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【140字/空想】青い白昼夢の唄

さざ波みたいな君を抱く
ひんやりと甘くて極上
アンニュイな午後だから
ユニコーンの回転木馬は休業中
干上がった海の代わりに
暁の空が明け渡されて
古代魚たちのしぶきが
君の青に滴る
夢と現の狭間
背中合わせの反転世界
包まれたままの時間は喜びなのか?
やがて風と水が一つになって
誰もが長い眠りに落ちる前




意味があるようなないような言葉の羅列は
詩のおもしろさだと思うし想像も広がる。
でも、なんでもいいってわけじゃない。

私の場合なら
書かれたものすべてが一枚の絵の中で
喧嘩せずにハーモニーを奏でること。
サーカステントの秘密みたいな。
ずっと見ていたい風景みたいな。

今日、青い青い世界の中で私は
抱かれたのか抱いたのか、
きっとどちらも。



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