11/26 文芸にゅうす

 五回連続の重版を達成した『同志少女よ、敵を撃て』のpvがyoutubeで公開されました。セラフィマ、かっこかわいいな。 女性作家による刑事小説に対しての宮部みゆきさんの書評。たしかに女性作家が増えてきたのに対して、女性作家の『刑事小説』というのは少なかった気がします。個人的に宮部みゆきさんが好きなのでピックアップしました。 ハヤカワミステリマガジンによる特集「ミステリが読みたい!2022年版」で国内編第一位に『黒牢城』米澤穂信が国内編第二位に『テスカトリポカ』佐藤究が選

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きいろいゾウ Vol.384

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆ ★この note は、かつてわたくしが発行していたメールマガジンを再構成したものです。楽しんでいただければ幸いです。本文中のURLはほとんどがリンク切れしていますので、興味のある方は自分で検索してください。 ★今のわたくしからひとこと.. 西加奈子さんが直木賞を受賞したのはこの記事の3年後。わたくしの眼は正しかった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆      ▼焼酎チョコと『ウィンターラブ

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ユーモアのある作品の評価

 様々な作品の中でユーモアのある作品に出合うことは少ないですね。大物作家さんが描いたものはあります。残念ながらミステリーのような大きなジャンルとしては成立していないのではないでしょうか。  芥川賞、直木賞で、捧腹絶倒のユーモア小説が受賞したことがあるでしょうか。 人生においても生活においても、ユーモアは救いであり楽しみであり、心の自由であり、ひょっとしたら最も大切なものではないか。どうもユーモアが文学の世界で軽く扱われているように思えてなりません。  どの作品もシリアスであ

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芥川賞と直木賞の違いを知っておこう

(3分でわかる) 対象となる作品が違います 芥川賞は純文学直木賞は大衆文芸 芥川賞 各新聞や同人誌を含む雑誌に発表された純文学短編作品中、最も優秀なものに呈する賞。ちなみに純文学とは大衆文学や小説一般に対して商業性よりも「芸術性」「形式」に重きを置いていると見られる小説を総称する、日本文学の用語を示す。中編、短編が対象となる。 直木賞 各新聞や同人誌を含む雑誌あるいは単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品中、最も優秀なものに呈する賞で応募形式ではない。大衆小

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「ジェノサイド」高野和明

#読書の秋2021 高野和明「ジェノサイド」 これまで読んだ中で、個人的総合部門ベスト3は「沈黙」「ノルウェーの森」「模倣犯」である。この3冊は人生感を変えた、新しい思考を教えてくれた別枠とした上でランキングを作ってみたい。 エンターテインメント部門1位は、この「ジェノサイド」となる。 (この部門は、その時の気分で変わるかも知れないけど) この小説の何が凄いかというと、前半にいろんな伏線をはりまくっているのを、後半で確実に回収していることだと思う。小説・映画・ドラマ問わず作

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物語がきっかけをくれる—北海道/沖縄の物語【毎日note】#87

(読みかけの小説のレビューを含みます) 私は北海道出身で、今は沖縄本島に住んでいる。 という話をすると、端っこから端っこへすごいねー!というような反応をされるけど、なにもじゃあ北から南を知り尽くしているってわけじゃない。北海道と沖縄しか、住んだことがない。 日本の首都・東京だって、記憶があるのは修学旅行と、高校の文芸部のコンクールで行った時のことくらい(しかもコンクールの時は、引率してくれた顧問のO先生の粋な計らいにより、コンクールの開催地・東京は早々と切り上げ、横浜の

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【読書感想】島本理生『ファーストラヴ』

2020/02/13 読了。 島本理生『ファーストラヴ』 父親を殺害した容疑で捕まった女子アナウンサー志望の環菜。  「動機はそちらで見つけてください」 環菜が逮捕された後の台詞で囚われた。この小説は私にとって特別なものになるという予感が生まれた。そこからはもう貪るように読んだ。  (ここからは物語の核心に触れる記述あり) 主人公は臨床心理士の真壁由紀。由紀は出版社の依頼で環菜の半生を本に書くことになる。その際、環菜の弁護士で由紀の夫の弟でもある、庵野迦葉と関わる

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熊本佐川官兵衛顕彰会歓迎夕食会 (2018/9/23)

9月22日に開催されます佐川官兵衛顕彰碑前祭に出席する為にお越し頂きました熊本佐川官兵衛顕彰会の皆様の為に9月21日は会津若松市田季野において歓迎夕食会を開催致しました。熊本佐川官兵衛顕彰会の興梠二雄会長と奥様など沢山おいで頂きました。 会津若松市の室井照平市長やビューカード代表取締役の田浦芳孝社長、直木賞作家の中村彰彦先生も出席されました。懐かしい方々と再会出来ました。大変嬉しく、楽しいひと時でした

徒然1日1冊 Kindle unlimitedタイトル紹介 #52『テロリストのパラソル』

今日の一冊!乱歩賞&直木賞W受賞のハードボイルド小説 ある土曜の朝、アル中のバーテン・島村は、新宿の公園で一日の最初のウイスキーを口にしていた。その時、公園に爆音が響き渡り、爆弾テロ事件が発生。死傷者五十人以上。島村は現場から逃げ出すが、指紋の付いたウイスキー瓶を残してしまう。テロの犠牲者の中には、二十二年も音信不通の大学時代の友人が含まれていた。島村は容疑者として追われながらも、事件の真相に迫ろうとする――。小説史上に燦然と輝く、唯一の乱歩賞&直木賞ダブル受賞作!  日本

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【読書感想】東山彰良『流』

2018/11/29 読了。 東山彰良『流』 台湾育ちの17歳、葉秋生が主人公。地の文は、大人になった秋生の語りで、そこが後々効いてくる。とにかくクッソ面白かった。 東山彰良さんの『イッツ・オンリー・ロックンロール』はここ数年読んだ本の中で一番好き。暴力と情けが混沌としていて、でも物語は破綻していなくて笑えて泣ける。『流』はそこに民族としてのアイデンティティやアイロニーが加わってすごく広かった。視野はぐっと広がるんだけど、ちゃんと個人としての狭さもあって、そこがたまらん