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No.1211 嘘なの?本当なの?

誰も褒めてくれないから「自画自賛」するって、なんか悲しい!
 
「ボーッと生きてんじゃねーよ!」
永遠の5歳児チコちゃんの、品のある(?)言葉遣いに刺激され、
「世の中に 絶えて試験の 無かりせば 学生生活 のどけからまし」
という作者不明の名パロディ句に勇気を得て、その昔、百人一首戯れ歌を考えたことがあります。一度書いたことがあるのでお目汚し至極でしょうが、お許し下さい。少し加筆しました。
 
「永らへば 定期考査の しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今も変はらず」
 
「もろともに あはれと思へ 解答は 教師よりほか 知る人もなし」
 
「鉛筆は 転がしけりな いたづらに 我が身悶ゆる 答へなき間に」
 
「心あてに 書かばや書かむ 答案に 置き惑はせる 消しゴムの粉」
 
「受験した 後の心に 比ぶれば 昔は物も 思はざりけり」
 
「テスト前 惜しからざりし 時間さへ 長くもがなと 思ひけるかな」
 
「問ひ見れば 千々に物こそ 悲しけれ 我が身一つの 試験ならねど」
 
小テスト、抜き打ちテスト、定期考査、模擬試験、資格検定試験等々、「これでもか!」というくらい、あれやこれやの問題に追いまくられ、よくぞグレなかったと自画自賛。
 
そういえば、「グレる」の語源は何でしょう?
その昔、ハマグリを使った「貝覆い」(貝合わせ)という遊びがありました。二枚貝を正しく合わせられるか否かというゲームですが、合わせられない時は「はまぐり」を逆さ読みにして「ぐりはま」と言ったとか、言わなかったとか?これが、物事の食い違いや、社会と反対の行動をとる意味などとして用いられるようになり、「グレはま」の「ぐれ」に活用語尾の「る」がついて動詞化し「ぐれる」と変化したのだそうです。嘘のような?本当のような?やっぱ、嘘のような??
 
「ぶっとばす! ぐれる息子は 三輪車」
 夜なべ紳士さん(「オラオラ川柳」2022年10月1日より)


※画像は、クリエイター・素晴木あい@ AI絵師さんの「貝合わせ」の1葉です。華やかで遊び心をくすぐるゲームです。お礼を申し上げます。