らら

50代後半会社員。リストラでもうすぐ無職。 美術展、コンサート、読書の記録。日常の大切…

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50代後半会社員。リストラでもうすぐ無職。 美術展、コンサート、読書の記録。日常の大切な場面の断片。たまに断捨離。

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【ぐるっとパス2024・3周目3】そごう美術館(横浜市)/手塚雄二展 雲は龍に従う

これまでにいくつか行ったギャラリートークの中でも、また画家本人トークのなかでも抜群に!面白かった。そごう美術館でのギャラリートークはあと1回(11月2日)予定されているので、少しでも興味があったら、是非行ってみて下さい。 行く予定がある方のために、その面白さを損なわない程度に手塚氏の略歴を記すと、幼少期に叔父様の影響で「絵」の面白さに目覚め、5浪の末に東京藝術大学に入学した後、平山郁夫に師事。5浪の末と書いたが、東京藝大は多浪が常識と聞いていたので、浪人は驚かなかったが、末

    • 【ランチ】東京国立博物館のレストラン「ホテルオークラ ガーデンテラス」/東京都台東区

      初めて東京国立博物館へ行った時、ランチは併設の「ホテルオークラレストラン ゆりの木」を利用した。 今回は別のところがいいな、ということで、「法隆寺宝物館」内にある「ホテルオークラ ガーデンテラス」。 トーハクに来たのは3度目だが、一番混雑していなかった。 お隣の「国立西洋美術館」で、「モネ 睡蓮のとき」が開催中のせいもあるかな。 中の所蔵品が、すべて、全て、ものすごく古い物、で、その箱が近代的。 博物館そのものが激混みでない、平日、11:45頃伺ったら、10分強ほどの待

      • 【美術展】花鳥風月 水の情景・月の風景/皇居三の丸尚蔵館(東京都千代田区)

        美術展には開館と同時か、午後一とか、日が高いうちに訪れることが多い。この日は、東京駅で夜にある次の予定まで約2時間あった。スタバででも時間を潰そうかなとも思ったが、「皇居三の丸尚蔵館」の存在を思い出した! 16:00からの回を予約し、大手門へ向かったら、「(皇居東御苑への)入園は16:00で終了です」のアナウンス。えっ、と一瞬怯んだら、「三の丸尚蔵館へ行かれる方はこちらから~」の誘導あり、ε-(´∀`*)ホッ。 この日は、これ!というお目当てのものがあったわけではないが、

        • 【ランチ】根津美術館のカフェ「NEZU CAFE」/東京都港区

          南青山という、日本でも屈指のおしゃれな場所にある根津美術館内のカフェ「NEZU CAFE」。美術館に併設されているレストラン・カフェは観覧料を払わずに利用できるところもあるが、ここは残念ながら観覧料を払わなければ利用できない。 いつ行ってもウェイティングが途切れることがない。 根津美術館の展覧会に行く際、前回行きそびれた「NEZU CAFE」に行こうと決め予習をしたら、開館と同時にこのカフェを目指す人もいる、とのこと。10時の開館25分ほど前から人が並び始めた。開館と同時に

        【ぐるっとパス2024・3周目3】そごう美術館(横浜市)/手塚雄二展 雲は龍に従う

        • 【ランチ】東京国立博物館のレストラン「ホテルオークラ ガーデンテラス」/東京都台東区

        • 【美術展】花鳥風月 水の情景・月の風景/皇居三の丸尚蔵館(東京都千代田区)

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          13本
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          22本

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          【美術展】夏と秋の美学/根津美術館(東京都港区)

          アーティゾン美術館で酒井抱一と鈴木其一の師弟コラボを見て、俄然楽しくなって、そういえば、根津美術館で鈴木其一にフォーカスした企画展が開催中なことを思い出した。 会期(2024年9月14日(土)~10月20日(日))終盤も終盤、最後の金曜日(2024年10月18日)に行ってきた。 印象深かった作品 ★燕子花だけじゃないんです「夏草図屏風」尾形光琳 前回、国宝・燕子花図屏風を見に行った際に購入した、根津美術館発行の「琳派コレクション」であらためて復習するのが楽しい。 中央の

          【美術展】夏と秋の美学/根津美術館(東京都港区)

          【美術展】アニミズム/京都芸術大学附属康耀堂美術館(長野県茅野市)

          アニミズム、私が使い込んだ古い物を大切にするのは、この考え方が好きだから。 平日午前中の訪問、約1時間弱の滞在だったが、その間貸切状態。 この展覧会の展示構成と作品レイアウトは、博物館実習の一環として、京都芸術大学通信教育部の博物館学芸員課程で学ぶ学生が担当。 それならそれで、学生がどういう着眼点で「アニミズム」的要素を感じて、その作品を選んだかや、その作品の背景なり、画家の想いなども取材して、絵に添えて欲しかった。 ただ、作品が並べられているだけ。芸術品は、ただ、感じろ!

          【美術展】アニミズム/京都芸術大学附属康耀堂美術館(長野県茅野市)

          50代大人の卒業旅行/蓼科親湯温泉・長野県茅野市

          みすず書房の社主が長野県茅野市の出身であり、岩波文庫の創業者も長野県諏訪市の出身であることから、 出版事業を通して日本の文学、哲学に多大な功績を残し続けていることを誇りとし、その名を冠したスペースがあるホテル・蓼科親湯温泉。 ウェルカムドリンクを飲みながら、貸切露天風呂の予約や、夕朝食の時間などを説明頂いた。今回の旅行はこのホテルに泊まることが第一の目的だったので、この日の観光は山梨県立美術館1か所のみ。このホテルで読書三昧したかったので、出来るだけ早くチェックインしたかっ

          50代大人の卒業旅行/蓼科親湯温泉・長野県茅野市

          【美術展】山梨モダン1912~1945/山梨県立美術館

          リストラに手を挙げて退職するので、もう(もうというかだいぶ前から)現在の職場へのモチベーションが枯渇している。かねてから行きたいと思っていた温泉ホテルが、平日だとお安く予約できる!えい、やで予約をしてしまった。 自宅から旅館までのグーグルマップ上で、美術館を検索したら、ヒットした「山梨県立美術館」。ミレーの「種をまくひと」を所蔵していることで知られている。 地方の美術館は大き目な公園を併設していることが多く、どこを訪れてもとても気分が良い。 大正期から昭和初期の、山梨にゆ

          【美術展】山梨モダン1912~1945/山梨県立美術館

          【ぐるっとパス2024・3周目2】松濤美術館/空の発見

          会期(2024年9月14日(土)~11月10日(日))の前期中、学芸員によるギャラリー・トーク(10/5(土))に合わせ行ってきた。 ★浮世絵の典型的な空の表現「一文字ぼかし」 「冨嶽三十六景 山下白雨」葛飾北斎 19世紀・江戸時代 実際に展示されていたのは、埼玉県立歴史と民俗の博物館所蔵の錦絵。 この展覧会で浮世絵の典型的な空の表現「一文字ぼかし」という技法を知った。 浮世絵版画の空の表現「一文字ぼかし」は、絵の上部に横一線に色をのせそれにグラデーションをつけるという簡

          【ぐるっとパス2024・3周目2】松濤美術館/空の発見

          【美術展】空間と作品/アーティゾン美術館の矜持と情熱を感じた素晴らしい展覧会だった

          行くかどうか直前まで迷っていたが、行って良かった~。行って良かった!の感想は、学芸員によるギャラリートークによる学び、というか運営している財団の芸術に掛ける姿勢の素晴らしさによっても後押しされた。 印象深かった作品と空間 ★「四季」カミーユ・ピサロ パリで銀行業を営むギュスタ―ヴ・アローザが、ダイニングテーブルに飾る絵としてピサロに依頼。ダイニングルームをイメージしやすいようにと中央にテーブルが置かれていた。 これらの絵は、掛ける位置も提示されたそうで、「戸口の上」と

          【美術展】空間と作品/アーティゾン美術館の矜持と情熱を感じた素晴らしい展覧会だった

          こんぶさんのKombuRadioに出させて頂きました(もしかして、これって死語?)

          Noteを通じてお知り合いになったこんぶさんは、Youtubeでもチャンネルをもってらして、その「KombuRadio」にゲスト出演させて頂いた。有難い、有難すぎる。 ただただ、ひたすら楽しいおしゃべりだった。 死語と分かっていても使い続けている言葉、 言ったそばから、あ、これもしかして死語だった?!な言葉、 死語かと思ったら、意外や意外、今も生きている言葉、等々 こんぶさんや私と同じ世代の方だと「あるある」なこと多いんじゃないだろうか。 自分の声のイケてなさには、相変わ

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          【ぐるっとパス2024・3周目1】帆船日本丸と横浜みなと博物館/良平の横浜みなと街歩き

          横浜みなとみらいホールでのコンサートに合わせ、ぐるっとパスを使い、横浜みなと博物館へ行ってきた。博物館だけでなく、帆船日本丸も見学できる、と当日チケット売り場で言われ、嬉しいお得感。 安全性、耐久性が犠牲になっただなんて、、、今、もし戦争なんて始まって、徴兵制度なんてあったら、愚息2人は、間違いなく真っ先に徴兵されてしまう。徴兵された上に、安全性も耐久性もないがしろに突貫工事?!で製造された物に、愚息たちの命を託すんなんて、そんな非情な現実を私は受け入れられないだろう。 戦

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          今日の断捨離6日目 捨てずに直す

          息子がラコステのポロシャツを着ているのを見て、まだそのメーカー生きているんだ!、それも若者が着てる!と驚いた。(すみません、ラコステさん。) 彼女に買ってもらったラコステの白Tシャツを、次男はヘビロテした。 そして、襟が擦り切れて、残念になってしまった。身頃はシミもなくしっかりしている。 私自身、気に入ったものは直しをして大切に、それこそ四半世紀以上も着ているものがある。そこまでしてやる必要はないのだが、私が直しに出すことにした。 息子に任せていたら、永遠にこのままで、いや

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          【コンサート】樫本大進&ベルリン・バロック・ゾリステン@横浜みなとみらいホール

          コンサートのチケットを購入するのは、公演前の数か月前というのがほとんど。ネットで『購入します』のボタンをポチっと押すたび、「このコンサートに、無事にいけるといいな」といつも思う。持病もない、通院もしていない健康体だし、家族もアホだけど元気。時間も、1回の公演にかけるお金も自分の意志だけで決められる。 でも、人生一歩先に、何が待ち構えているか分からない。コンサートホールに付き着席すると、「私のために確かにある時間と空間」にたどり着けたことに安堵する。 久しぶりの「横浜みなとみ

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          【読書】「木挽町のあだ討ち」永井紗耶子

          直木賞と山本周五郎賞、ダブル受賞しただけある。心が疲れている時にお勧めしたい一冊。 ある雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで、「完璧な」仇討が成し遂げられた。 一合、二合と刀を合わせる音、雪の白と上がった血しぶきの赤。 仇討ちを成し遂げた菊之助は白皙の美少年。 対する仇は、悪い噂の絶えない博徒の作兵衛。 「父の仇、作兵衛、討ち取ったあり」高らかに菊之助が、作兵衛の首級を掲げる。 それは一幅の絵にしたいほど、美しく、完璧だった。 快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年の後、菊之

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          【美術展】所蔵展 Vol. 12/森の美術館

          次男のラグビーの公式戦が筑波大学であり、その応援のために筑波まで車でいくことにした。自宅から筑波までの途上に何か美術館がないかと検索したらヒットしたのが、「森の美術館」(千葉県流山市)。 この道路一方通行じゃないんだ!な細い小道を抜けた先にひっそり佇む小さな美術館。 日動画廊主催の未来展や昭和会展の入選作品や、新たに収蔵した作品を中心に、約30点を展示。 「写真?!」と思った作品。 二枚並べて、引きで見ると、放つ光が本当に発光しているかのようだった。 雪道の、水分を含

          【美術展】所蔵展 Vol. 12/森の美術館