研修で生まれる社内の新たなコミュニティーーメンバーの行動変容を促す研修の形を考える
こんにちは!
クラウドワークス公式note編集部の楓です。
本日紹介するのは、今年の1月からスタートした社内向けプログラム・BizDev塾。
入社研修やマネージャーになったメンバーへの研修とは別に、取締役自ら企画した有志かつ選抜制の少人数研修です。
企画した取締役、そしてBizDev塾卒業後にマネージャーに就任したメンバーへのインタビューから、新たな研修の可能性が見えてきました。
▼インタビューを受けてくれた方
研修で目指したのは、非日常の緩やかなコミュニティ
ーーBizDev塾を企画した大類さん。なぜ有志・選抜制の研修を企画したのですか?
(大類光一さん、以下、おおるいさん)
クラウドワークスは「個のためのインフラになる」というミッションと、「世界で最もたくさんの人に報酬を届ける会社になる」というビジョンを掲げています。
具体的に目指すのは、「仕事の流通2兆円」。
日本で最も従業員の多い企業の従業員数×日本の平均年収を基準に、これを超える報酬を人々に届けることが目標です。
現在の仕事の流通は、約200億円。
実現のためには、今の100倍の仕事が流通している状態を目指すことになります。
この高い目標を達成するには、今までの仕事を積み上げるだけでは足りない。
新規事業立ち上げやM&Aの加速など、大きな変革が必要です。
変革を起こす起爆剤になる人を増やすために、メンバーの行動変容を促したいという気持ちから、BizDev塾を立ち上げることに決めました。
ーープログラムを考えるにあたり、意識したことはありますか?
メンバーが自主的に行動を変えようと思うにはどうすればいいか、1番考えました。
正直、僕自身が人生の中で「自分自身を変えられた」と強烈に覚えている研修がなくて(笑)
ーーなかったんですね(笑)
唯一記憶に残っている研修が、自分と違う考え方を持つ人々と触れ合う研修でした。
細かい内容はあまり覚えていませんが、コミュニティの中でさまざまな考えに触れたことは、記憶に残っていたんです。
BizDev塾もそんなスタイルを目指しました。
意識したのは、BizDev塾を普段の業務を行う日常とは異なる、非日常の緩やかなコミュニティと位置づけること。
普段の業務だけだと、いつも向き合っている上司と、日々の仕事だけに向き合うことになる。
そうすると、その範囲での成長になってしまいますよね。
そこで、普段の業務を行う日常と緩やかなコミュニティで学ぶ非日常を行き来することで、普段の業務の行動を変える気づきが得られたらよいなと思ったんです。
興味のないものでも選り好みせずに学ぶことは、研修ならではの体験
ーーBizDev塾1期生の日下さん、参加してみて率直にどうでした?
(日下莉花さん、以下、ひのした)
普段の業務がある中で、私の興味だけでは手に取ってなかったであろう本を読むのは、ときに大変なこともありました。
でも、おかげで学べたことがたくさんあります。
たとえば、ロジックツリーを使って、自分の部署が抱える課題の解決策を考えるワーク。
マーケティング担当の私は、広告費を減らして商談を作ることを課題に設定し、他部署で条件にそぐわなかったクライアントさんを繋いでもらうことを解決策として挙げました。
でも、自分の部署が他部署に繋いだ数は、過去半年間でたった3件。
そりゃ、他部署からも繋いでもらえないよな、と思いました(笑)
そこから、ちょうど同様の考えを持っていた事業部の部長と共に、自部署と他部署の双方にメリットのある連携を提案するようになりました。
最近では他の会社との連携提案も始めています。
(おおるいさん)
集合研修では「自分の考えが違っても受け入れよう」と毎回伝えていました。
それを体現した事例で、自分も印象に残っています。
ーーBizDev塾参加前後で、どんな変化がありましたか?
(ひのした)
参加前は、人と積極的に関わるよりも、自分ができることに集中して仕事を進めたいと思っていたんです。
でも、BizDev塾を通して、それは自分の与えられた役割だけにコミットしているだけで、役割以上の仕事をする意識が足りないと気が付きました。
なので、大類さんとの1on1で、後輩の育成や他者のためになる動きをアクションプランとして提示しました。
そこから意識して人と関わるようになったのが、最も大きい変化だと思います。
(おおるいさん)
自分でメンバー集めて、マーケティングのワークショップも開催してたよね。
人と関わりたくないって言ってた頃から見ると、すごい変化だと思います。
企画者がコミットすることで、参加者も本気で変わる機会になる
ーーすごい。なんで意識だけでなく、行動まで変えることができたと思いますか?
(ひのした)
大類さん主催の講義に参加して、何も動かないなんてできないな、って。
(おおるいさん)
どういうこと?(笑)恐怖心?(笑)
(ひのした)
いや、そういうことではなくて(笑)
1on1までしてコミットしてくださるから、期待に応えたいという気持ちです。
(おおるいさん)
そうなのか。でも正直、やっている側としてはめちゃくちゃプレッシャーはありました(笑)
ーープレッシャー、あったんですね。
半年間レポートまで出させて、全くメンバーのためにならなかったら悲しいよな、って。
でも、仲間と学ぶ場にしたことで、メンバーが自分の現在地を知り、どのように変わっていきたいかを設定するきっかけになれたと思います。
やはり普段仕事をしている人たちと異なるコミュニティで共に学ぶ効用は大きいなと実感しましたね。
そういう環境を意識的に提供することで、一緒に働くメンバーや会社を好きになってもらえるのかなと思いました。
ーー緩やかなコミュニティの効果ですね。
最後に、日下さん。研修の緩やかなコミュニティについて、どう感じていますか?
(ひのした)
相談できる人が増えて、気持ちが前向きになることが増えました。
社内には部活というコミュニティもありますが、それよりも仕事について1歩深い話ができるコミュニティだからです。
BizDev塾では、メンバー・マネージャーなどの普段の業務での役割が取り払われていました。
そのため「あのマネージャーはいつも笑顔だけど、実はこういう悩みを持っているんだ」と分かることもありました。
それが、1メンバーからするとある種の希望になっていて、自分も迷って良いんだな、と思ったり、悩んだらこの人に相談しようと思えたり。
そういうコミュニティは、仕事ともつながりのある研修ならではだと思います。
・・・
先日、成長期の会社はまだ仕組みが固定化していない分、ひとりひとりの裁量が大きい場合が多いという記事を公開しました。
クラウドワークスも仕組み化は作っている最中。
でも、誰かがコミットしているという状態が、メンバーへの熱量の伝播に繋がり、良い効果が生まれることもあると感じました。
次回は、当社の運営するクラウドソーシングサービス・クラウドワークスの裏側についてのお話。
10月1日から始まるインボイス制度に対するクラウドワークスの取り組みを紹介します。
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