【詩】夏は夜〜シロクマ文芸部〜
夏は夜がいいんじゃないかな
涼しさなんてなくても大丈夫
昼の間に汗を吸って
不快になったシャツは脱ぎ捨て
大きく胸の開いたドレスを着たら
生ぬるい風に心ゆくまで吹かれなよ
日焼けなんて心配ないから
思いっきり上を向いて月を見ようか
深まる暗がりのあちこちで
恋人たちが世界を作り上げてる
僕らはその合間合間を
光る虫みたいに愉快に飛び移るんだ
一夜きりの喜びなんて素敵じゃないか
こぼれる言葉はみんなみんな
嘘じゃないんだ夢なんだ
違う誰かを演じてるつもりで
どこまでも無邪気な自