以前から気になっていた「東京都庭園美術館」へ「ぐるっとパス」を利用して行ってきた。
いつもだったら終了間際の人気のある展覧会、それも土日には絶対行かないのだが、思い立ったのがこのタイミング。ある程度の混雑は我慢しよう。
チケット売り場にあった「年間パスポートは売り切れました」の表示。行ってみてわかった、近所に住んでいたら絶対、絶対買っていた。
都の施設だけあって「年間パスポート」のお値段も6,000円。
とてもじゃない、とてつもなくお得、破格の安さだと思う。
壁紙かと思ったら、アンリ・ラパン(Henri Rapin)が描いた油彩画が4枚壁面に張られている。ラパンの名前も。アンリでH?と思ったら、ああ、フランス語だからね。
シャンデリアの名前にルーマニアの首都名、ブカレストとつけたのは何故なんだろう。それとも首都名と関係ないのかしら?
格子状の天井に配された40個の照明。2つのアーチ型がマントルピースを挟んでシンメトリーの空間を構成。普段はカーペットで覆われている床がこの展覧会中マントルピース前の区間は床材の美しさを見てもらえるよう、四角く露わになっている。
この邸宅を建てるにあたって、殿下妃殿下はお二人の審美眼をいかんなく発揮したことだろう。それこそラジエーターのカバーのような細部に至るまで。日本にもこんなに素敵な意匠がある、と確たる矜持をもって「青海波」を採用したのではないだろうか。
もっとキラキラしたものを紹介すべきところなのだろうが、棚がデッドスペースに「シンデレラフィット」!。この棚の作りの見事さというか、合板じゃなくて傷のつき方や使い込まれた木材の艶からみて無垢材を使用しているんだろうな。叶うものなら、触って使ってみたい!
「源氏香図」を見て、徳川美術館に行った際に購入した「雲母唐長(きらからちょう)文様レターブック」の中の「松寿好 源氏香(しょうじゅごのみ げんじこう)」を思い出した。
わたしはこの展覧会を「ふらっとパス」を利用して行ったが、ここに行く前に既に「ふらっとパス」の購入代金2,500円を超える展覧会に行っていた。
展覧会そのものも素晴らしかっただけでなく、このように美しく楽しい気持ちになるお土産まであり、会期が終了していなかったら後1回は行きたかった。
今年は9月14日(土)~11月10日(日)に「建物公開2024」がある。この展覧会には前半、平日に、併設してあるレストランでのランチ付きで必ず行く!と固く心に誓った。
ぐるっとパス2024で行ったよ
1.郷さくら美術館 800円
2.ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 600円
3.泉屋博古館東京
4.五島美術館
5.東京都庭園美術館 1,400円