小倉百人一首

057 めぐりあひて【令和訳百人一首】

【原文】

めぐり逢ひて 見しやそれとも 分かぬ間に

雲隠れにし 夜半の月かな

(紫式部)

【個人的解釈】

巡りあって見たそれが何か分からないまま

雲に隠れる7月の月のように

久しぶりに逢えたのに馴染みの友人かも見分けのつかないうちに

あなたは帰ってしまったのね。

【感想】

幼馴染の友人が訪ねてきたのに、ちょっとしかいないでそそくさと帰ってしまったことを、沈むのが早い陰暦7月10

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056 あらざらむ【令和訳百人一首】

【原文】

あらざらむ この世のほかの 思ひ出に

今ひとたびの 逢ふこともがな

(和泉式部)

【個人的解釈】

私の人生も残りわずかでしょうから

あの世への思い出にもう一度

あなたに逢いたい。

【感想】

病気の作者が恋人に対して、最後の逢瀬を切望し詠まれた首。この相手については不明である。

病気系、余命系の感動ドラマとか映画、見る派ですか?私苦手でしてな…「大恋愛」だけは見ましたと

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055 たきのおとは【令和訳百人一首】

【原文】

滝の音は たえて久しく なりぬれど

名こそ流れて なほ聞こえけれ

(大納言公任)

【個人的解釈】

水が枯れて滝の音は聞こえなくなって

ずいぶん経ったが

見事な滝だったという名声だけは

今も聞こえてくる。

【感想】

京都府左京区の大覚寺にある滝の跡を詠んだ首。

私たち世代(現20代)で、昔すごかったらしいね~!といえばバブルでは???何もかもが羨ましい夢幻のシャボン玉

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054 わすれじの【令和訳百人一首】

【原文】

忘れじの ゆくすゑまでは 難ければ

今日を限りの いのちともがな

(儀同三司母)

【個人的解釈】

いつまでも忘れないという誓いの言葉が

永遠に変わらないとは限らないので

その言葉を聞いた一番幸せな今日、

死んでしまいたいよ。

【感想】

結婚当初の新婦の気持ちを詠んだ首。

えーもう結婚やめたら…と思っちゃったよ笑

相手の気持ちが変わらないことを信じられないって

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053 なげきつつ【令和訳百人一首】

【原文】

嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は

いかに久しき ものかとはしる

(右大将道綱母)

【個人的解釈】

あなたが来ないせいで独り寂しく夜を過ごす私にとって

夜明けまでの時間がどんなに長いのか

あなたは分からないでしょ?

【感想】

夫の不倫を責めた首。作者はあの、蜻蛉日記の作者でもありますね。

なんだか、38番の首っぽさを感じましたよ。

この遠回しに怒りを伝える感じ。恐

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#かな 書作品

音にきく高師の浜のあだなみは

かけじや袖のぬれもこそすれ

作者 祐子内親王毛の紀伊

鑑賞 「金葉集」の詞書によると、「堀河院艶書合わせ」で詠まれた歌。

歌意 噂に、高い浮気なあなたがの言葉は、心にかけますまい。あとで、袖が涙で濡れるといけませんから。

語句 ・音にきく 噂にきく
・あだ波 いたずらに立つ波。ここでは、浮気な人の言葉の意を明示。

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052 あけぬれば【令和訳百人一首】

【原文】

あけぬれば 暮るるものとは 知りながら

なほ恨めしき 朝ぼらけかな

(藤原道信朝臣)

【個人的解釈】

夜が明ければ日が暮れて

またあなたに逢えると分かっているのに

それでも別れが名残惜しい明け方だ。

【感想】

後朝の首。理性で割り切れない恋心を詠んでいる。

いいなあ、こういうの。言われたらとっても嬉しいね。

あなたの為なら死ねるとか何もいらない、とかじゃなく

結局

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051 かくとだに【令和訳百人一首】

【原文】

かくとだに えやはいぶきの さしも草

さしも知らじな 燃ゆる思ひを

(藤原実方朝臣)

【個人的解釈】

このようにあなたを思ってるなんて言えない。

伊吹山に生えるよもぎのような私の燃え上がる思いなんて

あなたは知らないだろうよ。

【感想】

心中に秘めた思いを訴えた首。

ちょっとヘラってますよね。言わないんだから気付くわけないよね?

相手、エスパーやロボットじゃないんだ

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050 きみがため【令和訳百人一首】

【原文】

君がため 惜しからざりし 命さへ

長くもがなと 思ひけるかな

(藤原義孝)

【個人的解釈】

あなたの為なら惜しくないと思っていたこの命も

やっとあなたに逢えた今は

一緒にいるためにいつまでも長生きしたいと思うよ。

【感想】

恋が成就した後朝の気持ちを詠んだ首。美男子で有名だった作者だが、皮肉にも病気により21歳で亡くなっている。

初々しく若々しく可愛らしい首ですね。2

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049 みかきもり【令和訳百人一首】

【原文】

みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え

昼は消えつつ 物をこそ思へ

(大中臣能宣朝臣)

【個人的解釈】

宮中の諸門を守る衛士が焚くかがり火が

夜に燃えて昼に消えるように

夜は恋の炎が燃え上がり

昼は身も心も消え入るほど思い悩んでいます。

【感想】

夜に盛り上がるといえば、眠らない街シンジュク。

深夜の歌舞伎町はまじで異世界。迷い込んだら終わりよ。

歌舞伎町は眠らない

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