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徒然

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#大学生日記

断片の連続を【『森村泰昌 ワタシの迷宮劇場』レポ】

断片の連続を【『森村泰昌 ワタシの迷宮劇場』レポ】

小説を書き始めて、早10年か。

私は自分の才能をないものだと思っている。だけど、なんやかんや続けている。
元々は空想を作るのが楽しかったからだ。
ストーリーによってキャラクターを生かすのが楽しかったから。

けれど、今はそうじゃない。
私の思いを、私の痛みを、喜びを、表現するために文章を書いている。
だから、小説を書くことに向いていない。ストーリーじゃない。物語じゃない。私が書いているのは、空想

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【文フリレポ①】文学フリマ東京を終えて【出店ポイント】

【文フリレポ①】文学フリマ東京を終えて【出店ポイント】

文学フリマ東京レポ①

大阪に帰ってきて、もう3日も経ってしまいました。

今回の東京の旅は、新たな出会いと発見、楽しみが沢山ありました。

兄は文フリの前日にそんなことを言った。
きっかけというものが沢山あるのだという。

エディトリアル演習という授業では、雑誌を作ってきた先生に大学の広報誌を作る方法を教わり実際に制作する。

その先生は何度も同じことを言った。

実にそうだと思う。ライティング

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徒然 今年やりたいこと100を書けるようになった

徒然 今年やりたいこと100を書けるようになった

中学生の頃から母に「望みを書こう」と誘われることが多くあった。
そして、書いた。

中学生の頃は
「生徒会の仕事をしっかり楽しくできる」
と書いた。
その頃私は学校で初めて1年生で生徒会に入ることになって、バッシングを受けていた。
結果として、嫌がらせが過激になり私は不登校になって、生徒会の仕事どころか、楽しく過ごすことも出来なかった。

だから、その望みを読むと死にたくなった。
できなかった自分

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徒然 物語はBUMPに教えてもらった

徒然 物語はBUMPに教えてもらった

私は今、小説を書いている。
有難いことに文章を褒めてもらえることが多い。

本当にありがたいことで、泣いてしまいそうになる。

最近『文章の流れ』という言葉をよくいただく。わかる。分かるのだけど、今まであまり聞かなかった気がする。

私は、高校時代に演劇をやっていたため、声に出して気持ちいい、耳で聞いてわかる文章を書いてるつもりだ。それの精度がきっと良くなってきたのだろう。だからこそ『文章の流れ』

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徒然 小説家になんてなれないよ?【文フリ京都出店&ショートショート集再販開始】

徒然 小説家になんてなれないよ?【文フリ京都出店&ショートショート集再販開始】

バイト先に来た常連さんに言われた言葉

ただの酔っぱらいの言葉。
そして、別に小説家になりたいなんて言ってない。
なれないことなんて知っている。
私は小説家になる才はない。
物語が湧き上がって書かずに居られない、わけでも、小説が大好きでしかない、わけでもない。

ただ、私は今までに出会った人全てを見返したい。

なれないって言われたからこそ、
なってやるよ、って思うんだ。

不可能はない。
ただ、

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徒然 芸術は見ている世界の表し方か、生も死もないものの事か

徒然 芸術は見ている世界の表し方か、生も死もないものの事か

どうしようも無く悲しい日だった。
一限から四限まで対面授業だったのに、何故か前日に二限に間に合う時間にアラームをセットしていた。
ナギが私の部屋に来て、布団の中に入ってゴロゴロふみふみしたのち、腕枕で寝てくれた。20分ぐらいしたら布団から出ていった。8時半になり、立ち上がる。リビングに降りていくと2階のどこかに居たナギが一緒におりてきて、私の足元でバタンと倒れる。ああ、かわいい、撫でて欲しい時の行

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徒然 取るに足らない私の自信

徒然 取るに足らない私の自信

私はどれだけ頑張れているのだろう?
みんなの方がもっと頑張っていて、評価されていて、凄いのではないか?

私なんて大したことないな。

大学に通う道中、電車内には髪色が派手な人や大きい楽器を背負っている人、デカいキャンバスを持つ人、何らかの立方体を手にしている人が溢れかえっている。
彼らはみんな同じ大学に向かっている。
だけど、学科は違う。
演奏学科に、美術学科、デザイン学科に写真学科。ダンスコー

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徒然 『人生』と『空』に頼るな

徒然 『人生』と『空』に頼るな

コピーライトの授業で先生がこういった。

『人生』っていう言葉は安易に使わない方がいい

その理由として、「いいこと言ってる感じがする。その『感じ』に頼ってしまうと本当の伝えたいことが消えてしまう。あと、単純に『人生』って言葉は使われすぎてて新しい角度がもうない……」と仰っていた。

ああ、と身に染みて思う。

詩集を作るにあたって私もその安易さに縋っていたような気がする。
それは、人間にとって最

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【バイト奮闘記⑩】必要とされてこそ存在する

【バイト奮闘記⑩】必要とされてこそ存在する

そろそろ慣れてきた。

いや、慣れては来ていた。初回の方からずっと、ただ、前より臨機応変に対応できるようになってきたのだろう。
11月最後のB店でのバイトは、それなりにお客さんが来た。
その日は、いつものMさんとミーティング以来初めての同じシフトになったKさんとの3人で回していた。

A店のもやもやはまだ残っていた。

Kさんは、私と同様にA店から謎の派遣をされてB店に来た人だ。
私の一つ下の大学

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【バイト奮闘記⑨】辞めれなかったっぽい?

【バイト奮闘記⑨】辞めれなかったっぽい?

辞めるって決めた。
張ってた気が緩んだ。
仕事が上手いこといった。

勤労感謝の日、祝日のバイト。
私は土曜日のバイト後に苦しすぎて「もう辞める」と決めていた。
死にたくなる場所では生きていく必要が無い。私の人生はそこまで余裕が無い。

とはいえ、『バイトを辞める』という行為は初めてで怖かった。どうやって辞めればいいかも実に迷う。
A店を辞めたい。
B店で働きたい。
とりあえず、B店のシフトは土曜

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【バイト奮闘記⑧】自分を嫌いになる場所と好きになる場所

【バイト奮闘記⑧】自分を嫌いになる場所と好きになる場所

自分を嫌いになる場所にはいなくていい。

土曜日の居酒屋は忙しい。
18時になり始まったA店のバイトは、人生で初の生理中でのバイトであった。

午前中からお腹が痛くて、唸っていた。
私の生理は重い方ではないだろう。たまに、定期的に、酷く痛む時がある。
フラフラと力が抜けて、頭痛がしたり、貧血で倒れそうになったり。
よくある症状だろう。
それなりに対処もしてきたから、重くない方である。
だけどやっぱ

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【バイト奮闘記⑥】私はせっかち?

【バイト奮闘記⑥】私はせっかち?

「少しせっかちだね」

久しぶりのA店でのバイトが始まる。メモ帳に書いたように開店準備を進める。
メニューの中身入れ替え。
机を消毒。
皿と箸をセッティング。

ガラガラ…

それらを終える前に、ドアが開いた。夫婦二人のご来店だ。
アルコール除菌と検温のご協力をお願いして、席に着いてもらう。お手ふきと伝票を取りに戻り、ドリンクの注文を取る。
比較的順調だ。
生ビールの作り方は忘れてはいなかった。だ

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【バイト奮闘記⑤】閑話とはこの事

【バイト奮闘記⑤】閑話とはこの事

一般人とはこういう人の事なんだろうな。

土曜日、授業が終わって1時間後に私はB店に向かう。
因みに、授業ではニュースの見出しを集めてきて、自分でテーマを決めた雑誌の見出しとして並べてみよう、というようなことをしたのだが、これが絶賛されたのである。とても嬉しい。
内容としてはこんな感じ。

特集①
特集②
連載(仮想、妄想可。実在人物に書いてもらうとしたらというのもOK)
企画
定番企画(仮想、妄

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【バイト奮闘記④】私が全部悪いんでしょうか

【バイト奮闘記④】私が全部悪いんでしょうか

初めてのバイトでしていいことなんて分からない。

金曜日、B店初日のバイトが始まった。
4限分授業があった体でそのままバイト先に着いたのは、7時だった。
今日のスタッフは、3人。
以前からここで働いていてキッチンを専門にやっているMさん。
新人で前日の木曜日が初日だった男子高校生Rくん。
そして、私だ。

Mさんが大体の指示をしてくれ、それを私とR君がこなしていく。
いずれ、私たちだけで回せるよう

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