マガジンのカバー画像

僕の読書記録

20
運営しているクリエイター

#男子大学生

Two days after the snowfall.

Two days after the snowfall.

金曜日の関東地方、雪が降った。

昨日、今日は晴天だ。

最近、シェアハウスが舞台の作品になんでこんなにハマっているのか自分でもわからないが、また新たに1つ、小説を見つけて読み終えたので共有したいと思う。noteで少し前に取り上げた「荻窪シェアハウス小助川」は、本当に面白かったのでおすすめしたい。が。今回取り上げる小説もぜひ。特にDIYに興味がある人、趣味としてやっている人にはおすすめしたい。

もっとみる
荻窪シェアハウス小助川

荻窪シェアハウス小助川

今日から2月。そして春休み。

大学生にとって夏休みよりも冬休みよりも長いのが春休み。予定はあるけれど、いつもよりも余裕ができるので有意義な休暇にしたいと思う。

今回は最近読んだ小説を紹介したいと思う。

小路幸也さんの「荻窪シェアハウス小助川」。

小路さんの小説は以前、「東京ピーターパン」という作品を紹介する際に取り上げたことがある。マガジン掲載の「僕の読書記録」をご参照ください。

あらす

もっとみる
ピアニシモ

ピアニシモ

今日は久しぶりに最近読んだ小説について書きたいと思う。

辻仁成さんの「ピアニシモ」。

この小説でデビューし、第13回すばる文学賞を受賞した小説家だ。ミュージシャンや映画監督、演出家としても知られている。

あらすじは以下の通り。

父親の転勤により何度も転校を繰り返してきた主人公・氏家透。透の中にはヒカルという人物が存在していた。ヒカルは誰にも見えない。透の中だけに居てどんな時も一緒に過ごすと

もっとみる
星に願いを、そして手を。

星に願いを、そして手を。

今日は久しぶりに最近読んだ小説について書きたいと思う。

青羽悠さんの「星に願いを、そして手を。」

青羽悠さんは僕の3つ上で2000年生まれの22歳。

6年前にこの小説で「第29回小説すばる新人賞」を受賞した若手の小説家だ。同賞の受賞で彼が歴代最年少記録を更新した。

あらすじは以下の通り。

まず青羽さんが高校生の時に書いたというのに驚く。

人の生き方に正解がないからこそ、それぞれの立場で

もっとみる
ネバーランド

ネバーランド

ハリボーって何種類かあるけれど、僕はコーラ味が好きだなあと思う。実家に帰るとお菓子の棚にあるので手に取って食べる。ハリボーは今現在も世界一の販売数らしい。僕はハリボーも好きだけど、男梅グミも好きだ。

今日もまた最近読んだ小説を紹介したいと思う。

恩田陸さんの「ネバーランド」。

あらすじは以下の通り。

僕が恩田陸さんの作品を読むのは2冊目。

初めて読んだのは中学生の頃、国語の先生に薦められ

もっとみる
東京ピーターパン

東京ピーターパン

今月はまだ雨が降っていないらしい……という声が電車の同じ車両にいた人たちの会話から聞こえてきた。たしかに僕が記憶している限り、11月に入ってから雨が降っていないような。

先週の関東地方は何度か地震が起きた。最近は少し頻度が多い。深夜の緊急車両の音も季節的に響いて普段よりも大きくそして長く聞こえる回数が増えて来たような気もする。

今日は最近読んだ小説を紹介したいと思う。

小路幸也さんの「東京ピ

もっとみる
とるにたらないものもの

とるにたらないものもの

ニュースを見ている感じだと今日、昨日、一昨日の渋谷は予想通りの混雑具合いだったのだとわかる。ハロウィンか……。そうか。僕はそれっぽいことを何もしてないな。ホラー映画をこの時間から観始めるのはちょっと怖いし。まっでも袋がハロウィンデザインのお菓子は食べたからいっか。

10月最終日となった。今年も残り2か月。

今日は江國香織さんの小説「とるにたらないものもの」という作品について書きたいと思う。あら

もっとみる
Teachings from Snoopy(3)

Teachings from Snoopy(3)

寒くなった。やっと冬だ!大好きな冬。いやまだ世間的には秋なのかもしれないが、これは僕だけなのか……。この季節の朝が本当に好きだ。少し肌寒いけど、太陽の光が道を照らしてそこを歩くと暖かい。そんな季節が今年もやってきた。

silentというドラマの展開が毎週の楽しみ。あと君の花になるというドラマも……。テレビのリアタイでは見ていない僕だが、TVerで見逃し配信されているのをうまく活用して隙間時間に視

もっとみる
いじいじする

いじいじする

「いじいじする」という言葉を耳にしたことはあるだろうか。これは広辞苑によると「いじけて、ふるまいがはっきりしないさま」という意味があると書かれている。つまり心の中が明確ではなく、行動や態度がいじけている様子を指す。では「いじける」とはどういう意味なのかというと、消極的だったり、臆病者だったり、何かにふてくされているような、また拗ねているような状態を指す。

最近読んだ小説の中に「いじいじ」という言

もっとみる
時にはあの頃に戻って

時にはあの頃に戻って

YouTubeのおすすめ欄って何を基準に提示してくれているんだろう。突然とあるアニメの動画が僕のアカウントのホーム画面に現れた。

それは「おさるのジョージ」。

驚きつつ、久しぶりに観たおさるのジョージのイラストに惹かれてクリックして視聴してみることにした。「おさるのジョージ」と言えば毎週土曜日の朝8時半くらいからNHKEテレで放送されているアニメだ。幼い頃から観ていた番組だが、中学生になったあ

もっとみる
残り95日

残り95日

いつの間にか残り100日を切っていたことに気づいた時、すでに9月が終わろうとしていた。暑い日もあれば朝から涼しくて天気が悪い日もある。それによって体調があまり良くない時もある。

江國香織さんという小説家がいる。たまたま書店で見つけた「号泣する準備はできていた」という小説を読んだ。個人的に短編集の10番目に出てくる「手」という物語が印象的だった。

直木賞を受賞した作品とあって物語の主人公が本能の

もっとみる
"Piano" written by Ryunosuke Akutagawa

"Piano" written by Ryunosuke Akutagawa

急に寒くなったのでカーディガンを1枚羽織るくらいがちょうどいい季節になったように思う。しかしながら朝起きるのが辛いと感じる時期でもあり遅刻しない程度にできる限りゆっくりと寝ていたいとも思う。

大学の授業も始まりいよいよ2年生も後半戦へと突入した。

今日は夏休み中に読んだ小説の中で印象に残った作品を1つ紹介したいと思う。それは芥川龍之介の『ピアノ』という小説である。ピアノの響きといい情景描写とい

もっとみる
心に耳を傾けて

心に耳を傾けて

ある海外文学と出会った。それは「アルケミスト 夢を旅した少年」というパウロ・コエーリョが書いた小説である。

今から34年前に発売された作品でこれまで多くの国と地域で翻訳されている。今回はその日本語訳版を講読した。

あらすじは下記の通り。

そもそもアルケミストとは何なのかというと、英語表記で「alchemist」=錬金術師という意味である。ただ、今回の主人公・サンチャゴは錬金術師ではない。今回

もっとみる
Teachings from Snoopy(2)

Teachings from Snoopy(2)

スヌーピーと聞けば、ほとんどの人が知っているキャラクターだと思う。チャールズ・モンロー・シュルツが描いた漫画『ピーナッツ』に登場する主人公チャーリー・ブラウンが飼っているオスの犬である。見た目はかわいくて作者がもともと飼っていたビーグル犬がモデルになっているという。実際に僕の実家にスヌーピーの大きなぬいぐるみがあるし、スヌーピーが描かれた文房具をいくつかもっている。

そんなスヌーピーが登場する『

もっとみる