#エッセイ部門
アナログ派の楽しみ/スペシャル◎へそまがり世界史(創作大賞2024応募作)
へそまがり世界史
きれいはきたない、
きたないはきれい。
――魔女の叫び(シェイクスピア著『マクベス』より)
ジュリアン・ジェインズ著『神々の沈黙』われわれはふたたび
神々の声と出会ったのか
自分は一体、何者なのか? その答えに少しでも近づくためにわれわれは本を読むのだろうが、米国プリンストン大学の心理学教授、ジュリアン・ジェインズが著した『神々の沈黙』(1976~90年)もまた、目か
アナログ派の楽しみ/スペシャル◎へそまがり性愛学(創作大賞2024応募作)
へそまがり性愛学
あが身は、成り成りて成り合はざる処一処あり。
あが身は、成り成りて成り余れる処一処あり。
――伊耶那美命と伊耶那岐命の対話(『古事記』より)
O・ヘンリー著『最後の一葉』そこには意外につぐ
意外の事態が
かつて国語の教科書で『最後の一葉』(1905年)に出会って、当たり前のように感動した覚えのある者にとって、作者のO・ヘンリー、本名ウィリアム・シドニー・
note、人の「内側」世界をつなぐ。
子どもの本を書く仕事をしていることを、自己紹介に少し記しましたが、ずいぶん前に書きかけたお話のひとつを、最近、よく思いだすようになりました。
書きかけた、と申し上げた通り、結局完結させられなかったお話です。ただイメージだけは今も強く残っていて、執筆中の感覚はよく思いだすことができます。そのイメージが最近になって、
(ああ、こういうことだったのか……)
すとんと腑に落ちるような氣がするのです。
地球で見つけた好きな物の話ーぺんてるちゃんの章1頁ー
地球を旅する冒険者の皆様、冒険譚の執筆は、着々と進んでおりますでしょうか?元本読師の文者部屋美です。
ようやく、この新たな章の執筆に取り掛かれます事を、大変嬉しく思っております!
本来であれば、「文房具の章」として始まるべき物語で御座いましたが、此処はあえて「ぺんてる」様1本で1つの物語を綴らせて頂こう!と、相成りました。
「ぺんてる」様以外の文房具につきましては、改めて「文房具の章
「書く」。「書かない」。
もう、ずうっと以前のことになりますが、「てがみさま」というお話を書いたことがあります。
手紙の神様。てがみさま。
大切に書いた手紙には神様が宿ることを──短いお話にしました。
封筒を開け、折りたたまれた便箋をひらくと、おかっぱ髪の女の子の神様が、ちょこんとそこに現れる。それが、てがみさま。
誰かに手紙を届けることが、いまよりずっと身近な時代でしたので、ちょこちょこと、お礼状など書く習慣がありまし
【2022年振り返り】最高の温泉宿・湯治宿10選
館主 「ヨシタカさん、本当に申し訳ございません。4月から200円値上げになってしまうんです。ギリギリのところでやっていて・・・」
私 「そんな、謝らないでくださいよ。物価がこれだけ上昇しているのに、旅館だけ値上げしないなんておかしい。浮気はしません、また必ず来ますから」
今年の世情を象徴するような一コマでした。大好きな温湯の宿での出来事です。御主人の申し訳なさそうな顔が忘れられません。
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