物館)レポ

          春の息吹に耳を澄ませる〜光合成が必要な私たち

          菜種梅雨の晴れ間、春探しドライブ。 生き物大好き次男が春休みの「コウノトリ講座(飼育員さんの解説つきでコウノトリを観察)」に参加している間、私は荒川河川敷を散歩。 菜の花が満開で、土手は見わたすかぎり黄金色に染まっています。 大きな空を、喧しく鳴き交わしながら飛んでゆく鳥たち。 対岸には、富士山がくっきり見えています。 深く息を吸い込むと、春の土の匂い。 体が目覚めていくのを感じます。 人間にも、光合成が必要ですね。

          春の息吹に耳を澄ませる〜光合成が必要な私たち