- 運営しているクリエイター
記事一覧
【読書記録】『SDGs表現論ープロジェクト・プラグマティズム・ジブンゴト』
『SDGs表現論ープロジェクト・プラグマティズム・ジブンゴト』
2030年に解決すべき社会課題をまとめた世界を変える17の目標、SDGsの達成は、みんながジブンゴトとして、マイプロジェクトを見つけて取り組んでいく必要がある。SDGsは包摂性を前提としているので、自分の興味関心はSDGsの何かしらには関係してくる。SDGsの基本理念は、誰一人取り残されないというもの。筆者らは読者に、マイプロジ
【読書記録】『哲学ってどんなこと?ーとっても短い哲学入門ー』&『生きるための哲学』
『哲学ってどんなこと?ーとっても短い哲学入門ー』
心と身、ことば、自由意志、正義、死、人生など、「世界と私たちの関係から直接生まれる」哲学的な問題について、哲学の初心者のための入門書。特定の思想を紹介するのではなく、哲学的な考え方を、代表的なものを中心に種まきしてくれる一冊。
哲学とは、非常に掴み所のない学問です。「哲学」という言葉を調べても、哲学に関する本を実際に読んでも、いまいちしっ
【読書記録】『いのちを“つくって”もいいですかー生命科学のジレンマを考える哲学講義』
『いのちを“つくって”もいいですかー生命科学のジレンマを考える哲学講義』
クローン羊の誕生によって生命倫理の危機を感じた筆者によって書かれた本書。バイオテクノロジーなどの生命科学が進歩することによって、出生前診断やエンハンスメント(治療を超えた身体の“改造”。デザイナーベビーやADHD児に対して向精神薬を処方する治療なども含む)、人間になるものとも言える胚を用いたES細胞といった、「いのちを
★【読書記録】『Xジェンダー 日本における多様な性のあり方』
『Xジェンダー 日本における多様な性のあり方』
本書においてXジェンダーは、「性自認を表す言葉の一種で、出生時に割り当てられた男性もしくは女性の性別のいずれかに二分された性の自覚を持たず、自己の性別に関し、男女どちらでもない、あるいは男女どちらでもある、さらにはそれすらもどちらでもないといった認識を自己の性に対してもっている人々のことを指す日本独自の呼称」とされている。Xジェンダーとは性自認
★【読書記録】『「男の娘」たち』
『「男の娘」たち』
あるきっかけからMtFの人と知り合いになり、自身もバイセクシャルであることからセクシャルマイノリティの人やジェンダーについて関心があり、勧められて女装もしていた筆者が、日本最大級の女装イベント「プロパガンダ」や、それに追随する形で現れた女装イベントや男の娘が店員となるお店、大学のイベントで女装子として活躍した人、埋没系(手術をしていないが、社会的に女性と認められている男性
【読書記録】『〈男らしさ〉のゆくえ 男性文化の文化社会学』
『〈男らしさ〉のゆくえ 男性文化の文化社会学』
〈男らしさ〉という、男性が当たり前のアイデンティティの拠り所として存在してきた社会、「男の時代」という神話が崩壊しようとしている。そのさなか、筆者は1970~1980年代は「女性問題の時代」であり、その深化とともに1990年代は「男性問題の時代」になると考えている。
そして筆者は、〈男らしさ〉に縛られた男性は、その「ひとつ」の性に縛られることな
【読書記録】『食べるな危険!! ファストフードがあなたをスーパーサイズ化する』
『食べるな危険!! ファストフードがあなたをスーパーサイズ化する』
マクドナルドのメニューだけで1ヶ月間過ごすとどうなるのか?という実験を自らの体で行い、その内容をドキュメンタリー映画として監督したモーガン・スパーロックによる、追加取材と映画のメイキングの模様を収録した一冊。アメリカのファストフードに含まれる過剰な脂肪・塩分・糖分、食材として用いられている肉の製造工程の惨状の暴露や、子供に対