56-48首・御垣守(みかきもり)

昔、好きな女性がいた

彼女のことを思い出したのは、久しぶりの帰省から東京の1人暮らしの家に戻ってきたから。くりくりとした瞳で、長い手足が印象的だった。足が速くて、運動神経がいいのかと思えば、足が速いだけでそれ以外のことはめっきりダメな子だった。

憎めない、そういうところが実は男子の間で人気だったことを彼女はきっと知らない。そんな彼女に告白されたことがある。

『ごめん、無理』

と断った日のこ

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056 あらざらむ【令和訳百人一首】

【原文】

あらざらむ この世のほかの 思ひ出に

今ひとたびの 逢ふこともがな

(和泉式部)

【個人的解釈】

私の人生も残りわずかでしょうから

あの世への思い出にもう一度

あなたに逢いたい。

【感想】

病気の作者が恋人に対して、最後の逢瀬を切望し詠まれた首。この相手については不明である。

病気系、余命系の感動ドラマとか映画、見る派ですか?私苦手でしてな…「大恋愛」だけは見ましたと

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百人一首ツイノベ解説 #009

和歌では花が色あせてしまったことを憂いて、さらには自分自身の美しさが衰えたことを嘆いている。

その状況を自分に置き換えたときに、きっと、自分が綺麗でなくなってしまったから、見るもの全てが色を失ったように見えるのかな、と。なんて、まるで自分にも昔は輝かしい時代があったかのように語る。

(注:和歌の歌意は今日マチ子さんの著書『百人一首ノート』から拝借しています)

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55-95首・おぼけなく

ぱちん、と花鋏の清々しい音が響いた

私の左の手のひらには、かきつばた、の葉がのっている。一度、切り落としたその緑の美しい曲線を持った葉を、次は指先に持ち替えて、花器の隣に並べる。葉をいける高さを確認しているのだ。何度か上下に振ってみて、私は、もう一度鋏を入れる。

ぱちん

金物の擦れる音、というのはあまり心地良いものではない気がするけれど、いけばなのこの花鋏の音。これだけは別物だと思う。清らか

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055 たきのおとは【令和訳百人一首】

【原文】

滝の音は たえて久しく なりぬれど

名こそ流れて なほ聞こえけれ

(大納言公任)

【個人的解釈】

水が枯れて滝の音は聞こえなくなって

ずいぶん経ったが

見事な滝だったという名声だけは

今も聞こえてくる。

【感想】

京都府左京区の大覚寺にある滝の跡を詠んだ首。

私たち世代(現20代)で、昔すごかったらしいね~!といえばバブルでは???何もかもが羨ましい夢幻のシャボン玉

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54-14首・乱れそめにし

もう半年くらい前から、親友の紗代の恋愛相談にのっている。紗代は1年ほど前から隣のクラスの啓二くんが好きだそうだ。きっかけは、クラスマッチのバレーの練習で一緒になって話をしたことがきっかけだそうだ。

「どうして早く教えてくれないの?」

初めて紗代から相談を受けた時の私の第一声がこれだ。啓二は、男子バレー部に所属していて、私はバレー部のマネージャーだ。「だって、理紗も好きだったら嫌じゃん」と気まず

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054 わすれじの【令和訳百人一首】

【原文】

忘れじの ゆくすゑまでは 難ければ

今日を限りの いのちともがな

(儀同三司母)

【個人的解釈】

いつまでも忘れないという誓いの言葉が

永遠に変わらないとは限らないので

その言葉を聞いた一番幸せな今日、

死んでしまいたいよ。

【感想】

結婚当初の新婦の気持ちを詠んだ首。

えーもう結婚やめたら…と思っちゃったよ笑

相手の気持ちが変わらないことを信じられないって

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僕は老人ホームで働いている。
今日も休み。昨日から連休。

息子も娘も今日は運動会。

娘はもうわかっていたが、
息子も運動音痴なのを今日確信した。
徒競走でカメラ目線のやつが、速いわけがない。 #バッチリの笑顔で写る

まぁ、コロナ禍でも形としてできたのは
ありがたいと思う。

娘は今日は忙しく、
運動会が終わった後、かるたの習い事。
これがなかなか大変で。

まず100枚覚える。
ここで僕は無

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僕もスキです。
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百人一首ツイノベ解説 #008

昨日でブラック企業を辞めてちょうど1年になる。フリーランスになった自分を「どうせ無理」とか「長く続かない」と言ってくる人達がいるけれど、意外とそうでもない。いや、別にフリーランスとして大成してるわけじゃないけど。誰かが思うより自分は、昔よりのびのびと生きていけてる。「今のところは」の但し書きは必要だけど。

(注:和歌の歌意は今日マチ子さんの著書『百人一首ノート』から拝借しています)

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53-28首・山里は

かしゃん、かしゃん

わたしの背中で、そろばんが乾いた音を立てる。右を見ても、左を見ても田んぼ。それも、稲刈りの終えた、更地のようになった田んぼだ。ちょっと前まで緑色のきれいなじゅうたんだった。そしてほんのちょっと前までは稲刈りで騒々しかったのに。

今度は立ち止まって、前を向いても、後ろを向いても、通勤ラッシュならぬ、下校ラッシュはとうに過ぎたようで、人っこひとりとしていない。車も通らない。やっ

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