南さんちのトイレカバー
私の事を、りんりんと呼ぶ女の人がいた。
少し年上の職場の先輩だった。
その人がどうして私の事をりんりんと呼ぶようになったのか、よく覚えてない。
でも、その呼び方には愛が溢れている様な気がして、私はとても好きだった。
その先輩はとても料理が上手な人で、お弁当をいつも手作りしてきていたんだけど、時々私の分も作ってきてくれる事があった。
りんりん、今日二人分作って来たよ。お昼一緒に食べようよ。
そんな風に誘ってくれた。
そしてそれは、とてもおいしかった。
南さん、これすごくおいし