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【ぐるっとパス2024で行ってみた 3】東京都庭園美術館/旧朝香宮邸を読み解くA to Z
以前から気になっていた「東京都庭園美術館」へ「ぐるっとパス」を利用して行ってきた。
いつもだったら終了間際の人気のある展覧会、それも土日には絶対行かないのだが、思い立ったのがこのタイミング。ある程度の混雑は我慢しよう。
チケット売り場にあった「年間パスポートは売り切れました」の表示。行ってみてわかった、近所に住んでいたら絶対、絶対買っていた。
都の施設だけあって「年間パスポート」のお値段も6,0
【コンサート】甘美なるクラシックの世界 珠玉の名曲選@すみだトリフォニーホール
ラヴェルの「ボレロ」とサン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 op.12」が聞きたくて、初めて「すみだトリフォニーホール」へ行ってきた。錦糸町駅からのアクセスもよく、スカイツリーがこんな風に見えた。ちょっとした小旅行気分。
ロッシーニ/歌劇「セヴィリアの理髪師」より序曲
ここから前橋汀子氏が登場
前橋氏、現在80歳。このお歳で現役の演奏家だなんて、心身ともになんと健康なんだろう
【美術展】皇室のみやび 第3期(後期):近世の御所を飾った品々2/2@皇居三の丸尚蔵館
国宝「更科日記」は前期とは違った頁の展示。
前期の頁はあふれんばかりの「源氏物語」への憧れだったが、今回の頁はちょっと艶っぽい語らいの場。
初公開の京都御所伝来の衝立。応挙(おうきょ)を祖とする円山家を継いだ応立による作品。
こういったよく使いこまれたみやびなお道具類を見る度に、こういった世界を支えた民草の厳しい生活も同時に想像してしまう。
この日は、皇居から歩いて15分ほどの「国立公文書
【美術展】皇室のみやび 第3期(後期):近世の御所を飾った品々1/2@皇居三の丸尚蔵館
第3期の前期に引き続き後期にもいった「皇室のみやび」。ギャラリートークが無理せずに行ける日に設定されていた上に、「源氏物語」関連の屏風が前期と違うものが展示されている。行かない理由がない。
ギャラリートークは主に「浜松図屏風(はままつずびょうぶ)」と「源氏四季図屏風」について。
茶色に見える部分が波。銀が使われているので描かれた当時は銀色。時を経て酸化してしまう。銀色だったらまさにきらめく波間が
【ぐるっとパス2024で行ってみた 2】ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション/南桂子銅版画展ー春
日本橋、茅場町にほど近いのに土曜に訪れたせいか、この小さな美術館がある一体は森閑としていた。
郷さくら美術館に続いて、ぐるっとパスで訪れたのは大都会の小さな美術館。
18歳まで田舎で生まれ育ったのもあるとか思うが、人が多いのは嫌いだし、空気も水も美味しくないのは残念だが、首都圏を離れならないのは、大小限らず美術館が多く、行きたいと思ったら躊躇なく行けるのがいい。コンサートもしかり。なんなら通勤定期
【ぐるっとパス2024で行ってみた 1】郷さくら美術館/第11回 桜花賞展2/2
訪れた日のギャラ―トークは、
磯部絢子(じゅんこ)氏と
今回第11回の大賞を取られた・竹内唯可(ゆいか)氏。
制作の方法や岩絵の具の使い方、絵の取材対象となった桜への思い、など、制作者本人から自身への作品への愛が感じられる和やかなトークだった。
お二人とも参加者からの質問にとても丁寧に答えられていてそれも好印象。
生き物の存在が画に動きというか奥行きを与える気がする。視線がより動くからだろうか
【ぐるっとパス2024で行ってみた 1】郷さくら美術館/第11回 桜花賞展1/2
国宝だろうが、ホヤホヤの新人だろうが、分かりやい美術品が好きだ。現代日本画の専門美術館「郷さくら美術館」には以前から行きたいと思っていて、ぐるっとパスを使って初来館。
最寄駅から徒歩5分だけが好条件と言える立地環境だが、美術館内に入ってしまえばそこは静かな空間。
展示されているすべての作品が写真撮影可能なのも嬉しい。
動物を配することで、静物画が途端に風景画になる気がする。
歴代の大賞受賞作品
【美術展】国宝・燕子花図屏風2/2@根津美術館
照明を絞った展示室で、黄金の屏風六曲一双(ろっきょくいっそう)に浮かび上がる、国宝・燕子花図。
群青と緑青(ろくしょう)のみであらわされた燕子花の群生。
庭に咲く「生きている」燕子花の方がよほど、可憐でつつましい。その花をここまでの迫力で描いた意図はなんだったのだろう。
同形の反復、
パターンの繰り返し、
花や根元の並びが作り出すジグザクが、
リズミカルな印象を与える。
絵師としてだけでなく、
【美術展】英国キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート@茨城県近代美術館
行くかどうか迷ったが、常設展示の「小川芋銭」の日本画も見てみたかったので、ドライブを楽しみつつ初の「茨城県近代美術館」。
ボタニカル・アート(植物画)は、科学と芸術が融合して生まれた絵画。
第2章 イギリスで愛された果実ー『ポモナ・ロンディネンシス』から
第3章-1 茶
ミントン、懐かしい。2015年、親会社の買収により、ミントンブランドは廃止された。
茨城県近代美術館には「小川芋銭(も
【コンサート】オーケストラで楽しむ 映画音楽ⅩⅤ@ミューザ川崎シンフォニーホール
坂本龍一の曲の中では「Happy End」が一番で、二番目に「Rain」が好きだ。しかしながら、これらがコンサートの演目に上がることがほとんどない。坂本龍一と言えば、「戦場のメリークリスマス」か「ラストエンペラー」。もちろんこの2曲も大好きなのだが、私がより聞きたいのは「Happy End」と「Rain」。今回このコンサートに行ったのはあわよくば、アンコールでこれら2曲の内1曲でも、と思ったから。
もっとみる【美術展】皇室のみやび 第3期(前期):近世の御所を飾った品々 4/4@皇居三の丸尚蔵館
「国宝」を楽しむのは難しい。特に「書」は何が書いてあるかほっとんど分からないし、その書が辿った遥かなる年月は紙の変色が物語っている。見て「美しさ」にハッとするのではなく、「よくぞここまで現存してくれた」の存在に思いを馳せる。
引用させて頂くのが2度目となるが、「かわかわさん」のこの記事を三の丸尚蔵館を訪れる当日に読んで、展示されている『国宝』を「判読できる!」かもしれない期待に胸がふくらんだ。