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【詩】その一頁が教えてくれること

気がつけば
ずいぶん遠いところまで来た。

お気に入りだった本を引き出せば
落ちた栞から時間がほどける。

きらめきが、ときめきが、微笑みが、
降り注ぐ、降り注ぐ。

胸の疼きなんてもう思い出せない。
あなたとの時間がただただ眩しい。

大好きだよの言葉があの日より
もっとずっと優しい顔で私に微笑んだ。

悪くない、悪くないね、素敵だよ。

だからまた、さらに遠くまで
一人で愉快に歩いていこう。




以前に書いたものを手直し。
思い出が蘇るシーンまでだったのを
その先へ歩いていくバージョンにしました。
なんだかそんな気分だったので。
立ち止まって噛み締めるのも
全然悪くないと思います。
漂う余韻も綺麗だし。
でも今回は、冒険の始まりみたいな、
そんな高揚感を「私」にプレゼント。


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