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旅の記録

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辰の日。龍神さまに会いに行く〜武蔵一宮 氷川神社

辰の日。龍神さまに会いに行く〜武蔵一宮 氷川神社

辰の日。

龍神さまのいる武蔵一宮 氷川神社へ。
1月前半の混雑を避け、今年最初のお参りです。

境内では、大きなクスノキがのびのび葉を広げています。
いつ訪れても清々しい場所だなあ。
長男が赤ちゃんのとき、よくベビーカーを押して散歩に来たことを思い出しました。

今も神聖な水が湧き出す、「蛇の池」にもお参りしました。
このあたりは古代から、豊かな水に恵まれた土地だったのだそう。

大変なときこそ

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私が「主人公」になれる写真〜着物でポートレート撮影@川越

私が「主人公」になれる写真〜着物でポートレート撮影@川越

毎日、誰かの笑顔のために、一生けんめい仕事や家事をする。

あっという間に一日が終わり、夜、鏡に向かうと、なんだかくたびれた表情の自分が映っている。

もちろん、目の前の人の幸せそうな様子を見るのはとてもうれしいことだし、充実感もあるのだけど。

ところで、私の人生って、誰が主人公なんだっけ?

お友達の水野瑞木さんに、川越でポートレート写真を撮ってもらいました。

水野さんは10年来のお友達で、

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秋のきものさんぽ〜武相荘に、白洲正子の足あとを訪ねて

秋のきものさんぽ〜武相荘に、白洲正子の足あとを訪ねて

散歩が気持ちいい季節になりました。

ずっと行ってみたかった町田の「旧白洲邸・武相荘」へ。

ここは白洲次郎と、白洲正子が暮らした場所なのです。

バス通りから坂を上がっていくと、こんもりした緑に抱かれた邸宅があり、街の喧騒が嘘のように静かな時が流れています。

到着したのがお昼どきだったので、まずは敷地内のレストランで食事を。

平日の正午前でしたが、既に行列ができていました。

いただいたのは

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子どもとハイキング〜新緑の秩父・寳登山神社から長瀞・岩畳へ

子どもとハイキング〜新緑の秩父・寳登山神社から長瀞・岩畳へ

家族でハイキング。
早起きして、秩父の寳登山神社へ向かいます。

華やかな彫刻が施された麓の本殿から、子どもでも歩きやすい道をゆっくり1時間、満開のツツジを愛でつつ登っていきます。
奥宮まではロープウェイでも登れますが、ロープウェイが動き出す前の時間帯は人も少なく、清々しい空気の中を歩くことができました。

山頂の奥宮は、静寂に包まれた浄らかな聖地。
1900年前、日本武尊(ヤマトタケル)を山火事

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木のぬくもりにふれ、節分の福豆をいただく明治神宮散歩

木のぬくもりにふれ、節分の福豆をいただく明治神宮散歩

明治神宮へ。
節分の福豆を分けていただくのです。

初めて参宮橋駅を利用したのですが、木の温もりある素敵な駅舎に驚きました。
多摩の木材を使って建てられているのだそう。

原宿駅から続く南参道はいつもたくさんの人で賑わっていますが、参宮橋から本殿へ向かう西参道は静かで、杜の気配を感じながら歩くのにぴったり。
宝物殿前の芝生広場も、明るい日差しが降り注いで気持ちがいいです。

本殿にお参りして、創建

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岩手冬紀行〜中尊寺金色堂から鉛温泉、丹内山神社へ

岩手冬紀行〜中尊寺金色堂から鉛温泉、丹内山神社へ

岩手に来ています。
まずは家族で中尊寺へ。
年が明けると大混雑するので、年末の静かなうちに。
立派な杉並木の参道を抜け、ご本尊に手を合わせます。
朝の空気が清々しいです。

照明を抑えた金色堂にはたくさんの如来や菩薩が居並び、凛と張りつめたおごそかな雰囲気。
螺鈿細工や蒔絵の装飾も煌びやかです。
戦乱の世にあって、この土地に金色の極楽浄土を築こうとした古人の思いを想像すると、少し切なくなります。

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川越の風に吹かれて〜氷川神社から菓子屋横丁、熊野神社へ

川越の風に吹かれて〜氷川神社から菓子屋横丁、熊野神社へ

家族で川越、街歩き。
まずは総鎮守の氷川神社にご挨拶。
夏にお参りしたとき、お願いしたことが叶ったので、お礼参りです。

昔なつかしいお菓子屋さんが並ぶ菓子屋横丁を散策して、お団子や大学芋、わらび餅などなどつまみながら、お土産もたくさん買っちゃいました。

大好きな小説、『菓子屋横丁月光荘』シリーズ(ほしおさなえ著)の聖地巡礼ができて、うれしい気持ち。

江戸時代の面影を残す「小江戸」川越の街並み

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光の祭典、家族の温もり - あしかがフラワーパークの冬物語

光の祭典、家族の温もり - あしかがフラワーパークの冬物語

あしかがフラワーパークのイルミネーションを見てきました。
東北から遊びに来た夫の両親と、家族みんなで。

広い園内いっぱいに、工夫を凝らしたたくさんのイルミネーションが設置されていて、息を呑むうつくしさです。

本物のバラと光のバラが共演する庭や、日本の四季を表現したプロジェクションマッピングにうっとり。

あしかがフラワーパークを代表する「大藤」は、藤の花をかたどった無数の電飾にいろどられていて

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都会で味わう静寂〜上野東照宮・やすらぎ散歩

都会で味わう静寂〜上野東照宮・やすらぎ散歩

上野公園の一画に、喧騒を離れ心を鎮めることのできる場所があります。

上野東照宮。
「東照宮」という名の通り、徳川家康公と徳川吉宗公、徳川慶喜公の三柱をお祀りした神社です。家康公の遺言によって建立されたそうです。

都心にありながら、奇跡的に数々の天災や戦災を免れ、江戸時代に建立された金色殿(重要文化財)が残っていることから、強運の神さまとして信仰を集めているとのこと。

一般のお参りは唐門の外側

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曼珠沙華にさそわれて〜巾着田から高麗神社、弓削田醤油へ

曼珠沙華にさそわれて〜巾着田から高麗神社、弓削田醤油へ

木立を抜けると、別世界でした。

500万本の彼岸花が咲き誇る、日高市の巾着田曼珠沙華公園。
河川の増水などで漂着した球根が根づいて、一斉に花ひらいたのだとか。
花の名の通り、彼方の岸に迷い込んだかのような神秘的な光景に、言葉もなく立ち尽くしました。

少し足を伸ばして、巾着田近くの高麗(こま)神社へ。

高句麗からの渡来人、高麗王若光を主祭神として祀る珍しい神社です。
参拝した政治家の中から6人

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三峯神社へ。山のいのちに触れる、秋の旅

三峯神社へ。山のいのちに触れる、秋の旅

家族で三峯神社へ。
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉册尊(いざなみのみこと)をお祀りした古社です。
子どもたちが通う空手道場に縁のある場所でもあり、みんなで楽しみに出かけました。

朝、9時前に到着しましたが、駐車場には既にたくさんの車が。
標高1,102メートルの山の上にあるので、とても涼しくて快適です。

三ツ鳥居をくぐり、色鮮やかな随身門へ。
ご神域に入ると空気が一変して、凛とした清々しさ

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夏の川越さんぽ〜氷川神社縁むすび風鈴・ヤオコー川越美術館

夏の川越さんぽ〜氷川神社縁むすび風鈴・ヤオコー川越美術館

お茶の稽古。久しぶりの盆略点前。
柄杓を使わず、鉄瓶を使ってお盆の上で点てる、肩の凝らないおもてなしです。
お菓子は杏と白餡の大福。
1杯のお茶に心を込めて過ごす愉しい時間。
心が整ってゆく感じ、温泉とか森林浴にも似ているなあと思います。

まだまだ残暑が厳しいので、着物は麻と竹の繊維で織られた楊柳に、菊亀甲柄の半幅帯を合わせました。
移動が長いので、帯をパタパタと折り畳んでペタンコにする「カルタ

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江戸の夏の風物詩〜浅草寺・四万六千日の縁日とほおずき市

江戸の夏の風物詩〜浅草寺・四万六千日の縁日とほおずき市

7月10日は「四万六千日」
一度のお参りで46,000日分の功徳が得られるという、観世音菩薩のご縁日です。浅草寺ではこの日、ほおずき市が境内をいろどります。

せっかちな江戸っ子たちが、前日の9日から境内に押しかけたという故事にならい、私も9日に出かけました。
ずらり並んだ100以上のほおずきの屋台と、境内に響く風鈴の音。

夏を感じつつ観音様にお参りして、四万六千日限定の御朱印と、「雷除け(災難

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さめない夢の、そのつづき〜ライブの余韻を、最高に楽しむ方法

さめない夢の、そのつづき〜ライブの余韻を、最高に楽しむ方法

一度はやってみたいと思っていたのです。
ライブの後、余韻に浸ったまま、現実に引き戻されることなく眠るという至福。

ライブの時間が素晴らしければその分だけ、混雑した電車に乗り、帰宅して溜まった家事をこなしたりする時間とのギャップがあり、その間に魔法が解けてしまうような気がして。
コップのふちまでギリギリいっぱい、あふれるほど受けとった音楽がこぼれる心配をせずに、じゃぶじゃぶと贅沢に浸りながら眠りた

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