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#ゲーム
第386号『月曜日はだいたいジャンプ読んでる』
「1週間のスケジュールというか、漫画家さんは月曜日から日曜日までだいたいどんな制作進行で生活されているのか教えてください」
そんなことを聞かれて横槍メンゴ先生が答えられた第一声がこれですよ。
「まず月曜日はだいたい少年ジャンプを読んでいます」
横槍メンゴ先生とは『推しの子』や『クズの本懐』『レトルトパウチ!』『めがはーと』『君は淫らな僕の女王』などを手掛けられる大人気漫画家さんです。
そし
それでいいのか「マタギガンナー」(作 藤本正ニ 画 Juan Albarran)
久々に個別の作品でnote書くのに、今回はあんまポジティブな内容じゃないんだよなぁー申し訳ないけど。
本題に入る前に、大前提として俺は好きじゃなったりつまんねーなって漫画には言及はしないようにしてんの。俺がそう思ったって他の人がどう思うかなんて分かったもんじゃねーし、特にここ10年くらいは俺が歳食って来たからかあんまノレない漫画も多くなってきてる。でもだからってつまらんワケじゃないだろうし、好き
描きたいものが無いんです
先日、専門学校のマンガコースの学生を対象に講演を実施した際に出てきた質問というか相談がコレでした。
“描きたいものが無いんです。先生達はよく「とにかく何でもいいから描きなさい」って言われるんですけど、そんなに描きたいものって簡単に浮かんでこないんです。どうしたらいいですか?”
また同時に
“ゲームソフトを作る時のアイデアとかってどうしたら浮かんでくるんですか?アイデアってどうしたら生まれるん
『ジョジョの奇妙な冒険』がゲーセンに登場した日
去年もNHKで放映された『岸辺露伴は動かない』を観ましたが、今回も面白かったです。個人的には第5話の『背中の正面』が、ひんやりする展開で面白かったです。高橋一生さんが演じる露伴先生の背中に取り憑いた妖怪が、露伴先生の計略にハマり、伝説の場所で連れ去られていく場面は怖いのに、してやったりの展開で、よく分からない感情になりました。うーん、簡単に言うと「怖いのに面白い」露伴先生の冷静な思考……お見事です
もっとみる畑健二郎が描く新人声優の成長譚は、プロとしての覚悟を問うエンタメ業界の必読書だ『それが声優!』
【レビュアー/西川裕貴】
こんにちは! ゲーム制作会社「サイバーコネクトツー」の西川裕貴です。
皆さんは「ゲームキャラクターの音声」がどのように収録されているかご存じですか?
複数の声優さんがスタジオに集まって収録するアニメや映画のアフレコと違い、ゲームのアフレコは基本的に声優さんに1人ずつスタジオに来ていただき、その方の担当パートのセリフをひたすら収録していく……といったスタイルです。
第269号『これは「呪い」を解く物語』
これは「呪い」を解く物語――
『ジョジョリオン』の冒頭で荒木飛呂彦は『ジョジョの奇妙な冒険 Part8』をこう宣言して物語を開始しました。
今回の記事は前回(第268号)の続きとなる話です。(良かったら前号と合わせてお読みください)
長くこの世界で仕事をしていると気が付いたら色んなルールや制約に慣れてしまい、それはもうまるで『呪い』のように我々の心に刻まれてしまっているということです。
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第255号『術式を開示せよ』
“術式の開示”とは漫画『呪術廻戦』の作中で表現されている概念です。
自分自身の能力や仕組みを相手にペラペラしゃべって説明することでリスクを高めてその覚悟から術式そのものの威力を向上させるという概念のこと。
よく色んな漫画の中で敵や味方が相手に対してペラペラと偉そうに自分の能力を自慢げに語っているシーンがありますが、あれは読者に対して作者が情報を提供しているわけですがどうしてもマヌケに見えてしま
第268号『戦うのではなく闘う』
「少年ジャンプに登場するキャラクターは戦っているのではなく闘っているのです。なので全てのセリフを修正してもらっていいですか?」
この指示を初めて受けたのは集英社の会議室で行われる監修会の席でした。
もう20年くらい前の話です。
意味わかりますか?
ゲーム内のシナリオに記載された全ての「戦う」というテキストを「闘う」という文字に修正変更してください、という指摘でした。
その頃の私は少年ジャ
第267号『漫画家のギャラは原稿料ではなく掲載料』
「出版社から貰ってる原稿料が安すぎて生活できない・やっていけない」
なんて話を漫画家界隈ではよく聞きます。これは別に今に始まった話では無く昔からよく聞きます。
ただ最近ちょっと気になるのがこういった発言が多くなってきたこと。
「原稿料が安すぎて制作費がまかなえない」
こうした発言を目にするたびに「あれ?」と私は違和感を覚えます。
少しずつ時代が変化してきていることもあるのですが、ひょっと